四季の花図鑑新ページユリ科キジカクシ科

ツルボ散歩

Flower Walking with Japanese jacinth Barnardia japonica

ツルボの薄紫色の可愛い花は初秋の海辺と青空を飾ります・ツルボ花散歩は秋の楽しみ

 ツルボ属ツルボ(蔓穂Japanese jacinthBarnardia japonica)は東アジア原産の単子葉、多年生、草本です。ツルボは主に海岸地方や土手、畑のあぜ道などに分布しています。ツルボの葉は線状で、秋に直立した30cmほどの花茎を伸ばし、総状花序の薄紫色の花を咲かせます。ツルボの薄紅紫色の花は、秋の訪れを告げる花です。ツルボの鱗茎は2~3cm程の球形で、デンプン質を含みます。ツルボをツルボ花写真、ツルボの花散歩地図、ツルボの花情報でお楽しみ下さい。

《ユリ科ツルボ属ツルボBarnardia japonica花写真・花観察地図》

ツルボ花画像

旧穴守稲荷神社大鳥居近くに咲くツルボ花写真(撮影2014.9.19)

ツルボ花観察地図旧穴守稲荷神社大鳥居地図Tokyo Haneda Old Anamoriinari Torii Gate Map

 ツルボ属ツルボ(蔓穂Barnardia japonica)は東アジア原産の単子葉、多年生、草本です。ツルボは主に海岸地方や土手、畑のあぜ道などに分布しています。初秋に多摩川河口近くにある旧穴守稲荷神社大鳥居近くを花散歩していると、薄紫色のきれいな花色のツルボの花が咲いていました(撮影2014.9.19)。ツルボは温暖な沿岸部で、よく観察されるようです。

ツルボ花画像

観音崎公園海岸近くに咲くツルボの花写真(撮影2014.9.14)

ツルボ花観察地図観音崎公園地図Yokosuka Kannonzaki Park Map

 ツルボ(Japanese jacinth)の花期は初秋から秋で秋風が吹きだすころに咲きだします。ツルボの花色は紫色、薄紅色などで海岸地方でよく観察されます。ツルボの英語名はJapanese jacinth=日本のヒヤシンス(ジャシンス=青玉=宝石)です。初秋に三浦半島にある観音崎公園の海岸近くを花散歩していると、ツルボの宝石のように美しい薄紫色の花が観察できました(撮影2014.9.14)。

ツルボ花画像

横須賀走水神社裏山に咲くツルボの花写真(撮影2014.9.14)

ツルボ花観察地図横須賀走水神社地図Yokosuka Hashirimizu-jinjya Shrine Map

 ツルボ(蔓穂)の花期は初秋から秋で直立した30cmほどの花茎を伸ばし、総状花序の薄紫色の小花を多数咲かせます。ツルボの花はキジカクシ科(旧ユリ科)特有の花で、花被片は6、雄蕊6、雌蕊1(子房3室)です。初秋に横須賀走水神社裏山を花散歩していると、6弁の小花を多数付けたツルボの花が咲いていました(撮影2014.9.14)。

《ユリ科ツルボ属ツルボBarnardia japonica の花情報・学名由来》

植物名 ツルボ属ツルボ 漢字 蔓穂 英名 Japanese jacinth  中国語 绵枣儿
学名 Scilla scilloides Barnardia japonica 他
科名 ユリ科 キギカクシ科
属名 ツルボ属 Scilla Barnardia
花期 秋の花 初秋の花
花色 赤色花 紫色花
原産 東アジア(日本、中国、朝鮮半島)
観察地 東京都、横浜市、鎌倉市、横須賀市、今治市 他
特徴 単子葉、多年生、草本、日本東アジア原産、沿岸部、葉は線状、秋に花茎を伸ばす、
秋に薄紅紫色の花、総状花序、花は多数、花被片は6、雄蕊6、雌蕊1(子房3室)
鱗茎は2~3cm程の球形、鱗茎はデンプン質を含む、畑や田のあぜ道に多く見られる
利用 救荒食(有毒)、鑑賞、中医薬(绵枣儿)、土手、
意味 ツルボ=蔓穂、Japanese jacinth=日本のヒヤシンス、中国語=绵枣儿
属名Barnardia=The genus name honours Edward Barnard=Edward Barnardの名
種名 japonica=name from Latin 'from Japan'=ラテン語で「日本の」の意味

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《ユリ科ツルボ属ツルボBarnardia japonica花写真・花観察地図》

ツルボ花画像

観音崎公園海岸近くに咲くツルボの花写真(撮影2014.9.14)

 ツルボBarnardia japonicaの種名 japonica=name from Latin 'from Japan'=ラテン語で「日本の」の意味です。ツルボは日本を始め、東アジアに広く分布しています。ツルボは中国では救荒食(有毒)、中医薬(绵枣儿)などにも利用されています。ツルボの花はムスカリの花に似ていて、その美しい花は世界中で愛されています。初秋に観音崎公園の海岸近くを花散歩していると、薄紫色の美しいツルボの花が咲いていました(撮影2014.9.14)。

ツルボ花

羽田空港第3ターミナル近くに咲くツルボの花写真(撮影2011.9.10)

ツルボ花観察地図羽田空港第3ターミナル地図Tokyo Haneda International Terminal 3 Map

 ユリ科ツルボ属ツルボ(蔓穂Barnardia japonica)は、東アジアの沿岸地方に主に分布する単子葉類、多年生、草本の植物です。秋風が吹き出す頃、羽田空港第3ターミナル近くを花散歩していると、芝生からツルボの葉と花茎が顔を出していました(撮影2011.9.10)。暑い夏を地中で過ごしたツルボは、同じユリ科のヒガンバナのように秋風が吹き出すと地中から顔を出します。ツルボのまだ伸びきっていない花茎の先には、多数の蕾(つぼみ)が付いています。

《ユリ科ツルボ属ツルボBarnardia japonica花写真・花観察地図》

ツルボ花

東京モノレール線列車とツルボの花写真(撮影2012.9.18)

 初秋に羽田空港国際線ターミナルから天空橋駅に向けて花散歩していると、東京モノレール線が地下から地上に出る場所にツルボの花が咲いていました(撮影2012.9.18)。ツルボBarnardia japonicaの花は30cmほど伸びた花茎の先に総状花序の花を咲かせます。ツルボの場合は花が花茎の下から上へ咲いているのが判りますね。このツルボの花は、まだしばらく咲いてくれそうです。羽田空港付近は埋立地で、潮風がよく当たる場所です。このような海岸近くの、日当たりの良い場所をツルボは好むようです。

ツルボ花

今治城の石垣に咲くツルボの花写真(撮影2003.8.30)

ツルボ花観察地図愛媛県今治城地図Ehime Imabari-jyo Castle Map

 初秋に愛媛県今治城を花散歩していると、今治城の石垣にツルボBarnardia japonicaの花が咲いていました(撮影2003.8.30)。今治城は珍しい海岸にある平城です。ツルボは本来、海岸沿いの崖地を好みます。ツルボにとって今治城の石垣のような場所は最適な環境のようです。

ツルボ花

今治城の海水が入る堀とツルボの花写真(撮影2003.8.30)

 愛媛県今治城の堀端を花散歩していると、今治城の堀に海水が流れ込んできていました。今治城の堀の海水を覗くと、海水魚の泳ぐ姿も見えます。ツルボ(蔓穂)は海水の入る、今治城の堀端に元気良く咲いていました(撮影2003.8.30)。沿岸地方によく観察されるツルボは、海浜植物と言っても良いかもしれません。

ツルボ花画像

港の見える丘公園で夕日に輝くツルボの花写真(撮影2013.9.13)

ツルボ花観察地図港の見える丘公園地図Yokohama Minatonomieruoka Park Map

 ツルボBarnardia japonicaの属名はBarnardia(synonimScilla)ですが、ツルボ属は現在2種程が知られています。ツルボ属の属名Barnardia=The genus name honours Edward Barnard=Edward Barnardの名から付けられています。初秋に港の見える丘公園を花散歩していると、夕日に輝くツルボの花が観察できました(撮影2013.9.13)。

《ユリ科ツルボ属ツルボBarnardia japonica花写真・花観察地図》

ツルボ花

鎌倉市小町にある大巧寺に咲くツルボの花写真(撮影2012.9.22)

ツルボ花観察地図鎌倉市大巧寺地図Kamakura Daigyo-ji Temple Map

 秋に鎌倉市小町にある大巧寺を花散歩していると、大巧寺おんめさま境内にツルボ(蔓穂)の花が涼しげに咲いていました(撮影2012.9.22)。大巧寺境内はビルの谷間で少し日当たりが悪いので、ツルボの花茎は長く伸びています。上の日当たりの良い草地に咲くツルボの花とは少し様子が違いますね。ツルボの背景の緑色に見える部分は、苔(コケ)です。コケから伸びるツルボの花もきれいです。大巧寺のある、鎌倉市は、湘南の海岸に面した街です。

ツルボ花

鎌倉市山ノ内長寿寺土手に咲くツルボの花写真(撮影2012.9.22)

ツルボ花観察地図鎌倉亀ヶ谷切通地図Kamakura Kamegaya Pass Map

 鎌倉市小町から扇ガ谷にある亀ヶ谷切通を歩いて、山ノ内長寿寺に出ると土手にツルボの(蔓穂)花が咲いていました(撮影2012.9.22)。ツルボは土手のような環境も好みます。上の写真で見ると良くわかりますが、ツルボの花の花被片は6、雄蕊6、雌蕊1(子房3室)です。ツルボの花の構造は同じユリ科のヤブランの花にも少し似ています。薄紫紅色のツルボの花はとてもきれいな花です。

ツルボ花

横浜市フランス山入り口に咲くツルボの花写真(撮影2012.10.7)

ツルボ花観察地図横浜フランス山公園地図Yokohama France-yama Park Map

 秋に横浜市フランス山を花散歩していると、フランス山の入口にツルボ(蔓穂)の花が咲いていました(撮影2012.10.7)。ここは少し日当たりが悪い場所なので、ツルボの花茎は50cm以上に伸びています。フランス山の案内地図の脇から顔を出して咲く、ツルボの花もけなげですね。横浜フランス山は、フランス領事館があった場所です。フランス山を登って行くと港の見える丘公園に出ます。港町横浜でも、ツルボの花をよく見かけます。

 ツルボ属ツルボ(蔓穂Japanese jacinthBarnardia japonica)は日本など東アジア原産の、初秋に薄紫色の宝石のように美しい花を咲かせる植物です。ツルボの薄紫色の可愛らしい花は、初秋の海辺と青空を華やかに飾ります。雑草のようにも見えるツルボの花ですが、良く見ると上品な花です。このページの中で、一枚でも気に入ったツルボの花の写真があれば幸いです。

 ツルボ(蔓穂)の花、ツルボ花散歩楽しんでもらえたでしょうか?ツルボの花は初秋から秋まで比較的長い期間咲く花です。ツルボの花が青空を背景に元気に咲く姿は優雅で涼しげです。皆様もこのページの地図を片手にツルボ花散歩を楽しんでください。爽やかな空を見ながらツルボ花散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ツルボの花が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらセンニチコウ花散歩も眺めていってください。

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