紫色花図鑑3
Purple Flowers Book
日本列島に咲く紫色の花は優雅で可憐・紫色の花図鑑を片手に各地の紫色の花散歩に出かけましょう
更新2024.02.10
日本列島に咲く紫色の花は、優雅で可憐です。日本列島に咲く紫色の花色は多様で青紫色、赤紫色、藤紫色、薄紫色、濃紫色、藍色、菫色、バイオレット、パープル・・・など様々な色合いがあります。このページで様々な紫色の花の色合いを、楽しんでいただけたら幸いです。日本列島に咲く美しい紫色の花を、写真図鑑と紫色の花観察地図で案内いたします。美しい日本列島の四季を感じながら、紫色の花図鑑を片手に、紫色の花散歩をしてみましょう。
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田村草タムラソウ
キク科タムラソウ属タムラソウ(田村草Plumeless saw-wort Serratula coronata 他)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。タムラソウは成長すると70~150cm程で、紫色のアザミに似た棘の無い花を咲かせます。タムラソウは主に種子で増えます。タムラソウの茎は直立し、葉は羽状で全裂しています。タムラソウは夏の終わりから秋に花茎を伸ばし、花茎の先にアザミの花に似た頭状花序の花を咲かせます。タムラソウの花は赤紫色で、キク科特有の頭状花序の花で筒状花のみでできています。タムラソウは花期後実(痩果)を付けます。タムラソウは秋の高原の花で薬草、漢方薬としても利用されます。タムラソウの赤紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。
岩煙草イワタバコ
イワタバコ科イワタバコ属イワタバコ(岩煙草Conandron ramondioides)は日本、台湾原産の双子葉、多年生、草本です。イワタバコは温暖な、湿った岩壁に成育します。イワタバコの葉は冬に枯れ根茎で過ごします。イワタバコは春に長さ5~20cm程の根生葉を数枚出し、岩壁に垂らします。初夏に10cm~15cm程の花茎を伸ばし、直径1~1.5cm程の星型の花を多数咲かせます。イワタバコのがく片は5、花弁は合弁花で、先が5裂(星型)しています。雄蕊は5。イワタバコの花弁の色は紫色で稀に白色、ピンク色もあります。イワタバコの紫色の星屑のような涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として人気があります。
額紫陽花ガクアジサイ
アジサイ科アジサイ属ガクアジサイ(額紫陽花Gaku-Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。ガクアジサイは成長すると1m~2mでになります。ガクアジサイは現在多く栽培されているアジサイの原種になります。ガクアジサイは冬は葉を落葉させ、春に倒卵形、楕円形の長さ6~15cmの大きな葉を茂らせ、初夏に分枝した枝先に直径8~20cm程の、傘房状の花房を多数付けます。ガクアジサイは周辺の装飾花はがく片で、中心の中性花を飾っています。ガクアジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。ガクアジサイのがく片の色は青色、赤色、紫色、白色、他で時間により変化します。ガクアジサイのがく片は4(1.4~2.4cm)、花弁4~5(2~4mm)です。ガクアジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。ガクアジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。
薫衣草ラベンダー
シソ科ラベンダー属コモンベンダー(薫衣草Common lavender Lavendula angustifolia)はヨーロッパ地中海が原産の双子葉、常緑、小低木です。ラベンダーは水はけが良く、日当たりの良い環境を好みます。ベンダーは寒さに比較的強く、日本では常緑で冬を越します。ラベンダーの樹高は1m~2mで、上向きに伸びる枝から多数の針状の細い葉を茂らせます。ラベンダーは初夏から夏に花茎を伸ばし長さ2~8cm程の花穂を付け、花穂に多数の花が集まって咲きます。ラベンダーの花は、シソ科特有の唇状の合弁花で、花弁は5裂しています。ラベンダーの花冠は2唇形で上唇2裂、下唇3裂しています。雌蕊の下の子房は4裂し、雄蕊は4です。ラベンダーの花は香りが良く香水として使われる他、入浴剤、芳香剤、食用、薬用、医薬品、蜂蜜採取などにも使われ世界中で親しまれています。
化粧桜プリムラマラコイデス
サクラソウ科サクラソウ属プリムラ・マラコイデス(化粧桜Fairy primrose Primula malacoides 他)は中国雲南省他が原産の双子葉、二年生、草本です。プリムラ・マラコイデスは主に、種子、根茎で増えます。マラコイデスの花色は白色、赤色、紫色などで、早春から春の街角を美しく飾ります。マラコイデスは早春から春に花茎を伸ばし、傘形花序の花を次々に開花させます。マラコイデスの花はサクラソウ科特有の5裂した合弁花で、がく片5、花弁5で、雄蕊5、雌蕊1、子房上位です。マラコイデスの花は、同じサクラソウ科のサクラソウの花とよく似た花構造をしています。マラコイデスは花期後、さく果を付けます。マラコイデスは中国では、薬用などにも利用されます。
千日紅センニチコウ
ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。センニチコウをセンニチコウ花写真、センニチコウの花散歩地図、センニチコウの花情報でお楽しみ下さい。
百日紅サルスベリ
夏の強い日差しに負けず涼しげに咲くサルスベリのピンク色の花は夏の楽しみです。サルスベリ(百日紅)の原産は中国南部で台湾、日本、朝鮮半島でも見られる花です。サルスベリ(Lagerstroemia indica)はミソハギ科の落葉樹で高さ6mにもなることがあります。サルスベリの幹は滑らかなので、猿滑(さるすべり)と書かれることがあります。サルスベリの花は花弁が6枚で、独特の縮れがおしゃれです。サルスベリの花を写真、サルスベリの花散歩地図、サルスベリの花情報でお楽しみ下さい。
木槿ムクゲ
アオイ科フヨウ属ムクゲ(木槿Hibiscus syriacus)は東アジア原産の双子葉、落葉低木です。ムクゲはインド中国が原産の植物ですが、日本へは古い時代に渡来し、観賞用や茶花として好まれています。ムクゲはハイビスカス(フヨウ)の仲間です。ハイビスカスは夏から秋にかけて、白色、赤色、紫色などの直径10cm~18cmほどのハイビスカスに似た花を咲かせます。ムクゲ花写真、ムクゲの花散歩地図、ムクゲの花情報でお楽しみ下さい。
木春菊マーガレット
キク科モクシュンギク属モクシュンギク、マーガレット(木春菊Marguerite Argyranthemum frutescens)はカナリア諸島原産の双子葉合弁花、小低木です。マーガレットは主に挿し木で増やします。キク科のマーガレットは成長すると高さ20cm~80cm程に成長し茎は多数に枝分かれして、春にキク科特有の頭状花序の大きな花を多数付けます。マーガレットの花は大きさ6cm~8cmで白色、赤色、黄色の花を春から初夏にかけて次々に咲かせます。マーガレットの花はキク科特有の頭状花序で、周辺に大きな目立つ舌状花と中心に管状花を付けます。
寒緋桜カンヒザクラ
バラ科スモモ属(サクラ属)カンヒザクラ(Taiwan cherry Prunus campanulata)は中国南部、台湾原産の双子葉、落葉高木の植物です。カンヒザクラの花は1.5cm~2.5cm程でバラ科特有の5枚の赤色(稀に白色)の花弁をつけます。カンヒザクラの花は温暖な地域では正月頃から、多くの地域では春の2月~3月頃に開花します。カンヒザクラの赤く明るい花はTaiwan cherryと呼ばれ世界中で人気があります。カンヒザクラを花写真、カンヒザクラ花散歩地図、カンヒザクラ花情報でお楽しみ下さい。
横浜緋桜ヨコハマヒザクラ
バラ科スモモ属ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜Yokohamahizakura Prunus jamasakura'Kenrokuen Kumagai x Plunus Campanulata)はケンロクエンクマガイとカンヒザクラの交配種で、双子葉、落葉、小高木です。ヨコハマヒザクラは主に挿し木で増え、春に葉が茂る前に枝先に多数の花を咲かせます。ヨコハマヒザクラの花は直径2.5cm~3.5cm程で、少し下向きに咲くことが特徴です。花色は赤色(緋色)です。ヨコハマヒザクラの花はバラ科特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊1、雄蕊多数です。ヨコハマヒザクラの花は横浜に春を告げる花として人気があります。
《紫色の花の特徴・紫色の花の種類・紫色の花情報》
名称 | 日本語 紫色花 英語 Purple Flower 中国語 紫色花朵 ラテン語 Flores purpurei |
特徴 | フラボノイド系、ベタレイン系の主に2色素による発色 |
色素 | ・フラボノイド系(紫):ダリア、キンギョソウ、アジサイ、アサガオ、ペチュニア、パンジー、等 ・ベタレイン系(赤紫):オシロイバナ、マツバボタン、ケイトウ、ブーゲンビリア、等 |
春花 | ストック、シラン、シモクレン、オオムラサキツツジ、オオアラセイトウ、ライラック、他 |
夏花 | ラベンダー、ニオイバンマツリ、ハナショウブ、トレニア、ブーゲンビリア、他 |
秋花 | ハギ、オシロイバナ、ヒャクニチソウ、コウテイダリア、コスモス、センニチコウ、シュウメイギク、他 |
冬花 | マーガレット、オトメツバキ、アザレア、クリスマスローズ、シンビジウム、スミレ、パンジー、他 |
熱帯 | ブーゲンビリア、ピンクノウゼンカズラ、デンファレ、コチョウラン、トレニア、他 |
温帯 | スミレ、ハギ、キク、ラベンダー、シモクレン、オオムラサキツツジ、シラン、他 |
利用 | 観賞用、染色、鉢植え、食用、生薬、観賞、香水、他 |
芸術 | 絵画(ラベンダー、バラ、コスモス、他)、句歌(スミレ、コスモス、バラ他)、文学(スミレ、キク) |
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藍目菊オステオスペルマム
キク科オステオスペルマム属(藍目菊African DaisyOsteospermum fruticosum 他)は南アフリカが原産の双子葉、常緑、多年生、草本です。オステオスペルマムは50種程が知られていますが、品種改良により様々な花色が創出されています。オステオスペルマムは主に種子、挿し芽で増えます。オステオスペルマムの藍色の可愛らしい花は、春から初夏の庭園や窓辺を美しく飾ります。オステオスペルマムは比較的寒冷な気候にも強く、栽培も容易です。オステオスペルマムは茎から互生の葉を付け、春から初夏にキクに似た大きな花を咲かせます。オステオスペルマムの花はキク科特有の頭状花序の花で、管状花と舌状花でできています。オステオスペルマムの花は世界中で人気があります。
玉紫陽花タマアジサイ
アジサイ科アジサイ属タマアジサイ(玉紫陽花Hydrangea involucrata)は日本、台湾が原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。タマアジサイは成長すると1m~2mになります。タマアジサイは冬は葉を落葉させ、春から夏に倒卵形、楕円形で縁に鋸歯がある長さ10~25cmの長く大きな葉を茂らせます。夏から秋に分枝した枝先に直径2cm程の、球形に近い苞に覆われた蕾を付け、7月から9月に開花します。タマアジサイの花はアジサイ科特有の花で、中心部に青色から青紫色に見える両性花が咲き、両性花を取り囲むように4枚の白色から薄青色の装飾花が数個咲きます。タマアジサイの涼しげな花は、夏から秋の花として人気があります。
蔓日々草ツルニチニチソウ
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属ツルニチニチソウ(蔓日々草Bigleaf periwinkle Vinca major)は地中海沿岸原産の双子葉、常緑、蔓性、多年草です。ツルニチニチソウは常緑のつる性で、春に新芽のつるを伸ばし匍匐性の枝脇から多数の青紫色(白色)の美しい花を次々と付けます。ツルニチニチソウの花はキョウチクトウ科特有の花で直径3cm~5cm程で、がく片5裂、花弁は合生し筒状で先は5裂するが回旋状、雄蕊5、雌蕊1は筒状の花に合着しています。ツルニチニチソウの青紫色で爽やか花は、春を告げる花として世界中で人気があります。
三葉躑躅ミツバツツジ
ツツジ科ツツジ属ミツバツツジ(三葉躑躅Rhododendron dilatatum他)は日本原産の双子葉、落葉、低木です。里や山を紫色に飾るミツバツツジの花は、春の花散歩の楽しみです。ミツバツツジは、主に種子で増えます。ミツバツツジは秋に落葉し、春に葉が出る前に枝先に多数の花を一斉に咲かせます。ミツバツツジの花色は紫色、薄紫色で、稀に白色のものもあります。ミツバツツジの花はツツジ科特有の花構造で、筒状の花です。ミツバツツジはがく片5、花被片5(筒状5裂)、雄蕊5(10)、雌蕊1の花を咲かせます。ミツバツツジ花期が終わる頃、枝先に黄緑色の3枚の美しい葉を付けます。
大花惠蘭 シンビジウム
ラン科シンビジウム属シンビジウム(大花惠蘭 Boat Orchid Cymbidium sp.)は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年草です。シンビジウムは、主に種子、バルブ(偽鱗茎)で増えます。早春に咲くシンビジウムの美しい花は庭先や窓辺、室内を明るく飾ります。シンビジウムは比較的暑さ寒さにも強く、鉢植えや露地栽培にも適した植物です。シンビジウムの葉は、バルブの基部から線状の長い葉を付けます。シンビジウムの花はラン科特有の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)です。シンビジウムの花期は1~4月です。
桃花中国桃花散歩
バラ科スモモ属モモ(桃Peach Prunus persica)は中国原産の双子葉、落葉小高木です。中国原産の桃は世界中で親しまれ、食用としても人気です。また桃は文学や漢詩、書画の題材としても広く取り上げられています。今日は中国に咲く桃の花を廻る花散歩を皆様に紹介いたします。中国の街角や公園に咲く桃の花をお楽しみ下さい。
牡丹ボタン
ボタン科ボタン属ボタン(牡丹Peony Paeonia suffruticosa)は中国原産の双子葉、落葉小低木です。ボタンは春に互生、二回三出の複葉を付け、成長すると1.5m~3m程になります。初夏に大きさ20cm程の赤色、白色、紫色の花を咲かせます。ボタンの花は花弁5、がく片5で、雌蕊3~5、雄蕊多数です。ボタンは薬草としても知られています。ボタンの華やかで高貴な花は、初夏を告げる花として古代から人気があり、絵画や文学にも登場します。
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擬宝珠ギボウシ
ユリ目リュウゼツラン亜科ギボウシ属(擬宝珠Plantain Lily Hosta 他)は東アジア原産の単子葉、多年生、草本です。ギボウシは谷川沿いや木立の半日影を好み幅広い葉が特徴です。ギボウシは春から初夏に楕円、長楕円形の大きな葉を茂らせ、夏に花茎を伸ばし紫色、白色の総状花序の花を次々に付けます。ギボウシの花はユリ科特有の筒状構造の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)、雌蕊1、雄蕊6です。ギボウシの花は涼しげで、世界中から愛されています。
赤爪草アカツメクサ
マメ科シャジクソウ属アカツメクサ(赤爪草Red Clover Trifolium pratense)はヨーロッパ、西アジア、アフリカ北部が原産の双子葉、多年生、草本です。アカツメクサはムラサキツメクサとも呼ばれ、高さ20cm~80cm程の株となり草原や牧草地などに群生します。アカツメクサの葉は三つ葉状で茎に互生します。アカツメクサは初夏から夏に茎先に2~3cm程の毬状の薄赤色、薄紫色の花を次々に付けます。アカツメクサの花はマメ科特有の花で、蝶形花冠、花弁5(旗弁1、翼弁2、舟弁2)、雌蕊1、雄蕊10です。薄紫色の可愛らしい花が咲くアカツメクサは、世界中で愛され利用されています。草原に咲く可愛らしいアカツメクサは、夏の花散歩の楽しみです。
桃色凌霄花ピンクノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ科ポドラネア属ピンクノウゼンカズラ(桃色凌霄花Pink Trumpet Vine Podranea ricasoliana他)は南アフリカ原産の双子葉、つる性、落葉、低木です。ピンクノウゼンカズラはつる性で成長すると高さ3m~5mになります。日本ではピンクノウゼンカズラは春から初夏につる性の茎に奇数羽状複葉を付け長楕円形の葉を茂らせ、夏に茎の先にトランペット状のピンク色の花を付けます。ピンクノウゼンカズラの花はノウゼンカズラ科特有の筒状(トランペット状)で、がく片5裂、花弁が5裂しています。ピンクノウゼンカズラの花色はピンク色、薄紅色です。ピンクノウゼンカズラの花は涼しげで、世界中で人気のある花です。
野紺菊ノコンギク
キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクは初夏から夏に横に伸びた地下茎から根生葉を茂らせ、秋に高さ50cm~1m花茎を延ばし枝先に散房状の頭花を多数咲かせます。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。ノコンギクの薄紫色の花は美しく、秋の山麓や野辺を飾ります。
空穂草ウツボグサ
シソ科ウツボグサ属ウツボグサ(靫草、空穂草Heal-all Prunella vulgaris 他)は日本など北半球が原産の双子葉、多年生、草本です。ウツボグサは成長すると20~30cm程で紫色の穂状の花を付けます。ウツボグサは主に種子で増え、初夏から夏に匍匐茎を伸ばし、対生の葉を茂らせます。ウツボグサは夏から秋に紫色の穂状の花を付けます。ウツボグサの花はシソ科特有の花で、がく片2裂、花弁筒状5裂(上唇2が合着、下唇3裂)、雄蕊4でできています。ウツボグサは花期後実を付けます。ウツボグサは薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ウツボグサの穂状のユニークな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。
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釣鐘人参ツリガネニンジン
キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンは成長すると50~150cm程で紫色の筒状(釣鐘)の花を付けます。ツリガネニンジンは主に種子で増え、初夏から夏に直線状に茎を伸ばし、輪生の葉(3~6)を茂らせます。ツリガネニンジンは夏から秋に紫色の釣鐘状の花を輪生に付けます。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ツリガネニンジンの釣鐘状の涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。
木立矢筈葛コダチヤハズカズラ
キツネノゴマ科ヤハズカズラ属コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛Bush clockvine Thunbergia erecta 他)は熱帯西アフリカが原産の双子葉、常緑、灌木です。コダチヤハズカズラは主に種子、挿し木で増えます。コダチヤハズカズラは成長しても2m程です。コダチヤハズカズラの葉は単葉で対生です。コダチヤハズカズラの花はキツネノゴマ科特有の花で、葉脇に付き青紫色、筒状5裂、子房上位、2室です。コダチヤハズカズラは花期後実(さく果)を付けます。コダチヤハズカズラの美しい花は世界中で人気です。
野菊野菊
秋の野辺に咲く野菊の花は派手ではありませんが、美しく風情があります。日本には野菊といわれる植物はたくさんあります(約350種の自生種、150種の帰化植物)。野菊は分類上はキク科ですが、その分類は定義付けを含めて難しいです。このページでは野菊の難しい分類ではなく、野菊の魅力を皆様に紹介したいと思います。野菊の花写真、野菊の花散歩地図、野菊の花情報でお楽しみ下さい。
岩桔梗イワギキョウ
キキョウ科ホタルブクロ属イワギキョウ(岩桔梗Alaska Harebell Campanula lasiocarpa 他)は日本やシベリ、アラスカなどの寒冷地が原産の双子葉、多年生、草本です。イワギキョウは成長しても10cm程で、青紫色のホタルブクロに似た花を咲かせます。イワギキョウは砂礫地を好み、主に種子で増えます。イワギキョウはロゼット状に鋸歯のある根生葉を茂らせ、夏から秋に10cm程の花茎を伸ばし、花茎の先にキキョウに似た大きな花を横から上向きに咲かせます。イワギキョウの花は青紫色で、キキョウ科特有の花で、がく片5、花弁先端5裂、雄蕊5、雌蕊1(先端3裂)です。イワギキョウは花期後実(蒴果)を付けます。イワギキョウは夏から秋の高原の花でベル状の涼しげな花が人気です。イワギキョウの青紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。
芙蓉フヨウ
アオイ科フヨウ属フヨウ(芙蓉Hibiscus mutabilis)は双子葉落葉小低木で、夏から秋に大型のハイビスカスに似た華やかな花を咲かせます。フヨウ(芙蓉Hibiscus)の花は古くから中国や日本で絵画や文学の題材にもされ、親しまれています。フヨウの花写真、フヨウの花散歩地図、フヨウの花情報でお楽しみ下さい。
紫陽花アジサイ
アジサイ科アジサイ属アジサイ(紫陽花Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。アジサイは成長すると1m~2mでになります。アジサイは冬は葉を落葉させ、春に倒卵形、楕円形の長さ6~15cmの大きな葉を茂らせ、初夏に分枝した枝先に直径8~20cm程の、球形に近い傘房状の花房を多数付けます。アジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。アジサイのがく片の色は青色、赤色、紫色、白色、他で時間により変化します。アジサイのがく片は4(1.4~2.4cm)、花弁4(2~4mm)です。アジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。アジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。
九蓋草クガイソウ
オオバコ科クガイソウ属クガイソウ(九蓋草Herb Weiling Ascitesgrass Veronicastrum sibiricum)は日本など東アジア北部が原産の双子葉、多年生、草本です。クガイソウは穂状の総状花序の花が美しく成長すると80~150cmになります。クガイソウは冬はひげ根に覆われた根茎で過ごし、初夏から夏に円形の直立する茎を伸ばし、4~8枚の輪生の葉を茂らせます。クガイソウは夏から秋に長さ10~25cm程の円錐状の総状花序の薄紫色、白色の花を多数開花させます。クガイソウの花はクガイソウ属特有の花で、花冠は筒状で先が4裂し、雄蕊は2本です。クガイソウは花期後蒴果を付けます。クガイソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。
葉団扇豆ルピナス
マメ科ルピナス属ルピナス(葉団扇豆Garden Lupinus Lupinus polyphyllus他)は、北アメリカ他が原産の双子葉、多年草(1年草)、草本(木本)です。ルピナスは主に種子で増え、成長すると1.5m程(園芸品種は80cm程度)の高さなります。ルピナスは春から夏に総状花序の50cm程の花穂を真直ぐ延ばし、マメ科特有の蝶形花多数を次々に咲かせます。ルピナスの花色は青色、紫色、赤色、白色、ピンク色、黄色などで、比較的長い期間楽しむことができます。ルピナスの花はマメ科特有の蝶形花で外花被片(がく片)5裂、内花被片(花弁)5(旗弁1、翼弁2、舟弁2)、雌蕊1、雄蕊10です。ルピナスの花は華やかで、香りも良く世界中で人気があります。
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夏菫トレニア
ゴマノハグサ科トレニア属トレニア(夏菫 Wishbone flower Torenia fournieri)はインドシナ半島が原産の双子葉、多年生、草本です。トレニアは高さ15cm~50cm程に育ちます。トレニアは主に種子で増え、春から夏に種子から発芽し、初夏から夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしトレニア属特有の筒状の花を次ぎつきにつけます。トレニアの花色は紫色、紅色、白色などがあります。トレニアの花はトレニア属特有の筒状の花で、左右相称で筒状花で、花弁は5裂(上唇2裂、下唇3裂)しています。トレニアは秋に種子を付けます。トレニアの筒状の紫色、ピンク色の花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。
下野シモツケ
バラ科シモツケ属シモツケ(下野Japanese Spiraea Spiraea japonica)は日本など東アジアが原産の高さ1.2~2m程の双子葉、落葉、低木です。シモツケは主に挿し木で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の鋸葉のある葉を付け、夏から秋に枝先に多数の花を総状花序に付けます。シモツケの花はバラ科特有の花で、直径5~8㎜程度の小さなものです。シモツケの花はがく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数です。シモツケの可愛らしい花は夏から秋の山野を美しく飾ります。
衝羽根朝顔ペチュニア
ナス科ペチュニア属ペチュニア(衝羽根朝顔Petunia Petunia x hybrida他)は南アメリカ原産の双子葉、多年草、草本です。ペチュニアは種子で増えますが、挿し木によっても増やすことができます。ペチュニアは春に発芽し、多数枝分かれした匍匐(ほふく)性の茎を延ばします。ペチュニアは初夏から秋に茎の先にナス科特有の漏斗型の先が5裂した美しい花を次々に咲かせます。ペチュニアの花色は白色、赤色、青色、他でがく片5裂、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5(花弁に合着)です。ペチュニアは品種改良され、世界中で人気のある花です。
立葵タチアオイ
アオイ科タチアオイ属タチアオイ(立葵Hollyhock Alcea rosea)はアジア原産の双子葉、二年生、宿根生、草本です。タチアオイは古い時代に、中国から日本に薬草として伝来し親しまれています。タチアオイは直立した茎を伸ばし、成長すると2.5mにもなります。タチアオイの葉は互生で、直径6~15cm程あります。タチアオイは初夏から夏に垂直に延びた花茎の下から、順次に直径6~9cmの大きな花を咲かせてゆきます。タチアオイの花色は赤色、紫色、薄紅色、白色、黄色他です。タチアオイの花はアオイ科特有のがく片5、副がく片あり、花弁5が基本で重弁、八重咲きのものもあります。タチアオイの雄蕊はハイビスカスの花のように雌蕊(複数)に筒状に合着しています。タチアオイは薬草としても知られ、世界中で親しまれています。
四葉鵯ヨツバヒヨドリ
キク科ヒヨドリバナ属ヨツバヒヨドリ(四葉鵯Fortune Bogorchid Eupatorium chinense)は日本など東アジアが原産の高さ80cm~100cm程の双子葉、多年生、草本です。ヨツバヒヨドリは冬を根茎で過ごし、初夏に輪生の4枚(3~5)程の葉を付け、夏に頭状花序の薄紫色、白色の花を咲かせます。ヨツバヒヨドリの花はヒヨドリバナ属特有の管状花で、散房状に多数付けます。ヨツバヒヨドリの管状花は花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。ヨツバヒヨドリは薬草、漢方薬としても利用されています。
野田藤フジ
マメ科フジ属フジ(野田藤Japanese Wisteria Wisteria floribunda)は日本原産の双子葉、つる性、落葉木本です。フジはつる性の植物で成長すると30m程にもなります。フジは春に羽状複葉の葉を付け、長さ30cm~80cm程の房状の紫色の花を咲かせます。フジの花はマメ科特有の蝶形花で、5枚の花弁(旗弁1、翼弁2、竜骨弁2)からなり、雌蕊1、雄蕊10です。フジの紫色で高貴な花は、初夏を告げる花として古代から人気があります。
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The season when flowers are beautiful has arrived in the Japanese archipelago. Let's enjoy the flower picture book of the four seasons from all over Japan while being blown by the seasonal breeze of the beautiful Japanese archipelago. The Japanese archipelago is wide, and the nature and flowers and plants of each region are rich in variety. There is a longitude difference of about 31 degrees from Hokkaido in the east to Okinawa in the west. In Japan, we do not use the time difference in Japan, but in reality there is a time difference of 2 hours. The latitude difference is about 26 degrees, and subtropical and tropical plants in Okinawa Prefecture and the Ogasawara Islands, as well as subarctic and boreal plants and alpine plants are distributed in Hokkaido and the mountains. We will show you the seasonal flowers that bloom in the Japanese archipelago with a photo book and a flower observation map for each season.
紫色の花図鑑3を、楽しんでもらえたでしょうか?日本列島に咲く紫色の花は、優雅で可憐です。紫色の図鑑3のページの写真は、全て私たちが1枚1枚現地取材して撮影したものです。1枚でも気に入った紫色の写真があれば光栄です。紫色の花図鑑3のページは、これから充実してゆきますので楽しみにしてください。紫色の花図鑑3の地図を片手に皆様も紫色の花散歩を楽しんでください。
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