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梅雨時の花図鑑

Rain Season's Flower Book

梅雨時の花は大きく華やかなものが多いです・各地の梅雨時の花散歩に出かけましょう

更新2024.1.12

 日本列島に、梅雨の季節がやてきました。日本列島は、梅雨時の自然や花々が美しい場所です。梅雨時は花散歩に適さないと思っている方も多いと思いますが、梅雨時の日本列島は花も多く、それほど暑くなく花散歩に意外に適しています。それでは梅雨時の花図鑑を片手に、梅雨時の花散歩に出かけましょう。梅雨時の花々の写真図鑑と撮影地の地図、交通アクセスも用意しました。近年のコロナ騒ぎで思うように出かけられなかった方も、今年は梅雨時の花散歩のチャンスです。梅雨時の散歩時に雨の降らない確率は、50%以上の地域がほとんどです。

《梅雨時の花図鑑写真・お勧めの梅雨時の花・梅雨時の花案内》

ハナショウブ花

花菖蒲ハナショウブ花

 アヤメ科アヤメ属ハナショウブ(花菖蒲Japanese Iris Iris ensata ver. ensata)は日本原産のノハナショウブの園芸品種で単子葉、多年生、草本です。冬を根茎で過ごし、春から初夏に剣形の葉を茎に互生し、初夏に40cm〜1m程の花茎を延ばします。ハナショウブは初夏に花茎の先に1個又は数個の花を総状に付けます。ハナショウブの花は青色、紫色、白色、黄色、他で直径10cm〜15cm程の大きさでアヤメ科特有の花被片6(外花被片3、内花被片3)です。ハナショウブの花は外花被片3が大きく先が広がり垂れ下がっています。ハナショウブの内花被片3は小さく、少し直立しています。ハナショウブの花柱は三分枝し、花弁状になっています。ハナショウブの雄蕊は3個で三分枝した花柱の下に付いています。

キンシバイ花画像

金糸梅キンシバイ花

 日本で栽培されるキンシバイの原産は、中国です。キンシバイは江戸時代に中国から渡来してきたといわれています。キンシバイ(Hypericum patulum 他)はオトギリソウ属の半落葉小低木で、初夏から夏に黄色く大きな5弁の花を咲かせます。キンシバイは各地の公園や、寺社で栽培されていています。キンシバイの花は初夏から夏の花散歩には、欠かせない花です。それでは各地のキンシバイの花を楽しむ、キンシバイ花散歩に出かけましょう。

ガクアジサイ花

額紫陽花ガクアジサイ花

 アジサイ科アジサイ属ガクアジサイ(額紫陽花Gaku-Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。ガクアジサイは周辺の装飾花はがく片で、中心の中性花を飾っています。ガクアジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。ガクアジサイのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4〜5(2〜4mm)です。ガクアジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。ガクアジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。

ザクロ花画像

石榴ザクロ花実

 ミソハギ科ザクロ属ザクロ(石榴Pomegranate Punica granatum)は双子葉、落葉、小高木です。ザクロの原産はイランなど西アジアの温暖地域です。ザクロは成長すると約5mで、冬に葉を落とし、春に2〜8cmの倒卵形の鮮やかな緑色の葉を茂らせます。ザクロは初夏から夏に、長さ2〜3cmの先が丸みを帯びた赤色の筒鐘状の蕾をつけます。ザクロの花は直径3cm程の鐘状で鮮やかな赤色が印象的です。ザクロの花はがく片6、花弁6、雌蕊1、雄蕊多数、子房下位で上部6室、下部3室です。ザクロは秋に直径6cm程の表面がゴツゴツした実を実らせます。ザクロの紅色の蕾や花、実は世界中で親しまれています。

イワタバコ花

岩煙草イワタバコ花

 イワタバコ科イワタバコ属イワタバコ(岩煙草Conandron ramondioides)は日本、台湾原産の双子葉、多年生、草本です。イワタバコは温暖な、湿った岩壁に成育します。イワタバコの葉は冬に枯れ根茎で過ごします。イワタバコは春に長さ5〜20cm程の根生葉を数枚出し、岩壁に垂らします。初夏に10cm〜15cm程の花茎を伸ばし、直径1〜1.5cm程の星型の花を多数咲かせます。イワタバコのがく片は5、花弁は合弁花で、先が5裂(星型)しています。雄蕊は5。イワタバコの花弁の色は紫色で稀に白色、ピンク色もあります。イワタバコの紫色の星屑のような涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として人気があります。

コウホネ花画像

河骨コウホネ花

 スイレン科コウホネ属コウホネ(河骨East Asian yellow water-lily Nuphar japonica他)は日本、朝鮮半島などに分布する双子葉、多年生、水生草本です。コウホネの花色は黄色で、園芸植物としても人気があります。コウホネの花はがく片5、花弁多数、雄蕊多数です。コウホネの雌蕊は多数の心皮が集合して1個の雌蕊を構成し柱頭盤を形成し、柱頭盤(黄色)には心皮数の柱頭があります。コウホネは地下茎が、生薬として利用されています。コウホネをコウホネ花写真、コウホネ花観察地図、コウホネ花情報でお楽しみ下さい。

アジサイ花小田原城

紫陽花アジサイ花

 アジサイ科アジサイ属アジサイ(紫陽花Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。アジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。アジサイのがく片の色は青色、赤色、紫色、白色、他で時間により変化します。アジサイのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4(2〜4mm)です。アジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。アジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。

ホタルブクロ花写真

蛍袋ホタルブクロ花

 キキョウ科ホタルブクロ属ホタルブクロ(蛍袋Spotted Bellflower Campanula punctata)は日本、朝鮮半島、中国など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ホタルブクロは冬を宿根で過ごし、春に互生の毛におおわれた葉を茂らせ、初夏から夏に葉の花茎を伸ばし釣り鐘状の下向きに咲く花を次々に咲かせます。ホタルブクロの花色は紫色、白色などで、赤色の斑点があるのが特徴です。ホタルブクロの花は、キキョウ科特有の花でがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊3裂、雄蕊5です。蛍が飛ぶ頃に道端や土手、庭園に咲くホタルブクロのかわいらしい花は初夏から夏の花散歩の楽しみです。

ヒメシャラ花写真

姫沙羅ヒメシャラ花

 ツバキ科ナツツバキ属ヒメシャラ(姫沙羅Japanese Stewartia Stewartia monadelpha)は日本原産の双子葉、落葉、高木です。ヒメシャラの花期は初夏から夏で、花色は白色です。ヒメシャラの花はナツツバキの花に似ていますが、少し小型です。ヒメシャラの花は、ツバキ科特有の花で、花弁5、雌蕊1、雄蕊多数です。ヒメシャラは山や、寺院で多く見かけます。ヒメシャラの白色で可愛らしい花は、初夏から夏の花散歩の楽しみです。ヒメシャラをヒメシャラ花写真、ヒメシャラ花観察地図、ヒメシャラ花情報でお楽しみ下さい。

ヤブカンゾウ花画像

藪萱草ヤブカンゾウ花

 ユリ科ワスレグサ属ヤブカンゾウ(藪萱草Kwanzo Hemerocallis fulva ver. kwanso 他)は中国北部が原産の単子葉、多年生、草本です。夏の草原や庭園、街路をオレンジ色の明るく華やかな花で飾るヤブカンゾウは世界中で愛されている花です。ヤブカンゾウは主に匍匐茎(根茎、稀に鱗茎)で増えます。ヤブカンゾウの葉は、根生葉で少し厚みがあります。ヤブカンゾウの花はユリ科特有の花で本来は花被片6枚ですが、八重(重弁)咲です。ヤブカンゾウの雄蕊は6、雌蕊は1です。ヤブカンゾウは3倍体の為に結実することはほとんどありません。ヤブカンゾウの明るく華やか花は、世界中で人気です。

アナベル花写真

雪山八仙花アナベル花

 アジサイ科アジサイ属アナベル(雪山八仙花Annabelle Hydrangea arborescens 他)は北アメリカ原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。アナベルは花に見える部分はがく片で、中心に小さな両性花があります。アナベルの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。アナベルのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4〜5(2〜4mm)です。アナベルの花の花柱は3、雄蕊10です。アナベルをアナベル花写真、アナベル花情報でお楽しみ下さい。

ネジバナ花画像

捩花ネジバナ花

 ラン科ネジバナ属ネジバナ(捩花Chinese Spiranthes Spiranthes chinensis)は日本などユーラシア大陸原産の単子葉、多年生、宿根性、草本です。ネジバナは成長しても10〜30cm程の野生のランです。人参のような宿根で冬を過ごし、春から初夏に根生葉を茂らせ、初夏から夏に10cm〜30cm程の花茎を伸ばし桃色(赤色、白色)の小さな花をらせん状に付けます。ネジバナの花は、ラン科特有の花で、花被片6(外花被片3、内花被片3)、雌蕊、雄蕊は合体し蕊柱となっています。ネジバナの可愛らしく美しい花は世界中で愛されています。ネジバナの桃色(赤色、白色)で可愛いい花は、初夏から夏の花散歩の楽しみです。

ハコネウツギ花画像

箱根空木ハコネウツギ花

 スイカズラ科タニウツギ属ハコネウツギ(箱根空木Japanese Weigela Weigela coraeensis 他)は日本が原産の双子葉、落葉、灌木です。初夏の海岸や水辺、山際を優雅な花で飾るハコネウツギの花は、初夏から梅雨時に咲く花です。ハコネウツギは主に、挿し木や種子で増えます。ハコネウツギの花は咲き始めは白色で、徐々に赤味を帯びて来ます。ハコネウツギの花はスイカズラ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。ハコネウツギの美しく優雅な花は、世界中で人気です。

ツユクサ花画像

露草ツユクサ花

 ツユクサ科ツユクサ属ツユクサ(露草Asiatic Dayflower Commelina communis)は日本など東アジアが原産の高さ15〜50cm程の単子葉、一年生、草本です。ツユクサは主に種子で増え、春から初夏に匍匐性の茎に基部に苞葉のある流線型の葉を付けます。初夏から秋に茎脇から1〜4の花序の花芽を収納した苞葉を付け、早朝に半開きの苞葉から1個の青色の花を咲かせます。ツユクサの花色は澄んだ青色(稀に白色)で、愛らしい形の花は世界中で人気があります。ツユクサの花はツユクサ科特有の花で、花弁が3枚です。ツユクサの花はがく片3、花弁3(青色2、白1)、雌蕊1、雄蕊6です。ツユクサの青色で可愛らしいは初夏から秋の野辺や道端を美しく飾ります。ツユクサをツユクサ花写真、ツユクサ花観察地図、ツユクサ花情報でお楽しみ下さい。

スイカズラ花写真

忍冬スイカズラ花

 スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(忍冬Japanese honeysuckle Lonicera japonica)は日本など東アジアが原産の双子葉、常緑、つる性、木本です。スイカズラは主に種子で増えます。スイカズラはつる性の植物で初夏に咲く金銀の美しく香りの良い花は世界中で人気があります。またスイカズラは世界中で、薬草、漢方薬として利用されています。スイカズラはつる性で、高さ9m程に成長し他の植物などに絡みつき伸びます。スイカズラの葉は対生で、葉は卵状被針形です。初夏に枝脇から短枝を伸ばし2個の香りの良い筒状花を咲かせます。スイカズラの花はスイカズラ科特有の筒状花で、苞片2、花弁は筒状唇状花5裂(上弁4浅裂、下弁1線状)で、雄蕊5、雌蕊1、子房下位です。スイカズラの花は始め白色(銀花)で後に黄金色(金花)に色が変化します。

《梅雨時の花の特徴・梅雨時の花の種類・梅雨時の花情報》

名称 現代 梅雨花 日本語 五月雨花 英語 Rain season flowers 中国語 雨季花
6月、7月、June、July、六月、七月
湿地性 アヤメ、イチハツ、サワギキョウ、トクサ
抽水性 ショウブ、ハナショウブ、ハス、カキツバタ、キショウブ、他
浮葉性 ハス、スイレン、オニバス、他
環境 湿地、湖畔、池畔、河原、山麓、他
花色 黄色:キショウブ、キンシバイ、ビョウヤナギ、スイカズラ、クサノオウ、他
白色:ウツギ、ヤマボウシ、シロヤマブキ、スイレン、アナベル、ナツツバキ、他
ピンク色:バラ、ポピー、ベゴニア、カルミア、ムラサキカタバミ、ヒルガオ、他
青色:アメリカンブルー、トレニア、アガパンサス、カキツバタ、ブルーデージー、他
赤色:バラ、ヒナゲシ、サルビア、アメリカデイゴ、カンナ、ノウゼンカズラ、他
紫色:デュランタ、シラン、ラベンダー、アジサイ、カンパニュラ、アカツメクサ、他
オレンジ色:クンシラン、ノウゼンカズラ、ザクロ、ヤブカンゾウ、ニッコウキスゲ、他
気温 20℃〜30℃
特徴 ・水分を多く好む植物が多い(アジサイ、ハナショウブ、他)
・比較的高温を好む花が多い(ノウゼンカズラ、トレニア、ザクロ、他)
・大型の花が多い(ハナショウブ、ノウゼンカズラ、カンナ、他)
・受粉のため筒状や下向きに咲く花が多い(ホタルブクロ、サツキ、エゴノキ、他)
・アヤメ科の植物か多い(アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、他)
・創薬やバイオエネルギー、食用に利用できる可能性のある植物が多い
利用 庭園、庭木、茶花、生け花、観賞用、漢方薬、食用、創薬、バイオエネルギー、他
芸術 誕生花(薔薇、ユリ)、絵画(スイレン、アヤメ、紫陽花)、音楽(薔薇)、他

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《梅雨時の花図鑑写真・お勧めの梅雨時の花・梅雨時の花案内》

ブルーサルビア花画像

化粧サルビアブルーサルビア花

 ブルーサルビア(ケショウサルビア)はシソ科サルビア属の植物です。ブルーサルビアはケショウサルビア、サルビア・ファリナセアSalvia farinaceaなどとも呼ばれています。Salvia farinaceaは一般的にはブルーサルビアと呼ばれ、夏に咲く青く爽やかな花は人気があります。夏空のもとで咲くブルーサルビアの花は、昆虫たちにも人気の花のようです。夏の空が似合う、ブルーサルビアの花を写真、ブルーサルビアの花散歩地図、ブルーサルビアの花情報でお楽しみ下さい。

サツキ花画像

皐月サツキ花

 ツツジ科ツツジ属サツキ(皐月Satsuki azaleas Rhododendron indicum 他)は日本が原産の双子葉、常緑、小低木です。初夏の庭園や街路を華やかな花で飾るサツキの花は初夏から梅雨時に咲く花です。サツキは主に、挿し木や種子で増えます。サツキの花はツツジ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。サツキの美しく華やかな花は、世界中で愛され栽培されています。

ビョウヤナギ花写真

美容柳ビョウヤナギ花

 オトギリソウ科オトギリソウ属ビョウヤナギ(美容柳Chinese St.John's Wort Hypericum chinense)は中国が原産の双子葉、半常緑、灌木です。ビョウヤナギは日当たりの良い水辺に近い環境を好みます。ビョウヤナギの樹高は0.7m〜1mで、主に種子、挿し木で増えます。ビョウヤナギは春に対生の葉を付け初夏に枝先に単生の黄色い花を付けます。ビョウヤナギの花は、オトギリソウ科特有の花で、花色は黄色です。ビョウヤナギの花はがく片5、花弁5、雌蕊1(柱頭5裂)、雄蕊多数(5束)です。ビョウヤナギの黄色く華やかな花は、世界中で親しまれています。

ミヤマヨメナ花画像

深山嫁菜ミヤマヨメナ花

 キク科シオン属ミヤマヨメナ(深山嫁菜Aster savatieri 他)は日本が原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマヨメナの花色は白色、紫色、青紫色などで、春から初夏の山地を美しく飾ります。ミヤマヨメナの園芸品種で、紫色のものをミヤコワスレとも言います。ミヤマヨメナは春に花茎を伸ばし、春から初夏にキクの花に似た可愛らしい頭状花序の花を開花させます。ミヤマヨメナの花はキク科特有の舌状花と、黄色の管状花でできています。ミヤマヨメナは花期後、実(痩果)を付けます。ミヤマヨメナをミヤマヨメナ花写真、ミヤマヨメナ花観察地図、ミヤマヨメナ花情報でお楽しみ下さい。

アカツメクサ花写真

赤爪草アカツメクサ花

 マメ科シャジクソウ属アカツメクサ(赤爪草Red Clover Trifolium pratense)はヨーロッパ、西アジア、アフリカ北部が原産の双子葉、多年生、草本です。アカツメクサはムラサキツメクサとも呼ばれ、高さ20cm〜80cm程の株となり草原や牧草地などに群生します。アカツメクサの葉は三つ葉状で茎に互生します。アカツメクサは初夏から夏に茎先に2〜3cm程の毬状の薄赤色、薄紫色の花を次々に付けます。アカツメクサの花はマメ科特有の花で、蝶形花冠、花弁5(旗弁1、翼弁2、舟弁2)、雌蕊1、雄蕊10です。薄紫色の可愛らしい花が咲くアカツメクサは、世界中で愛され利用されています。草原に咲く可愛らしいアカツメクサは、夏の花散歩の楽しみです。アカツメクサをアカツメクサ花写真、アカツメクサ花観察地図、アカツメクサ花情報でお楽しみ下さい。

《梅雨時の花図鑑写真・お勧めの梅雨時の花・梅雨時の花案内》

タチアオイ花画像

立葵タチアオイ花

 アオイ科タチアオイ属タチアオイ(立葵Hollyhock Alcea rosea)はアジア原産の双子葉、二年生、宿根生、草本です。タチアオイは古い時代に、中国から日本に薬草として伝来し親しまれています。タチアオイは直立した茎を伸ばし、成長すると2.5mにもなります。タチアオイの葉は互生で、直径6〜15cm程あります。タチアオイは初夏から夏に垂直に延びた花茎の下から、順次に直径6〜9cmの大きな花を咲かせてゆきます。タチアオイの花色は赤色、紫色、薄紅色、白色、黄色他です。タチアオイの花はアオイ科特有のがく片5、副がく片あり、花弁5が基本で重弁、八重咲きのものもあります。タチアオイの雄蕊はハイビスカスの花のように雌蕊(複数)に筒状に合着しています。タチアオイは薬草としても知られ、世界中で親しまれています。

ヤマボウシ花写真

山法師ヤマボウシ花

 ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ(山法師Japanese Dogwood Cornus kousa)は日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、広葉樹、高木です。ヤマボウシは、主に種子で増えます。ヤマボウシの白く涼しげな花は、世界中で人気があります。ヤマボウシは成長すると5〜10m程の高木になります。ヤマボウシは春に対生の卵円形の葉を付け初夏に白色(薄紅)の花弁状総苞片4枚の中に20〜30個の薄黄色花を付けます。ヤマボウシの花はミズキ科特有の花で、がく片筒状4、花弁4、雄蕊4、子房下位(2室)です。ヤマボウシは花期後、赤色の実を付けます。

ノウゼンカズラの花

凌霄花ノウゼンカズラ花

 日本で栽培されるノウゼンカズラの原産は中国です。ノウゼンカズラは平安時代に渡来してきたといわれています。鎌倉の古刹明本寺にもノウゼンカズラの古い株があり、夏の鎌倉を綺麗に彩ります。ノウゼンカズラは双子葉植物で、つる性の植物です。ノウゼンカズラの総状花序に垂れ下がった赤いトランペット状の花は鮮やかで夏空に映えます。それではノウゼンカズラの花を楽しむ花散歩に出かけましょう。

シロタエギク花画像

白妙菊シロタエギク花葉

 キク科キオン属シロタエギク(白妙菊Dusty miller Senecio cineraria 他)は地中海沿岸が原産の双子葉、多年生、草本です。初夏の庭園や街路を黄色く明るい花と銀色の葉で飾るシロタエギクの花は、初夏から夏に咲く花です。シロタエギクは主に、挿し芽や種子で増えます。シロタエギクの黄色い花も人気がありますが、一年中白色(銀色)の毛で覆われた美しい葉は観葉植物としても人気があります。シロタエギクの花はキク科特有の花で、管状花と舌状花からなる頭状花序の花を多数咲かせます。シロタエギクの明るく美しい花と葉は、世界中で人気です。

クサノオウ花写真

草王クサノオウ花

 ケシ科クサノオウ属クサノオウ(草の王Greater celandineChelidonium majus)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。クサノオウは主に種子で増えます。クサノオウは高さ30〜60cm程で、初夏に咲く黄色く明るい花は世界中で人気があります。またクサノオウは世界中で、薬草として利用されています。クサノオウは秋に発芽し、ロゼット状の根出葉で冬を過ごし、春に細毛のある中空の茎を伸ばします。クサノオウの葉は互生の羽状複葉で、葉裏は白く細毛があります。初夏に茎先に傘形花序の黄色い花を次々に付けます。クサノオウの花はケシ科特有の4弁花で、がく片2、花弁4で、雄蕊多数、雌蕊1、子房は円柱形で1室2心皮です。

《梅雨時の花図鑑写真・お勧めの梅雨時の花・梅雨時の花案内》

ナツツバキ花写真

夏椿ナツツバキ花

 ツバキ科ナツツバキ属ナツツバキ(夏椿、沙羅Japanese Stewartia Stewartia pseudocamellia)は日本、朝鮮半島原産の双子葉、落葉、高木です。ナツツバキは成長すると、10〜15m程になります。ナツツバキは木肌が滑らかで、春に互生の黄緑色の葉を茂らせ、初夏から夏に葉脇から白色の5〜7cmほどの大きな花を咲かせます。ナツツバキの花は、ツバキ科特有の花で、花弁5、雌蕊1、雄蕊多数です。ナツツバキは沙羅樹とも呼ばれ、寺院で多く見かけます。ナツツバキの白色で爽やかな花は、初夏から夏の花散歩の楽しみです。

クチナシ花写真

山梔子クチナシ花

 アカネ科クチナシ属クチナシ(梔子Cape Jasmine Gardenia jasminoides)は日本など東アジア原産の双子葉、常緑、低木(灌木)です。クチナシは成長しても1〜1.5m程で庭木として人気があります。クチナシは常緑の光沢のある葉が美しく、初夏から夏に枝先や枝腋から花柄を伸ばし1個の花を咲かせます。クチナシの花色は白色で、香りがよいのが特徴です。クチナシの花は、リンドウ目特有の花でがく片6、花弁筒状6裂、雌蕊1(棍棒状)、雄蕊6です。クチナシは秋に黄色から橙色の実を付けます。クチナシの実は古代から、漢方薬や染料として重宝されています。

ニオイバンマツリ花写真

匂蕃茉莉ニオイバンマツリ花

 ナス科ブルンフェルシア属ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉Yesterday Today and Tomorrow Brunfelsia latifolia)はブラジル原産の双子葉、常緑、小低木です。ニオイバンマツリの樹高は1m〜3mで、主に挿し木で増えます。ニオイバンマツリは初夏枝先に、始め紫色で後に白色に変化する香りの良い花を次々に付けます。ニオイバンマツリの花は、ナス科特有の合弁花で、花弁は筒状で5裂しています。ニオイバンマツリの花色は咲き始めは紫色で、後に白色に変化します。ニオイバンマツリの花は両性花でがく片5裂、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。ニオイバンマツリの香りが良く、美しい花は世界中で親しまれています。

カルミア花写真

星形カルミア花

 ツツジ科カルミア属カルミア(Mountain laurel Kalmia latifolia)は北アメリカ東部が原産の双子葉、常緑、小低木です。カルミアは日当たりの良い酸性土壌の環境を好みます。カルミアの樹高は3m〜9mで、主に種子で増えます。カルミアは初夏に、10から50ほどの金平糖に似た散房花序の花を次々に付けます。カルミアの花は、ツツジ科特有の合弁花で、花弁は金平糖形に5裂しています。カルミアの花色は白色、赤色、ピンク色などです。カルミアの花はがく片5、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊10です。カルミアの金平糖形の美しい花は世界中で親しまれています。

ウツギ花写真

空木ウツギ花

 アジサイ科ウツギ属ウツギ(空木 Utsugi Deutzia crenata他)は、日本が原産の双子葉、落葉、低木です。ウツギは主に挿し木で増えます。ウツギはウノハナ(卯の花)とも呼ばれ初夏に、香りの良い白い花を咲かせます。ウツギの花色は白色(薄紅色)で、香りが良いのが特徴です。ウツギの花はウツギ属特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊1、雄蕊10です。ウツギの花は香りが良く日本の初夏を代表する花です。ウツギはシーボルトが日本を代表する植物の一つ、として世界に紹介しています。

《梅雨時の花図鑑写真・お勧めの梅雨時の花・梅雨時の花案内》

エゴノキ花写真

爽快エゴノキ花

 エゴノキ科エゴノキ属エゴノキ(Japanese snowbell Styrax japonica)は、日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、小高木です。エゴノキは主に種子、挿し木で増えます。エゴノキは初夏に、香りの良い花を咲かせます。エゴノキの花色は白色(薄紅色)で、香りが良いのが特徴です。エゴノキの花はエゴノキ科特有の花でがく片5裂、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊10です。エゴノキの花は香りが良く白い実も可愛らしいです。エゴノキはシーボルトが日本を代表する植物の一つ、として世界に紹介しています。

シロツメクサ花

白詰草シロツメクサ花

 マメ科シャジクソウ属シロツメクサ(白詰草Trifolium repens)はヨーロッパ、西アジア原産の双子葉、多年生、草本です。シロツメクサは日当たりの良い草原に成育します。シロツメクサは冬は根茎で過ごし、春に匍匐茎(ランナー)を広げ互生の3小葉の複葉を付け群落を造ります。シロツメクサは初夏に15cm〜20cm程の花茎を伸ばし、直径2cm程の頭状花序の集合花(20〜80個)を次々に咲かせます。シロツメクサの花はマメ科特有の蝶形花冠の構造で花弁は5(旗弁1、翼弁2、舟弁2)です。シロツメクサの雌蕊1、雄蕊10。シロツメクサの花弁の色は白色(黄白色、淡紅色)です。シロツメクサは牧草として使われる他、食用、薬用、蜂蜜採取などにも使われ世界中で親しまれています。シロツメクサは日本には江戸時代に帰化したと思われています。

アベリアの花

空木アベリア花

 スイカズラ科ツクバネウツギ属アベリア(花衝羽根空木Abelia x glandiflora)は中国原産のタイワンウツギの交配種で双子葉、常緑低木樹の植物です。アベリアは日本原産のツクバネウツギに似ている植物で、公園の植え込みや垣根に良く利用される植物です。アベリアの花は白色又は薄紅色で、春から秋まで長い期間花を咲かせます。アベリアの衝羽根状の可愛い顎片と、香りが良い花は四季の花散歩の楽しみです。

カキツバタ花画像

杜若カキツバタ花

 アヤメ科アヤメ属カキツバタ(杜若Japanese Iris Iris laevigata)は日本など東アジア原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。カキツバタの花期は初夏で、花色は青紫色、青色などです。カキツバタの花はアヤメ科特有の花被片6(外花被片3、内花被片3)で、雌蕊(花柱)の先は3分枝し花弁状で、雄蕊3です。カキツバタは江戸時代に品種改良され、様々な品種が創出されています。カキツバタの青紫色の涼しげな花は、初夏を告げる花として人気があります。カキツバタをカキツバタ花写真、カキツバタ花観察地図、カキツバタ花情報でお楽しみ下さい。

センニチコウ花

千日紅センニチコウ花

 ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。

ハクチョウソウ花

白鳥草ハクチョウソウ花

 アカバナ科ガウラ属ハクチョウソウ(白鳥草Gaura lindheimeri)はヤマモモソウとも呼ばれ、北アメリカ原産の双子葉、多年生草本です。ハクチョウソウは根茎又は種子で殖え、1〜2mの花茎を伸ばし夏から秋に白色又は赤色の白鳥が飛ぶ姿のような4枚の花弁の花を咲かせます。涼風に揺れるハクチョウソウの花は涼しげで夏から秋に人気の花です。

ハマユウの花金沢八景

浜木綿ハマユウ花

 ハマユウは日本の南の海岸地方に自生する植物(海浜植物)です。ハマユウの花は白く細い糸のようです。ハマユウの花が咲く頃、南の海では海水浴シーズンを迎えます。ハマユウはヒガンバナ科の植物で根に毒があります。そのためPoison Bulb(毒球根)と評されることもありますが、夏の海岸の夕闇の中白く輝くハマユウの香りは素晴らしいです。

カンナの花と横浜八景島

Cannaカンナ花

 カンナの花は夏の花として人気の花です。カンナCannaの原産は熱帯アメリカで、東インドを経由してヨーロッパに紹介された花です。カンナは熱帯原産のために高温と強い日射を好みます。カンナは日本には江戸時代にヨーロッパからもたらされ、多くの品種も造られています。カンナの花は赤色、黄色のものが多く夏の元気を運ぶ花です。カンナは葉も美しく、観葉植物や食用としても使われます。

アガパンサスの花

紫君子蘭アガパンサス花

 アガパンサス属ムラサキクンシランは南アフリカ原産の植物です。アガパンサス属ムラサキクンシランは単子葉植物網、ユリ科の植物で夏の初めに青色、白色の爽やかな花を咲かせます。アガパンサス属ムラサキクンシランは一般的にはアガパンサスと呼ばれ親しまれている花です。アガパンサス属ムラサキクンシランは公園や山の斜面などに栽培されていて、夏に咲く花は清涼な印象をあたえてくれます。

鎌倉長谷寺アジサイの花

日本の美あじさい花旅花散歩

 今年も初夏がやってきました。日本各地の梅雨から初夏を彩るアジサイの花の季節です。梅雨が嫌いという人も多いですが、あじさいの花が咲くから梅雨から初夏が好きとおっしゃる方も多いです。アジサイの花は日本が原産です。江戸時代の博物学者シーボルトが世界に紹介しました。シーボルトが日本で収集したアジサイの標本などを元に出版された日本植物誌の中にもHydrangea Otaksaが描かれ紹介されています。それでは日本各地のあじさい花旅花散歩を楽しんでください。

サワギキョウ花画像

水辺湖畔水辺の花図鑑

 日本の湖畔や水辺は涼しげで、花々が美しい場所です。美しい日本列島の四季を感じながら、日本各地の湖畔や水辺、湿原を花散歩してみましょう。普段見ることのできない湖畔や水辺の花々を、写真図鑑にしました。湖畔水辺の花々の写真と撮影地の地図、交通アクセスを用意しました。それでは、湖畔水辺の花図鑑をご覧下さい。

 梅雨時の花散歩を、楽しんでもらえたでしょうか?梅雨時の花写真は全て、当方が現地取材で撮影したオリジナル写真です。1枚でも気にいった梅雨時の花写真があれば、光栄です。梅雨時の花散歩のページはこれから充実してゆきますので、楽しみにしてください。梅雨時の花散歩の写真と地図を片手に、皆様も花散歩を楽しんでください。

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