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奈良図鑑

Nara Flowers Book

古の奈良の都に咲く花は華やかで優雅です・奈良花図鑑を片手に奈良花散歩を楽しみましょう

更新2024.9.30

 奈良は日本の古代国家発祥の地です。奈良の正倉院の宝物を見ると、ローマや西アジアの作品に描かれた植物や輸入された香木を見ることができます。古代から奈良は国際都市であったことが、遺跡発掘などからもわかっています。奈良の古い寺社を花散歩すると、古い時代に海外から輸入された植物や薬草を多く見ることができます。また奈良では日本原産の植物も、見ることができます。古の奈良に咲く四季の花を写真と花観察地図、奈良花情報で案内いたします。

《奈良の花写真図鑑・奈良の花図鑑お勧めのページ・奈良の花情報》

フジ花画像

フジ

 初夏が近いころ奈良春日大社境内を花散歩していると、見事なフジの花が咲いていました。マメ科フジ属フジ(野田藤Japanese Wisteria Wisteria floribunda)は日本原産の双子葉、つる性、落葉木本です。フジはつる性の植物で成長すると30m程にもなります。フジは春に羽状複葉の葉を付け、長さ30cm〜80cm程の房状の紫色の花を咲かせます。フジの花はマメ科特有の蝶形花で、5枚の花弁(旗弁1、翼弁2、竜骨弁2)からなり、雌蕊1、雄蕊10です。フジの紫色で高貴な花は、初夏を告げる花として古代から人気があります。紫色のフジをフジ花写真、フジ花観察地図、フジ花情報でお楽しみ下さい。

ボタン花画像

牡丹ボタン

 春に奈良長谷寺を花散歩していると、ボタンの花が見頃でした。ボタン科ボタン属ボタン(牡丹Peony Paeonia suffruticosa)は中国原産の双子葉、落葉小低木です。ボタンは春に互生、二回三出の複葉を付け、成長すると1.5m〜3m程になります。ボタンは春から初夏に大きさ20cm程の赤色、白色、紫色の花を咲かせます。ボタンの花は花弁5、がく片5で、雌蕊3〜5、雄蕊多数です。ボタンは薬草としても知られています。ボタンの華やかで高貴な花は、初夏を告げる花として古代から人気があり、絵画や文学にも登場します。ボタンをボタン花写真、ボタン花観察地図、ボタン花情報でお楽しみ下さい。

オオムラサキツツジ花画像

大紫躑躅オオムラサキツツジ

 春に奈良斑鳩にある法隆寺を花散歩していると、オオムラサキツツジの花が見頃でした。ツツジ科ツツジ属オオムラサキツツジ(大紫躑躅Sweet AzaleaRhododendron pulchrum 他)は、日本原産の双子葉、常緑、広葉樹、小低木です。オオムラサキツツジは花が咲く頃互生の、黄緑色の美しい新葉を出します。オオムラサキツツジの花はツツジ科特有の花で外花被片5、内花被片筒状5裂、雌蕊1、雄蕊10です。オオムラサキツツジは花が華やかで美しく世界中で人気があります。

シャクナゲ花画像

石楠花シャクナゲ

 春に奈良長谷寺を花散歩していると、新緑の木々を背景にシャクナゲの花が咲いていました。ツツジ科ツツジ属シャクナゲ(石楠花Hymenanthes Rhododendron subg.Hymenanthes)は、北半球原産の双子葉、常緑、広葉樹、低木(高木)です。シャクナゲは主に種子、挿し木で増え、春から初夏に枝先に赤色、白色、薄紅色、黄色の大きな花を5〜40個程咲かせます。シャクナゲの花はツツジ属特有の花構造で、花は筒状で5裂しています。シャクナゲの花はがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊1、雄蕊10です。シャクナゲの花は山や里に春を告げる花として人気があります。

アヤメ花画像

文目アヤメ

 春に斑鳩法隆寺を花散歩していると、水路沿いに咲くアヤメの花が見頃でした。アヤメ科アヤメ属アヤメ(文目Japanese Iris Iris sanguinea)はアジア原産の植物で単子葉、多年生、草本です。アヤメの花色は青色、紫色、白色、他で直径6cm〜7cm程の大きさです。アヤメの花はアヤメ科特有の、花被片6(外花被片3、内花被片3)です。アヤメの華やかな花は、初夏を告げる花として人気があります。アヤメをアヤメ花写真、アヤメ花観察地図、アヤメ花情報でお楽しみ下さい。

《奈良花図鑑案内・奈良の花情報・奈良花の種類特徴》

植物名 奈良の花 漢字 奈良花 英語 Nara Flowers 中国語 日本的奈良市花  
気候 温帯
気温 0℃〜30℃
特性 奈良盆地は比較的乾燥、災害は少ない。気温差は沿岸部より大きい。
花期 春花:ウメ、サクラ、ツバキ、ナノハナ、シャガ、ツツジ、ヤマブキ、他
初夏花:アジサイ、サツキ、ミヤコヨメナ、シャクナゲ、ハナショウブ他
夏花:ハス、スイレン、サルスベリ、キョウチクトウ、デュランタ、ムクゲ、他
秋花:フヨウ、シュウカイドウ、野菊、コスモス、ハギ、リンドウ、サガギク、他
冬花:サザンカ、チャノキ、ツワブキ、ナンテン実、センリョウ実、他
花色 青色花:トレニア、アジサイ、アヤメ、リンドウ、ツルリンドウ、他
赤色花:バラ、ツバキ、サザンカ、タチアオイ、フヨウ、ムクゲ、ヒガンバナ、他
白色花:シクラメン、ヤマボウシ、オオシマザクラ、ハナミズキ、スイレン、他
黄色花:ヤマブキ、タンポポ、ナノハナ、キンシバイ、ビョウヤナギ、レンギョウ、他
紫色花:シコンノボタン、シモクレン、オオムラサキツツジ、ハナショウブ、他
オレンジ色花:ザクロ、カンナ、マリーゴールド、クンシラン、カンゾウ、他
特徴 ・古代から国際交流が多いため、古い時代に帰化した植物が多い
・正倉院や寺院には古い時代に海外から輸入された薬草や茶花、香木などがある
・奈良時代に薬草(植物)を使った医療活動の跡がみられる(法華寺他)
・古くから海外の植物が利用されている(ナンキンハゼ、チャノキ、ロウバイ他)。
・古くから植物染色技術があり、色彩や色合わせの研究がされている。
・古代から「万葉の植物」といわれる植物分類があり、研究されている。
・寺社や庭園で良く手入れされた植物が多い
・寺社では植物の価値が理解され、観光資源となっている
観察地 東大寺、飛鳥寺、法隆寺、薬師寺、法華寺、奈良公園、山の辺の道、長谷寺、他
特徴 固有種の他、薬草茶花などの帰化植物が多い、植物の利用がされている
利用 茶花、芸術、食用、染色、鑑賞用、庭園、生薬、薬草、医薬品、蝋燭、他
科名 キク科、マメ科、バラ科、ツツジ科、アヤメ科、キンポウゲ科、ユリ科、他

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ハナミズキ花画像

花水木ハナミズキ

 初夏が近いころ奈良長谷寺境内を花散歩していると、五重塔を背景にハナミズキの花が咲いていました。ミズキ科ミズキ属ハナミズキ(花水木Cornus florida)は、北アメリカ原産の双子葉、落葉、小高木です。ハナミズキは日本では街路樹として植えられていて、春から初夏に白色又は赤色の総苞の中心にある小さな黄緑色の小花を20ほど咲かせます。ハナミズキは秋に紅葉し、赤色の実(核果)を稔らせます。ハナミズキ花実紅葉写真、ハナミズキの花実紅葉散歩地図、ハナミズキの花実紅葉情報でお楽しみ下さい。

カキツバタ花画像

杜若カキツバタ

 初夏が近いころ奈良平城京跡にある東院庭園を花散歩していると、カキツバタの花が咲いていました。アヤメ科アヤメ属カキツバタ(杜若Japanese Iris Iris laevigata)は日本など東アジア原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。カキツバタの花期は初夏で、花色は青紫色、青色などです。カキツバタの花はアヤメ科特有の花被片6(外花被片3、内花被片3)で、雌蕊(花柱)の先は3分枝し花弁状で、雄蕊3です。カキツバタは江戸時代に品種改良され、様々な品種が創出されています。カキツバタの青紫色の涼しげな花は、初夏を告げる花として人気があります。カキツバタをカキツバタ花写真、カキツバタ花観察地図、カキツバタ花情報でお楽しみ下さい。

アセビ花画像

馬酔木アセビ

 初夏が近いころ奈良公園鷺池近くを花散歩していると、アセビの花が涼し気に咲いていました。ツツジ科アセビ属アセビ(馬酔木Japanese Andromeda Pieris japonica)は日本や台湾、中国など東アジア原産の双子葉、常緑、低木の植物です。アセビは成長すると樹高1〜4mになります。葉は楕円形で少し光沢があり毒性があります。春に枝先に複総状の花序を垂らし多くの白(稀に赤)い釣鐘状の花を付けます。アセビの花は0.6cm〜0.8cm程で、釣鐘状の合弁花です。アセビをアセビ花写真、アセビ花散歩地図、アセビ花情報でお楽しみ下さい。

オオデマリ花画像

大手毬オオデマリ

 初夏が近いころ奈良長谷寺境内を花散歩していると、オオデマリの花が見頃でした。スイカズラ科ガマズミ属オオデマリ(大手毬Japanese snowball bush Viburnum plicatum)は日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、灌木です。オオデマリはヤブデマリの変種で、春から初夏に白色の手毬状の涼しげな花を付けます。オオデマリは成長すると3m程で、春に円形で鋸歯のある対生の葉を付けます。オオデマリは春から初夏に小枝の先に直径10〜12cm程の球形の装飾花を付けます。オオデマリの花はスイカズラ科特有の花構造ですが、5枚の雄蕊が花弁状に変化した装飾花です。オオデマリの花をオオデマリ花写真、オオデマリ花観察地図、オオデマリ花情報でお楽しみ下さい。

シダレヤナギ花画像

枝垂柳シダレヤナギ

 初夏が近いころ奈良猿沢の池を花散歩していると、シダレヤナギの新緑が涼しげでした。ヤナギ科ヤナギ属シダレヤナギ(枝垂柳Weeping Willow Salix babylonica)は、中国北部原産の双子葉、落葉、広葉樹、高木です。シダレヤナギの花はヤナギ科特有の花で雄花序長1.5〜3cm、雄蕊2、雄花序長2〜3cm、柱頭2〜4裂です。シダレヤナギは花期後朔果長3〜4mm、有毛の種子(柳絮りゅうじょ)を付けます。シダレヤナギの有毛の朔果(柳絮りゅうじょ)は、風によって運ばれます。シダレヤナギをシダレヤナギ花実葉写真、シダレヤナギ花実葉観察地図、シダレヤナギの花実葉情報でお楽しみ下さい。

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ナンキンハゼ花画像

南京櫨ナンキンハゼ

 夏に奈良公園東大寺近くを花散歩していると、古い時代に中国から輸入されたと考えられているナンキンハゼの花が咲いていました。トウダイグサ科ナンキンハゼ属ナンキンハゼ(南京櫨Chinese tallow Triadica sebifera)は東アジア原産の双子葉、落葉、高木です。春から初夏に菱形の明るい緑色の美しい葉を茂らせ、初夏から夏に雌雄同株の黄緑色の穂状花序の花を咲かせます。ナンキンハゼの花はトウダイグサ科特有の雌雄異花で雄花は穂状花序上部に雌花は花序基部にできます。ナンキンハゼの柱頭は3裂し、子房は3裂しています。ナンキンハゼは秋に緑色、熟すると黒色の朔果を付けます。ナンキンハゼの朔果は熟すると3裂し、白蝋成分に覆われた白い種子を付けます。ナンキンハゼをナンキンハゼ花実紅葉写真、ナンキンハゼ花実紅葉観察地図、ナンキンハゼ花実紅葉情報でお楽しみ下さい。

チャノキ花画像

茶樹チャノキ

 夏の終わりに奈良唐招提寺境内を花散歩していると、古い時代に中国から輸入されたと思われるチャノキの花が咲いていました。ツバキ科ツバキ属チャノキ(茶樹Camellia sinensis)は、中国南部原産の双子葉、常緑樹、小高木の植物です。チャノキは東アジア、インド、台湾、日本などでも栽培され、緑茶、紅茶、ウーロン茶などに加工され世界中で飲用されています。チャノキの若芽にはカフェインが多く含まれ嗜好品としても好まれています。またチャノキは秋から冬に白色(薄黄色)の爽やかな花を咲かせます。チャノキ花写真、チャノキ花散歩地図、チャノキ花情報でお楽しみ下さい。

ヒガンバナ花画像

彼岸花ヒガンバナ

 秋風が吹くころ明日香にある高松塚古墳近くを花散歩していると、水田のあぜ道にヒガンバナの花が咲いていました。ヒガンバナ科ヒガンバナ属ヒガンバナ(彼岸花Red spider lily Lycoris radiata)は単子葉、多年草、草本です。ヒガンバナの原産は中国で、稲作とともに日本に帰化したと考えられています。ヒガンバナは鱗茎で春から夏を過ごし、秋の彼岸の頃30〜50cmほどの花茎を伸ばし、赤い放射状の花を咲かせます。ヒガンバナは花期後線状の細い葉を茂らせます。ヒガンバナをヒガンバナ写真、ヒガンバナの花散歩地図、ヒガンバナの花情報でお楽しみ下さい。

ムクゲ花画像

槿ムクゲ

 夏の終わりに奈良西の京を花散歩していると、ムクゲの花が咲いていました。アオイ科フヨウ属ムクゲ(木槿Hibiscus syriacus)は東アジア原産の双子葉、落葉低木です。ムクゲはインド中国が原産の植物ですが、日本へは古い時代に渡来し、観賞用や茶花として好まれています。ムクゲはハイビスカス(フヨウ)の仲間です。ハイビスカスは夏から秋にかけて、白色、赤色、紫色などの直径10cm〜18cmほどのハイビスカスに似た花を咲かせます。

カキノキ実画像

カキノキ

 冬に奈良西の京の垂仁天皇陵(来宝山古墳)近くを花散歩していると、カキノキの実が古墳を背景に稔っていました。カキノキ科カキノキ属カキノキ(柿木Persimmon Diospyros kaki 他)は中国大陸が原産の双子葉、落葉、高木です。カキノキは主に種子、挿し木で増えます。カキノキは、春から初夏に楕円形の長さ10cm程の大きく美しい葉を付け、初夏から夏に黄色(白色)のあまり目立たない花を咲かせます。カキノキの花はカキノキ科特有の花で雌雄同株です。カキノキの花はがく片4、花弁筒状先端4裂、雌蕊先端4裂の特徴ある花です。カキノキをカキノキ花実葉写真、カキノキ花実葉観察地図、カキノキ花実葉情報でお楽しみ下さい。

《奈良の花写真図鑑・奈良の花図鑑お勧めのページ・奈良の花情報》

シュウメイギク花画像

秋明菊シュウメイギク

 秋の終わりに奈良ならまちを花散歩していると、古い祠の前にシュウメイギクの花が咲いていました。シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、草本、双子葉植物です。シュウメイギクAnemone hupehensis の原産は中国(中国名秋牡丹)で、古い時代に日本にもたらされました。シュウメイギクは高さ90cm〜120cmで秋に白又は赤紫色の花を咲かせます。シュウメイギクをシュウメイギク花写真、シュウメイギクの花散歩地図、シュウメイギクの花情報でお楽しみ下さい。

ハギ花画像

ハギ

 秋風が吹きだすころ奈良西の京にある薬師寺を花散歩していると、門前にハギの花が咲きだしていました。ハギはマメ科ハギ属Lespedeza の植物で、世界に40種ほど知られています。東アジアに分布するハギは特にJapanese cloverとも呼ばれています。ハギ属Lespedezaの種類は多いので全てを紹介できませんが、秋に赤色(白色、黄色)の小さなマメ科特有の花をつけるものが多いです。特にミヤギノハギLespedeza thunbergiiの花は、秋風に揺れる様子が古くから好まれています。

ザクロ実画像

石榴ザクロ

 世界遺産に登録された元興寺は、ならまちと呼ばれる奈良市内の街角にひっそりとあります。晩秋に元興寺を訪問すると、門前にザクロの実が飾られていました。奈良時代にはペルシャなどとも文化交流のあった奈良の街に稔るザクロも、はるか西域から来たのかもしれませんね。ミソハギ科ザクロ属ザクロ(石榴Pomegranate Punica granatum)は双子葉、落葉、小高木です。ザクロの原産はイランなど西アジアの温暖地域です。ザクロは成長すると約5mで、冬に葉を落とし、春に2〜8cmの倒卵形の鮮やかな緑色の葉を茂らせます。ザクロは初夏から夏に、長さ2〜3cmの先が丸みを帯びた赤色の筒鐘状の蕾をつけます。ザクロの花は直径3cm程の鐘状で鮮やかな赤色が印象的です。ザクロの花はがく片6、花弁6、雌蕊1、雄蕊多数、子房下位で上部6室、下部3室です。ザクロは秋に直径6cm程の表面がゴツゴツした実を実らせます。ザクロの紅色の蕾や花、実は世界中で親しまれています。

ムラサキシキブ実画像

紫式部ムラサキシキブ

 秋に奈良市ならまちを花散歩していると、古い通りにムラサキシキブの実が稔っていました。ムラサキシキブはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の双子葉植物です。ムラサキシキブ属の植物は日本全国、朝鮮半島に分布する山野草で、夏に葉腋から1対の散房花序の薄紫色の花を咲かせます。ムラサキシキブの花と実は古くから好まれていています。ムラサキシキブの花と実を写真、ムラサキシキブの花実散歩地図、ムラサキシキブの花実情報でお楽しみ下さい。

コスモス花画像

大波斯菊コスモス

 夏の終わりに奈良西の京を花散歩していると、コスモスの花が咲いていました。コスモス(オオハルシャギク大波斯菊Mexican aster Cosmos bipinnatus)はキク科コスモス属の一年草、双子葉植物です。コスモスの原産はメキシコの1600m〜2800mの高原で、ヨーロッパを経由して明治時代に日本にもたらされました。コスモス(オオハルシャギク)は高さ60cm〜120cmで秋に赤紫色の花を咲かせます。

シコンノボタン花画像

紫紺野牡丹シコンノボタン

 秋に奈良市ならまちを花散歩していると、お茶屋さんの前にシコンノボタンの花が咲いちました。ノボタン科シコンノボタン属シコンノボタン(紫紺野牡丹Glory bushTibouchina urvilleana)はブラジルが原産の双子葉、常緑、灌木です。シコンノボタンは比較的低温にも強く、鉢植えにも適した植物です。シコンノボタンの葉は対生、披針形、楕円形で毛で覆われています。シコンノボタンは夏の終わりから秋、初冬にかけて紫色の5弁の大きな花を咲かせます。シコンノボタンの花はノボタン科特有の花で、花色は紫色、がく片5、花弁5、雌蕊1、雄蕊10(長5、短5)です。シコンノボタンは花期後、赤紫色の実(刮ハ)を付けます。

イロハモミジ花画像

紅葉イロハモミジ

 初冬に奈良公園にある手向山八幡宮を花散歩していると、カエデ科カエデ属イロハモミジ(Japanese Maple Acer palmatumいろは紅葉)は日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、高木です。イロハモミジは落葉樹で、春に枝先に芽を出し、葉の形は掌状で5〜9裂です。イロハモミジの花は雌雄同株で、初夏にがく片5裂、花弁5裂の紫色の花を咲かせます。イロハモミジは受粉すると2翼の翼果を付けます。秋にイロハモミジの葉は黄色、オレンジ色、赤色に紅葉します。イロハモミジは観賞用の他、建材、食用、薬用など利用価値が高い植物です。イロハモミジをイロハモミジ花実葉写真、イロハモミジ花実葉観察地図、イロハモミジ花実葉情報でお楽しみ下さい。

《奈良の花写真図鑑・奈良の花図鑑お勧めのページ・奈良の花情報》

クロガネモチ実画像

黒鉄黐クロガネモチ

 冬に新薬師寺境内を花散歩していると、天平時代に作られた本堂を背景にクロガネモチの木の実が稔っていました。モチノキ科モチノキ属クロガネモチ(黒金黐Kurogane Holly Ilex rotunda)は日本など東アジアが原産の双子葉、常緑、高木です。クロガネモチは成長すると3〜10mで街路樹にも適しています。またクロガネモチは鳥黐(とりもち)や、漢方薬としても利用されます。クロガネモチの花はモチノキ科特有の花で、花色は白色です。クロガネモチは秋から冬に赤く可愛らしい実を多数付けます。クロガネモチをクロガネモチ実写真、クロガネモチ実観察地図、クロガネモチ実情報でお楽しみ下さい。

サザンカ花画像

山茶花サザンカ

 冬に奈良平城宮跡を花散歩していると、サザンカの花が咲いていました。ツバキ科ツバキ属サザンカ(山茶花Camellia sasanqua)は日本を含む東アジア原産の双子葉、樹高5mに成長する常緑広葉樹の植物です。サザンカの花は直径5cm〜7cmほどで、5〜7枚のがく片、花弁5〜多数を付け、中心に雌しべと多数の雄しべが密集しています。サザンカの花はツバキのように花弁が基部で繋がらず、ばらばらに散るのが特徴です。寒い季節に咲くサザンカの華やかな花は、晩秋から冬の花散歩の楽しみです。

ナンテン実画像

南天ナンテン

 冬に奈良二月堂を花散歩していると、ナンテンの赤色の実が稔っていました。メギ科ナンテン属ナンテン(南天Nandina domestica)は東アジア原産で双子葉、常緑、低木樹の植物です。ナンテンは古い時代に中国から渡来したと言われています。ナンテンは庭園に植えられていることが多く、薬草としても有名です。初夏に咲くナンテンの白い花はとても気品があり、秋から冬に稔る赤色の実はとても美しいです。ナンテンの花と実は、四季の花実散歩の楽しみです。

二ホンズイセン花画像

日本水仙ニホンズイセン

 正月に奈良元興寺境内を花散歩していると、古い石灯篭を背景に二ホンズイセンの花が咲いていました。をヒガンバナ科スイセン属ニホンズイセン(日本水仙Narcissus tazzetta ver. chinensis)は地中海原産の単子葉、多年生草本の植物です。ニホンズイセンは主に鱗茎(球根)で増え、初冬に厚みのある扁平な葉を20〜50cmほど延ばします。ニホンズイセンは初冬から春にかけての寒い季節に花茎を伸ばし、白色の花を咲かせます。ニホンズイセンの花は直径3cm〜5cmほどで、3枚の花弁、顎片3を付けます。ニホンズイセンの花は中心に黄色い筒状の副花冠があり、雌しべ1雄しべ6です。ニホンズイセンの花は香りが良く、寒い季節に咲くニホンズイセンの清々しい花は、冬から春の花散歩の楽しみです。

ロウバイ花画像

蝋梅ロウバイ

 早春に万葉集でもよく詠われる三輪山の麓の奈良山の辺の道を歩いていると、ロウバイの花が咲いていました。ロウバイ科ロウバイ属ロウバイ(蝋梅Japanese AallspiceChimonanthus praecox 他)は中国原産の双子葉、落葉、低木です。早春の山麓や里を黄色く飾る香りの良いロウバイの花は、春の花散歩の楽しみです。ロウバイは、主に種子、接木で増えます。ロウバイは秋に落葉し、早春に葉が出る前に枝に多数の黄色い花を一斉に咲かせます。ロウバイの花色は黄色(中心部暗紫色のものあり)で、稀に白色のものもあります。ロウバイの花はロウバイ科特有の花構造で、花皮片が多数です。ロウバイは花被片多数、雄蕊数個、雌蕊数個の花を咲かせます。ロウバイは花期が終わる頃、枝先に対生の比較的大きな葉を付けます。

 奈良花図鑑の写真を楽しんでもらえたでしょうか?古代から国際都市であった奈良の花々は、エキゾチックで優雅です。奈良花図鑑の花写真は、すべて現地取材で撮影したものです。1枚でも気に入った奈良花図鑑の花写真があれば、光栄です。奈良花図鑑のページはこれから、充実してゆきますので、楽しみにしてください。奈良花図鑑の写真と地図を片手に、皆様も古の奈良花散歩を楽しんでください。

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