箱根花図鑑
Hakone Flowers Book
箱根芦ノ湖畔、箱根山中に咲く花は涼しげで清楚です・箱根花図鑑を片手に箱根花散歩を楽しみましょう
更新2024.02.08
神奈川県足柄下郡箱根町にある芦ノ湖と箱根神山(標高1438m)は富士箱根伊豆国立公園内にある風光明媚な地域です。芦ノ湖は箱根火山山麓の火山湖で標高723mの位置にあります。芦ノ湖畔には良質な温泉も多くあります。芦ノ湖の美しい湖水は青く爽やかで、芦ノ湖畔の自然も豊です。芦ノ湖畔には四季の美しい花々が咲きます。また箱根芦ノ湖範と箱根山中はの夏は涼しく、首都圏の代表的避暑地としても知られています。箱根芦ノ湖畔、箱根山中に咲く四季の花を写真図鑑と花観察地図、箱根芦ノ湖畔、箱根山に咲く花情報で案内いたします。
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紫陽花アジサイ
初夏に箱根芦ノ湖畔にある箱根神社近くを花散歩していると、色とりどりのアジサイの花を楽しむことができました。アジサイ属アジサイ(紫陽花Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。アジサイは成長すると1m〜2mでになります。アジサイは冬は葉を落葉させ、春に倒卵形、楕円形の長さ6〜15cmの大きな葉を茂らせ、初夏に分枝した枝先に直径8〜20cm程の、球形に近い傘房状の花房を多数付けます。アジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。アジサイのがく片の色は青色、赤色、紫色、白色、他で時間により変化します。アジサイのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4(2〜4mm)です。アジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。
空木ウツギ
初夏に箱根芦ノ湖畔を花散歩しているとウツギの花が芦ノ湖の青い水面を背景に咲いていました。アジサイ科ウツギ属ウツギ(空木 Utsugi Deutzia crenata他)は、日本が原産の双子葉、落葉、低木です。ウツギは主に挿し木で増えます。ウツギはウノハナ(卯の花)とも呼ばれ初夏に、香りの良い白い花を咲かせます。ウツギの花色は白色(薄紅色)で、香りが良いのが特徴です。ウツギの花はウツギ属特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊1、雄蕊10です。ウツギの花は香りが良く日本の初夏を代表する花です。ウツギはシーボルトが日本を代表する植物の一つ、として世界に紹介しています。
箱根空木ハコネウツギ
初夏に箱根関所を花散歩していると、白色、薄紅色、赤色に変化するハコネウツギの花が観察できました。スイカズラ科タニウツギ属ハコネウツギ(箱根空木Japanese Weigela Weigela coraeensis 他)は日本が原産の双子葉、落葉、灌木です。ハコネウツギは主に、挿し木や種子で増えます。ハコネウツギの花は咲き始めは白色で、徐々に赤味を帯びて来ます。ハコネウツギの花はスイカズラ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。ハコネウツギの美しく優雅な花は、世界中で人気です。
山法師ヤマボウシ
初夏に箱根芦ノ湖畔を花散歩していると、白色の爽やかなヤマボウシの花が咲いていました。ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ(山法師Japanese Dogwood Cornus kousa)は日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、広葉樹、高木です。ヤマボウシは、主に種子で増えます。ヤマボウシの白く涼しげな花は、世界中で人気があります。ヤマボウシは成長すると5〜10m程の高木になります。ヤマボウシは春に対生の卵円形の葉を付け初夏に白色(薄紅)の花弁状総苞片4枚の中に20〜30個の薄黄色花を付けます。ヤマボウシの花はミズキ科特有の花で、がく片筒状4、花弁4、雄蕊4、子房下位(2室)です。ヤマボウシは花期後、赤色の実を付けます。
額紫陽花ガクアジサイ
初夏に箱根強羅温泉を花散歩していると、水色のガクアジサイの花が出迎えてくれました(参照箱根あじさい花散歩)。アジサイ科アジサイ属ガクアジサイ(額紫陽花Gaku-Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。ガクアジサイは周辺の装飾花はがく片で、中心の中性花を飾っています。ガクアジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。ガクアジサイのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4〜5(2〜4mm)です。ガクアジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。ガクアジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。
皐月サツキ
初夏に恩賜箱根公園を花散歩していると、サツキの花が綺麗でした。ツツジ科ツツジ属サツキ(皐月Satsuki azaleas Rhododendron indicum 他)は日本が原産の双子葉、常緑、小低木です。初夏の庭園や街路を華やかな花で飾るサツキの花は初夏から梅雨時に咲く花です。サツキは主に、挿し木や種子で増えます。サツキの花はツツジ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。サツキの美しく華やかな花は、世界中で愛され栽培されています。
深山嫁菜ミヤマヨメナ
初夏に箱根湖畔を花散歩していると、ミヤマヨメナ(ミヤコワスレ)の花が自生して咲いていました。キク科シオン属ミヤマヨメナ(深山嫁菜Aster savatieri 他)は日本が原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマヨメナの花色は白色、紫色、青紫色などで、春から初夏の山地を美しく飾ります。ミヤマヨメナの園芸品種で、紫色のものをミヤコワスレとも言います。ミヤマヨメナは春に花茎を伸ばし、春から初夏にキクの花に似た可愛らしい頭状花序の花を開花させます。ミヤマヨメナの花はキク科特有の舌状花と、黄色の管状花でできています。ミヤマヨメナは花期後、実(痩果)を付けます。
草王クサノオウ
ケシ科クサノオウ属クサノオウ(草の王Greater celandineChelidonium majus)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。クサノオウは主に種子で増えます。クサノオウは高さ30〜60cm程で、初夏に咲く黄色く明るい花は世界中で人気があります。またクサノオウは世界中で、薬草として利用されています。クサノオウは秋に発芽し、ロゼット状の根出葉で冬を過ごし、春に細毛のある中空の茎を伸ばします。クサノオウの葉は互生の羽状複葉で、葉裏は白く細毛があります。初夏に茎先に傘形花序の黄色い花を次々に付けます。クサノオウの花はケシ科特有の4弁花で、がく片2、花弁4で、雄蕊多数、雌蕊1、子房は円柱形で1室2心皮です。
岩煙草イワタバコ
イワタバコ科イワタバコ属イワタバコ(岩煙草Conandron ramondioides)は日本、台湾原産の双子葉、多年生、草本です。イワタバコは温暖な、湿った岩壁に成育します。イワタバコの葉は冬に枯れ根茎で過ごします。イワタバコは春に長さ5〜20cm程の根生葉を数枚出し、岩壁に垂らします。初夏に10cm〜15cm程の花茎を伸ばし、直径1〜1.5cm程の星型の花を多数咲かせます。イワタバコのがく片は5、花弁は合弁花で、先が5裂(星型)しています。雄蕊は5。イワタバコの花弁の色は紫色で稀に白色、ピンク色もあります。イワタバコの紫色の星屑のような涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として人気があります。
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植物名 | 箱根の花 漢字 函根花 英語 Hakone Flower 中国語 日本的箱根花 |
気候 | 温帯、高原 |
気温 | −5℃〜25℃ |
特性 | 高原の気候、夏涼しい。冬は降雪の日がある。朝晩は冷え込む。 |
花期 | 春:ウメ、サクラ、ツバキ、シャガ、ツツジ、ヤマブキ、他 初夏:ヤマボウシ、アジサイ、サツキ、ミヤコヨメナ、シャクナゲ、他 夏:ハコネウツギ、ハコネバラ、シモツケ、シモツケソウ、ユリ、他 秋:野菊、コスモス、ハギ、リンドウ、ノコンギク、ススキ、他 冬:サザンカ、ツワブキ、ナンテン実、センリョウ実、他 |
花色 | 青色花 赤色花 白色花 黄色花 紫色花 オレンジ色花 |
特徴 | ・高原山の花が多い、花は大きく色鮮やかなものが多い、水辺の花が多い |
観察地 | 箱根神山、芦ノ湖畔、大涌谷、箱根旧街道、元箱根、仙石原、他 |
特徴 | 固有種の他、山の花が多い、高山植物も見られる、植物の利用がされている |
利用 | 芸術、食用、染色、鑑賞用、庭園、生薬、薬草、医薬品、他 |
科名 | キク科、マメ科、バラ科、ツツジ科、アヤメ科、キンポウゲ科、ユリ科、他 |
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姫沙羅ヒメシャラ
ツバキ科ナツツバキ属ヒメシャラ(姫沙羅Japanese Stewartia Stewartia monadelpha)は日本原産の双子葉、落葉、高木です。ヒメシャラの花期は初夏から夏で、花色は白色です。ヒメシャラの花はナツツバキの花に似ていますが、少し小型です。ヒメシャラの花は、ツバキ科特有の花で、花弁5、雌蕊1、雄蕊多数です。ヒメシャラは山や、寺院で多く見かけます。ヒメシャラの白色で可愛らしい花は、初夏から夏の花散歩の楽しみです。ヒメシャラをヒメシャラ花写真、ヒメシャラ花観察地図、ヒメシャラ花情報でお楽しみ下さい。
忍冬スイカズラ
初夏に箱根山中を花散歩していると、白色のスイカズラの花が観察できました。スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(忍冬Japanese honeysuckle Lonicera japonica)は日本など東アジアが原産の双子葉、常緑、つる性、木本です。スイカズラは主に種子で増えます。スイカズラはつる性の植物で初夏に咲く金銀の美しく香りの良い花は世界中で人気があります。またスイカズラは世界中で、薬草、漢方薬として利用されています。スイカズラはつる性で、高さ9m程に成長し他の植物などに絡みつき伸びます。スイカズラの葉は対生で、葉は卵状被針形です。初夏に枝脇から短枝を伸ばし2個の香りの良い筒状花を咲かせます。スイカズラの花はスイカズラ科特有の筒状花で、苞片2、花弁は筒状唇状花5裂(上弁4浅裂、下弁1線状)で、雄蕊5、雌蕊1、子房下位です。スイカズラの花は始め白色(銀花)で後に黄金色(金花)に色が変化します。
白詰草シロツメクサ
初夏に箱根芦ノ湖畔を花散歩していると、芦ノ湖の湖面を背景にシロツメクサの花が咲いていました。マメ科シャジクソウ属シロツメクサ(白詰草Trifolium repens)はヨーロッパ、西アジア原産の双子葉、多年生、草本です。シロツメクサは日当たりの良い草原に成育します。シロツメクサは冬は根茎で過ごし、春に匍匐茎(ランナー)を広げ互生の3小葉の複葉を付け群落を造ります。シロツメクサは初夏に15cm〜20cm程の花茎を伸ばし、直径2cm程の頭状花序の集合花(20〜80個)を次々に咲かせます。シロツメクサの花はマメ科特有の蝶形花冠の構造で花弁は5(旗弁1、翼弁2、舟弁2)です。シロツメクサの雌蕊1、雄蕊10。シロツメクサの花弁の色は白色(黄白色、淡紅色)です。シロツメクサは牧草として使われる他、食用、薬用、蜂蜜採取などにも使われ世界中で親しまれています。シロツメクサは日本には江戸時代に帰化したと思われています。
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下野シモツケ
梅雨時に恩賜箱根公園を花散歩していると、薄紅色のシモツケの花が咲いていました。バラ科シモツケ属シモツケ(下野Japanese Spiraea Spiraea japonica)は日本など東アジアが原産の高さ1.2〜2m程の双子葉、落葉、低木です。シモツケは主に挿し木で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の鋸葉のある葉を付け、夏から秋に枝先に多数の花を総状花序に付けます。シモツケの花はバラ科特有の花で、直径5〜8o程度の小さなものです。シモツケの花はがく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数です。シモツケの可愛らしい花は夏から秋の山野を美しく飾ります。
薔薇バラ
初夏に恩賜箱根公園湖畔展望館を花散歩していると黄色のバラの花が出迎えてくれました。バラ科バラ属バラ(薔薇RoseRosa)はヨーロッパ、アジアの温帯が原産の双子葉、低木、潅木です。バラの種はハマナスやモッコウバラなど世界中に約100〜150種あるといわれ、園芸品種は更に多く存在します。バラの花はバラ科特有の離弁花で、がく片5、花弁5(八重咲きのものもある)、雄蕊多数です。バラの花色は基本は紅色ですが黄色、紫色、白色、オレンジ色など多くの色のバラがあります。バラの花は香りが良く香水として使われる他、食用、薬用、蜂蜜採取などにも使われ世界中で親しまれています。日本ではバラ属の中でハマナス、ノイバラ、サンショウバラなどが原産となっています。
蛍袋ホタルブクロ
初夏に箱根仙石原を花散歩していると、白色のホタルブクロの花が咲いていました。キキョウ科ホタルブクロ属ホタルブクロ(蛍袋Spotted Bellflower Campanula punctata)は日本、朝鮮半島、中国など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ホタルブクロは冬を宿根で過ごし、春に互生の毛におおわれた葉を茂らせ、初夏から夏に葉の花茎を伸ばし釣り鐘状の下向きに咲く花を次々に咲かせます。ホタルブクロの花色は紫色、白色などで、赤色の斑点があるのが特徴です。ホタルブクロの花は、キキョウ科特有の花でがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊3裂、雄蕊5です。蛍が飛ぶ頃に道端や土手、庭園に咲くホタルブクロのかわいらしい花は初夏から夏の花散歩の楽しみです。
玉紫陽花タマアジサイ
夏に箱根山中を花散歩していると、タマアジサイの爽やかな花が咲いていました。アジサイ科アジサイ属タマアジサイ(玉紫陽花Hydrangea involucrata)は日本、台湾が原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。タマアジサイは成長すると1m〜2mになります。タます。マアジサイは冬は葉を落葉させ、春から夏に倒卵形、楕円形で縁に鋸歯がある長さ10〜25cmの長く大きな葉を茂らせます。夏から秋に分枝した枝先に直径2cm程の、球形に近い苞に覆われた蕾を付け、7月から9月に開花します。タマアジサイの花はアジサイ科特有の花で、中心部に青色から青紫色に見える両性花が咲き、両性花を取り囲むように4枚の白色から薄青色の装飾花が数個咲きます。タマアジサイの涼しげな花は、夏から秋の花として人気があります。
萩ハギ
ハギはマメ科ハギ属Lespedeza の植物で、世界に40種ほど知られています。東アジアに分布するハギは特にJapanese cloverとも呼ばれています。ハギ属Lespedezaの種類は多いので全てを紹介できませんが、秋に赤色(白色、黄色)の小さなマメ科特有の花をつけるものが多いです。特にミヤギノハギLespedeza thunbergiiの花は、秋風に揺れる様子が古くから好まれています。
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緋衣草サルビア
初夏に恩賜箱根公園を花散歩していると、赤色のサルビアの花が咲き始めていました。シソ科アキギリ属サルビア(緋衣草Scarlet sage Salvia splendens)はブラジル高原地帯(標高2000m〜3000m)原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアは日本では高さ50cm程ですが、野生種は1.5m〜8mにもなります。サルビアは主に種子で増え春種子から発芽し、初夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に穂状の花茎を伸ばし長唇状の花を次ぎつきにつけます。サルビアの花色は主に赤色ですが、紫色、白色などもあります。サルビアの花はシソ科特有の花で、がく片5、花弁5、雄蕊5、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアは秋に種子を付けます。サルビアの赤い花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。
山吹ヤマブキ
バラ科ヤマブキ属ヤマブキ(山吹Golden guinea Kerria japonica)は日本原産の双子葉、落葉低木です。ヤマブキの高さは1m〜2mで枝はしなやかで垂れ下がります。春に葉を茂らせ、晩春に枝いっぱいに3cm〜5cm程の黄色い花を咲かせます。ヤマブキの花は黄色(山吹色)で、八重咲きのものもあります。ヤマブキはバラ科特有の5枚の花弁で、離弁花です。ヤマブキは心皮5〜8が合わさり、雄しべ多数です。ヤマブキの黄色で元気な花は、山麓に春を告げる花として人気があります。
野紺菊ノコンギク
キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクは初夏から夏に横に伸びた地下茎から根生葉を茂らせ、秋に高さ50cm〜1m花茎を延ばし枝先に散房状の頭花を多数咲かせます。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。ノコンギクの薄紫色の花は美しく、秋の山麓や野辺を飾ります。
法国万寿菊マリーゴールド
初夏に恩賜箱根公園を花散歩していると、黄色のマリーゴールドの花が出迎えてくれました。キク科マンジュギク属マリーゴールド(法国万寿菊French marigold Tagetes patula)はメキシコの高地が原産の高さ30〜50cm程の双子葉、1年生、草本です。マリーゴールドは主に種子、挿し芽で増えます。マリーゴールドの花はキク科特有の頭状花で、舌状花と管状花で出来ていて、花色は黄色、赤色、白色などです。マリーゴールドの管状花は花被片5、雌蕊1、雄蕊5です。マリーゴールドの黄金色の明るい花は初夏から秋の庭園や道端を美しく飾ります。
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薄ススキ
秋に仙石原を花散歩しているとススキの穂が輝いて見えました。ススキはイネ科、ススキ属の植物で、夏から秋に花茎を伸ばし20〜30cmほどの赤紫色の花穂の花(尾花)を咲かせます。ススキは花が咲いた後、白い毛の生えた種子(枯れ尾花)をつけます。ススキの花と種子は万葉の時代から、たくさんの詩に読まれています。ススキは秋の七草にも選ばれていています。ススキの秋風に揺れる様子が、古くから好まれています。ススキの花を写真、ススキの花観察地図、ススキの花情報でお楽しみ下さい。
女郎花オミナエシ
オミナエシはオミナエシ科オミナエシ属の多年生双子葉植物です。オミナエシPatrinia scabiosifoliaは日本、朝鮮半島、中国、東シベリアの日当たりの良い草地に分布する山野草で、夏から秋に花茎を立て黄色い星型の合弁花を咲かせます。オミナエシの花は秋の七草の一つで古くから好まれていて、万葉集や源氏物語の中でも詩に詠まれています。オミナエシの花を写真、オミナエシの花散歩地図、オミナエシの花情報でお楽しみ下さい。
菊野菊
秋の野辺に咲く野菊の花は派手ではありませんが、美しく風情があります。日本には野菊といわれる植物はたくさんあります(約350種の自生種、150種の帰化植物)。野菊は分類上はキク科ですが、その分類は定義付けを含めて難しいです。このページでは野菊の難しい分類ではなく、野菊の魅力を皆様に紹介したいと思います。野菊の花写真、野菊の花散歩地図、野菊の花情報でお楽しみ下さい。
大紫躑躅オオムラサキツツジ
ツツジ科ツツジ属オオムラサキツツジ(大紫躑躅Sweet AzaleaRhododendron pulchrum 他)は、日本原産の双子葉、常緑、広葉樹、小低木です。オオムラサキツツジは花が咲く頃互生の、黄緑色の美しい新葉を出します。オオムラサキツツジの花はツツジ科特有の花で外花被片5、内花被片筒状5裂、雌蕊1、雄蕊10です。オオムラサキツツジは花が華やかで美しく世界中で人気があります。
藪椿ヤブツバキ
ツバキ科ツバキ属ヤブツバキ(藪椿Camellia japonica)は日本などの東アジア原産の双子葉、高木常緑樹の植物です。ヤブツバキは冬から春に小枝の先に、5cm〜7cmの5枚の花弁が合着した赤い花をつけます。ヤブツバキの雌しべは柱頭が3〜4に分かれ、雄しべは多数で基部で合着しています。ヤブツバキ翌年の夏から秋に直径4〜5cmほどの大きさの実(果実)を稔らせます。ヤブツバキの果実の中には油分の多い種子があり、種子から椿油を採取します。
石楠花シャクナゲ
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ(石楠花Hymenanthes Rhododendron subg.Hymenanthes)は、北半球原産の双子葉、常緑、広葉樹、低木(高木)です。シャクナゲは主に種子、挿し木で増え、春から初夏に枝先に赤色、白色、薄紅色、黄色の大きな花を5〜40個程咲かせます。シャクナゲの花はツツジ属特有の花構造で、花は筒状で5裂しています。シャクナゲの花はがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊1、雄蕊10です。シャクナゲの花は山や里に春を告げる花として人気があります。
箱根花図鑑の写真を、楽しんでもらえたでしょうか?世界的なリゾート地として知られる、箱根芦ノ湖畔、箱根山中に咲く花は涼しげで清楚です。箱根花図鑑の花写真は、すべて現地取材で撮影したものです。1枚でも気に入った箱根花図鑑の花写真があれば、光栄です。箱根花図鑑のページはこれから、充実してゆきますので、楽しみにしてください。箱根花図鑑の写真と地図を片手に、皆様も箱根花散歩を楽しんでください。
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