イチハツ花散歩

イチハツの藤紫色の涼しげな花は薫風に揺れます・イチハツの花は春から初夏の花散歩の楽しみ

　アヤメ科アヤメ属イチハツ（一初Roof Iris Iris tectorum）は中国原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。イチハツの花はアヤメ科特有の花被片6（外花被片3、内花被片3）で、雌蕊（花柱）の先は3分枝し花弁状で、雄蕊3です。イチハツは中国では薬草としても知られています。イチハツの藤紫色の涼しげな花は、初夏を告げる花として人気があります。イチハツをイチハツ花写真、イチハツ花観察地図、イチハツ花情報でお楽しみ下さい。

《アヤメ科アヤメ属イチハツ一初Roof Iris Iris tectorum花写真・花観察地図》

　イチハツ（一初）は中国原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。イチハツの花色は藤紫色（紫色）で涼しげで上品な花色は人気のある花です。春に新宿御苑を花散歩していると、新緑の木々の間の湿地にイチハツの花が咲いていました（撮影2015.4.24）。

　イチハツ（Iris tectorum）の花期は春から初夏です。イチハツはアヤメ科の中では最も早く咲く花として知られています。イチハツ（一初）の名は一番早く咲くことから付けられています。初夏が近い頃に京都祇園新橋を花散歩していると、イチハツの涼しげで上品な花が祇園白川を背景に咲いていました（撮影2014.5.1）。

　イチハツ（Roof Iris）の花期は本州では春から初夏で、アヤメ科の中では最も早く咲く花として知られています。真冬に沖縄県首里城公園を花散歩していると、イチハツの花が観察できました（撮影2022.1.18）。真冬の沖縄首里城公園に咲く、イチハツの花もおしゃれです。

《アヤメ科アヤメ属イチハツ一初Roof Iris Iris tectorumの花情報》

花名前	アヤメ科アヤメ属イチハツ　漢字　一初　英語　Roof Iris　中国語　鸢尾
学名	Iris tectorum　他
科名	アヤメ科
属名	アヤメ属　Iris
花期	初夏の花　春の花
花色	薄青色、薄紫色
原産	中国高原地帯
観察地	鎌倉市、横浜市、横須賀市、東京都、奈良県、京都府、他
特徴	単子葉、多年生、草本、アヤメ科、アヤメ属、主に根茎で増える、成長すると約30～50cm、葉は光沢のある剣形、花色（藤紫色）花被片6（外花被片3、内花被片3）雌蕊の先は3分枝、雄蕊3、公園、鉢植え、日本庭園、薬草
利用	鑑賞、公園、鉢植え、薬草（鸢尾）、絵画、
意味	イチハツ＝一初、中国語＝鸢尾（トビの尾）、英語＝Roof Iris（屋根のアヤメ）属名Iris＝Iris was the name of the Greek goddess of the rainbow＝ギリシャ語「虹の女神」の意種名tectorum＝from Latin meaning 'house roof'＝古代ラテン語で「屋根のアヤメ」の意味

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《アヤメ科アヤメ属イチハツ一初Roof Iris Iris tectorum花写真・花観察地図》

横浜市大医療センター病院近くに咲くイチハツの花写真（撮影2017.5.9）

　イチハツ（Roof Iris）の花はアヤメ科特有の花被片6（外花被片3、内花被片3）で、雌蕊（花柱）の先は3分枝し花弁状で、雄蕊3です。初夏に横浜市大医療センター病院近くを花散歩していると、イチハツの花が初夏の陽に輝いて見えました（撮影2017.5.9）。

　イチハツIris tectorumの原産は中国中南部ですが、中国では鸢尾（トビの尾）と呼ばれています。これはイチハツの花の形が、「トビの尾」の形に似ているためです。イチハツは室町時代頃に、日本にもたらされたと思われています。新宿御苑に咲くイチハツの花は、涼しげで爽やかに見えます（撮影2015.4.24）。

《アヤメ科アヤメ属イチハツ一初Roof Iris Iris tectorum花写真・花観察地図》

横浜市大医療センター病院近くに咲くイチハツの花写真（撮影2017.5.9）

　イチハツの英語名はRoof Iris＝「屋根のアイリス」の意味です。これはイチハツが、中国や日本の家の屋根に植えられていたためです。イチハツは化粧品や薬草（生薬）として、利用されていました。

香川県志度寺境内に咲くイチハツの花写真（撮影2019.5.1）

　イチハツ（一初）はアヤメ属に属しますが、アヤメ属には260～300種程の植物が知られています。アヤメ属の属名はIris＝Iris was the name of the Greek goddess of the rainbow＝ギリシャ語「虹の女神」の意味です。アヤメ属の植物は美しいものが多く、世界中で愛されています。初夏近くに香川県志度寺境内を花散歩していると、イチハツの青紫色の涼しげな花が咲いていました（撮影2019.5.1）。

　イチハツ（一初）の種名tectorum＝from Latin meaning 'house roof'＝古代ラテン語で「屋根のアヤメ」の意味です。これは英語名と同じです。春の新宿御苑に咲くイチハツの花蕾も可愛らしいです（撮影2015.4.24）。

横浜市大医療センター病院近くに咲くイチハツの花写真（撮影2017.5.9）

　イチハツ（一初）の涼しげな花は、春から初夏の花散歩の楽しみです。中国や日本でイチハツの花を屋根に植えたのは、イチハツの花とともに初夏の訪れを祝ったと思われます。横浜市大医療センター病院近くに咲くイチハツの花色も素晴らしいです（撮影2017.5.9）。

《アヤメ科アヤメ属イチハツ一初Roof Iris Iris tectorum花写真・花観察地図》

初夏の新宿御苑に咲くイチハツの花は、一部枯れだしていました

香川県志度寺境内に咲くイチハツの花写真（撮影2019.5.1）

　アヤメ科アヤメ属イチハツ（一初Roof Iris Iris tectorum）は、中国が原産の藤紫色の涼しげな植物です。イチハツの美しく上品な花は、古くから親しまれています。イチハツは春から初夏の訪れを告げる花で、春から初夏の花散歩には欠かせない植物です。同じアヤメ科のハナショウブと同じ部分と異なる部分を観察してみるのもおもしろいです。このページの中で皆様が気に入ったイチハツの花写真が、一枚でもあれば幸いです。

　イチハツ花散歩楽しんでもらえたでしょうか？イチハツの上品で涼しげな花は、春から初夏の花散歩の楽しみです。皆様もこのページの地図を片手にイチハツ花散歩を楽しんでください。イチハツ花散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、イチハツの花が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらボタン花散歩も眺めていってください。