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台北図鑑

Flower Book of Taipei

台北の花は明るく華やかでエキゾチックです・台北花図鑑を手に台北花散歩に出かけましょう

更新2024.3.07

 台北はアジア屈指の商業都市で、気候は亜熱帯に属しています。交通の便利な台北を花散歩すると熱帯、亜熱帯の植物が観察できます。また台北は南部に山地を擁し、山の花や温帯の植物も多く見られます。台北の北部は沿岸部で、海浜植物も観察できます。台北の花と植物を写真図鑑と台北の花観察地図、台北の花情報で案内いたします。皆様も台北花図鑑を片手に、台北花散歩を楽しんでください。

《台北花図鑑写真★お勧めの台北の花植物★台北の花植物案内》

台北ポインセチア花画像

猩々木ポインセチア

 冬に台北市大安森林公園を花散歩していると、露地栽培された色とりどりのポインセチアがきれいでした。トウダイグサ科トウダイグサ属ポインセチア(猩々木Poinsettia Euphorbia pulcherrima)は中米メキシコ原産の双子葉、常緑性低木の植物です。ポインセチアは主に挿し木で増やし、熱帯地域では0.6m~4mほどに成長します。ポインセチアは観葉植物で、花そのものより赤色、白色、ピンク色などの苞葉を楽しみます。ポインセチアの花は0.5cm程で、花弁はありません。ポインセチアの美しい花葉は世界中の人から愛され、クリスマスの観葉植物として人気があります。ポインセチアの花葉写真、ポインセチア花葉散歩地図、ポインセチア花葉情報でお楽しみ下さい。

台北ランタナ花画像

七変化ランタナ

 真冬に亜熱帯地方にある台北市台北故事館Taipei Story House付近を花散歩していると、台北故事館の庭に様々な色のランタナの花がたくさん咲いていました。シチヘンゲとも呼ばれるランタナLantana camaraの原産は、中南米の熱帯地方です。ランタナの花は「七変化」の名が示すように咲きはじめてから、時間とともに花の色が変化する植物です。ランタナの花は熱帯原産らしく、夏空を様々な色で彩る花として人気があります。またランタナには様々な昆虫も、集まります。ランタナの花を写真、ランタナの花散歩地図、ランタナの花情報でお楽しみ下さい。

台北ブーゲンビリア花画像

筏葛ブーゲンビリア

 早朝台北市中心部を花散歩していると、紫色のブーゲンビリアの花が見頃でした。オシロイバナ科ブーゲンビリア属ブーゲンビリア(筏葛Bougainvillea Bougainvillea glabra)は南米熱帯雨林地方のブラジルからペルー原産の双子葉、常緑性低木の植物です。ブーゲンビリアは主に挿し木で増やし、つる性で熱帯地域では1m~6mほどに成長します。ブーゲンビリアの花はオシロイバナ科特有の花で、花そのものは小さく、花を取り囲む包葉が赤色、黄色、紫色、白色などに変化します。ブーゲンビリアの花は小さく、0.5cmほどの白色(黄色)の花です。ブーゲンビリアの花葉写真、ブーゲンビリア花葉散歩地図、ブーゲンビリア花葉情報でお楽しみ下さい。

台北コチョウラン花画像

胡蝶蘭コチョウラン

 台北市にある故宮博物院を訪問すると、大輪の見事なコチョウランの花が出迎えてくれました。ラン科コチョウラン属コチョウラン(胡蝶蘭Moth Orchid Phalaenopsis aphrodite)は東アジア原産の単子葉、多年生草本です。コチョウラン属には約60種ほどあります。コチョウランは種子叉は株分けで増えます。コチョウランの葉は楕円形、長楕円形で平行脈。コチョウランの花はラン科特有の花被片6(外花被片3+内花被片3)で、内花被片2(側花弁)は大きく、唇弁は前方に突き出します。コチョウランのずい柱は短く花粉塊2です。

台北カンヒザクラ花画像

寒緋桜カンヒザクラ

 冬に台北市雙連站近くを花散歩していると、カンヒザクラの花が見頃でした。バラ科スモモ属カンヒザクラ(寒緋桜Taiwan cherry Prunus campanulata)は中国南部、台湾原産の双子葉、落葉高木の植物です。カンヒザクラの花は1.5cm~2.5cm程でバラ科特有の5枚の赤色(稀に白色)の花弁をつけます。カンヒザクラの花は温暖な地域では正月頃から、多くの地域では春の2月~3月頃に開花します。カンヒザクラの赤く明るい花はTaiwan cherryと呼ばれ世界中で人気があります。カンヒザクラを花写真、カンヒザクラ花散歩地図、カンヒザクラ花情報でお楽しみ下さい。

台北ツバキ花画像

椿ツバキ

 台北市故宮博物院の庭園である至善園を花散歩していると、日本のヤブツバキと似ているツバキの花が観察できました。ツバキ科ツバキ属ヤブツバキ(藪椿Camellia japonica)は日本などの東アジア原産の双子葉、高木常緑樹の植物です。ヤブツバキは主に種子で増え、樹高5m~6mほどの高木になります。ヤブツバキの枝はよく分かれ、互生の厚く表面に光沢のある深緑色の葉を付ける。ヤブツバキは冬から春に小枝の先に、5cm~7cmの5枚の花弁が合着した赤い花をつけます。ヤブツバキの雌しべは柱頭が3~4に分かれ、雄しべは多数で基部で合着しています。ヤブツバキ翌年の夏から秋に直径4~5cmほどの大きさの実(果実)を稔らせます。ヤブツバキの果実の中には油分の多い種子があり、種子から椿油を採取します。ヤブツバキ花写真、ヤブツバキ花散歩地図、ヤブツバキ花情報でお楽しみ下さい。

台北グズマニア花画像

撃天鳳梨グズマニア

 パイナップル科グズマニア属(撃天鳳梨Scarlet star Guzmania lingulata他)は中央アメリカ熱帯雨林が原産の単子葉、多年生、草本です。グズマニアは観葉植物で赤色、黄色、紫色などの色とりどりの苞葉を楽しみます。グズマニアは着生植物で成長すると30cm~60㎝程の花茎を伸ばし、花茎の先端部に楕円球状の穂状の花序を付けます。グズマニアの花はパイナップル科特有の花で、楕円球状の花序に螺旋状に小花を次々に付けます。グズマニアの花は黄色(白色)でがく片3、花弁3、雌蕊1(子房下位、柱頭3裂)、雄蕊6です。グズマニアをグズマニア花葉写真、グズマニア花葉観察地図、グズマニア花葉情報でお楽しみ下さい。

台北ウメ花画像

ウメ

 台北市故宮博物院の庭園である至善園を花散歩していると、ウメの花が咲いていました。バラ科スモモ属ウメ(梅Japanese Apricot Prunus mume)は中国南部原産の双子葉、落葉、高木の植物です。ウメは主に種子で増え、5m~6mほどに成長します。ウメの花は温暖な地域では冬の1月頃から、多くの地域では2月~3月頃に開花します。ウメの花は香りもよく古代より親しまれ、多くの絵画、句、文学にも取り上げられています。また初夏に実るウメの実は梅干を始め食品や飲料に使われます。ウメをウメの花実写真、ウメ花散歩地図、ウメ花実情報でお楽しみ下さい。

台北ムラサキカタバミ花画像

紫片喰ムラサキカタバミ

 台北市の北にある淡水までMRTに乗り、紅毛城を訪問すると、土手にムラサキカタバミの花が咲いていました。カタバミ科カタバミ属ムラサキカタバミ(紫片喰Lavendersorrel Oxalis corymbosa)は南アフリカ原産の双子葉、多年生、草本です。ムラサキカタバミは冬を地下の鱗茎で過ごし、春に三出複葉のハート形の三つ葉を茂らせ、初夏から夏に葉の間から花柄を伸ばし傘形花序の花を次々に咲かせます。ムラサキカタバミの花色は紫色、赤色、白色などです。ムラサキカタバミの花は、カタバミ科特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊5(5心皮)、雄蕊10です。道端や土手に咲くムラサキカタバミのかわいらしい花は初夏から夏の花散歩の楽しみです。

台北オオタニワタリ画像

大谷渡オオタニワタリ

 台北市雙連站近くを花散歩していると、オオタニワタリの大きな葉が土塀に一面に茂っていました。チャセンシダ科チャセンシダ属シマオオタニワタリ(島大谷渡Bird's nest fern Asplenium nidus)は沖縄県、台湾、中国南部が原産のシダ植物です。シマオオタニワタリは主に胞子、株分けで増えます。シマオオタニワタリの茎(地下茎)は短く、葉は茎の先端に放射状に生えます。シマオオタニワタリの葉は光沢があり、長さ50~70cmの長披針形です。シマオオタニワタリは葉の裏側に主軸に垂直に胞子嚢群が付きます。シマオオタニワタリの葉は美しく、庭園や木々に着生させ楽しみます。シマオオタニワタリをシマオオタニワタリ葉写真、シマオオタニワタリ葉観察地図、シマオオタニワタリ葉情報でお楽しみ下さい。

台北ハイビスカス花画像

扶桑花ハイビスカス

 アオイ科フヨウ属ブッソウゲ・ハイビスカス(扶桑花Chinese Hibiscus Hibiscus rosa-sinensis他)は東アジア原産の双子葉、熱帯性、常緑樹、低木です。日本で一般的にハイビスカスと呼ばれている植物の和名は、ブッソウゲ(扶桑花)です。ハイビスカスの種類は多く、園芸品種を含めると5000種を越えるといわれています。ハイビスカスは気温が高ければ1年中開花します。ハイビスカスの花はフヨウ属特有の筒状で、花弁が5裂しています。ハイビスカスの花色は赤色、黄色、ピンク、白色他でがく片5裂(苞葉あり)、花弁5裂です。雌蕊は先端が5裂し、雄蕊多数が雌蕊に合着しています。ハイビスカスは各地で品種改良され、世界中で人気のある花です。沖縄県首里城守礼門を花散歩していると、赤色のハイビスカスの花が出迎えてくれました。

台北デンファレ花画像

デンファレ

 ラン科デンドロビウム属ファレノプシス(Cooktown Orchid Dendrobium phalaenopsis)は北オーストラリア原産の単子葉、多年生草本、着生植物です。デンドロビウム属ファレノプシスは、一般的にはデンファレと呼ばれます。デンファレは種子叉は株分けで増えます。デンファレは棒状の偽球茎が特徴で、節のある茎が特徴です。デンファレの葉は楕円形、長楕円形で平行脈。デンファレは茎の先端近くから長い花茎を伸ばし多数の花を穂状に付けるのが特徴です。デンファレの花はラン科特有の花被片6(外花被片3+内花被片3)で、内花被片2(側花弁)は大きく、唇弁は前方に突き出します。

台北ポトス画像

黄金葛ポトス葉散歩

 台北市の北部にある有名な温泉地である地熱谷を花散歩していると、ポトスの大きな葉が観察できました。サトイモ科ハブカズラ属ポトス(黄金葛Golden Pothos Epipremnum aureum)はポリネシア諸島が原産の双子葉、常緑、多年生、蔓性、草本です。ポトスは主に、種子、挿芽で増えます。ポトスは熱帯地方では成長すると20m程になり、木に絡みつき繁殖します。ポトスの葉は熱帯では1枚の長さが1m近くにもなりますが、温帯では長さ10~20㎝程で蔓性の観葉植物として人気があります。ポトスの花はサトイモ科特有の花で黄色を帯び花軸に密集した肉穂花序の小さな花と、花を取り囲む仏炎苞が特徴です。ポトスの花は、同じサトイモ科のミズバショウの花とよく似た花構造をしています。ポトスは花期後、オレンジ色の実を付けます。ポトスをポトス葉写真、ポトス葉観察地図、ポトス葉情報でお楽しみ下さい。

台北ウコンサンゴバナ花画像

鬱金珊瑚花ウコンサンゴバナ

 台北市花博公園を花散歩しいていると、ウコンサンゴバナの花が咲いていました。キツネノゴマ科パキスタキス属ウコンサンゴバナ(鬱金珊瑚花Golden shrimp plant Pachystachys lutea)は、熱帯ペルーが原産の常緑低木(灌木)です。ウコンサンゴバナの花は高さ15㎝程の穂状花序で、黄金色の多数の苞の間から白色の唇形の花を次々と咲かせます。ウコンサンゴバナの花はキツネノゴマ科特有の花で、苞葉の間から白色の筒状で先端は唇状の花を咲かせます。ウコンサンゴバナの花は雄蕊は花弁に付き子房は上位で2室からなり、果実は蒴果で2つに割れます。ウコンサンゴバナをウコンサンゴバナ花写真、ウコンサンゴバナ花観察地図、ウコンサンゴバナ花情報でお楽しみ下さい。

台北コダチヤハズカズラ花画像

木立矢筈葛コダチヤハズカズラ

 キツネノゴマ科ヤハズカズラ属コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛Bush clockvine Thunbergia erecta 他)は熱帯西アフリカが原産の双子葉、常緑、灌木です。コダチヤハズカズラは主に種子、挿し木で増えます。コダチヤハズカズラは成長しても2m程です。コダチヤハズカズラの葉は単葉で対生です。コダチヤハズカズラの花はキツネノゴマ科特有の花で、葉脇に付き青紫色、筒状5裂、子房上位、2室です。コダチヤハズカズラは花期後実(さく果)を付けます。コダチヤハズカズラの美しい花は世界中で人気です。

台北カトレア花画像

嘉徳麗雅蘭カトレア

 台北市暇日花市を訪問すると珍しい品種のカトレアの花が手ごろな値段で販売されていました。ラン科カトレア属カトレア(嘉徳麗雅蘭 Cattleya Cattleya labiata 他)は南米が原産の単子葉、常緑、多年草です。カトレアは、主に種子、バルブ(偽鱗茎)で増えます。ラン科の女王と言われるカトレアの美しい花は窓辺や室内を明るく飾ります。カトレアは着生蘭なので、暖かい部屋や温室での鉢植えが適しています。カトレアの葉は、基部の匍匐茎から数枚と発達したバルブから1~2枚の葉を付けます。カトレアの花はラン科特有の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)です。カトレアの花は内花被片3が発達し、特に唇弁が大きく前方に突きだしているのが特徴です。

《台北の花植物の特徴・台北の花植物種類・台北の花植物情報》 

名称 現代 台北植物  英語 Taipei plants 中国語 台北植物
環境 亜熱帯気候、海洋性気候、亜熱帯樹林、海浜、他
大きい(バナナ、ゴクラクチョウカ、カンナ、ハス)、肉厚(アロエ、フクギ)、針状(サボテン)
被針状(パイナップル、アダン)、光沢(ゲットウ、フクギ)、羽状(ソテツ、ヤシ、へゴ)
気根(ガジュマル、カトレア)、板根(サキシマスオウ、シイ、マングローブ)
海岸の大型のヤシの木やオオハマボウは根が発達し台風にも強い
ヒカゲヘゴのように長い茎をもった木性シダがある。気根が茎化(ガジュマル、マングローブ)
蔓性の植物が多い(アリアケカズラ、ヤハズカズラ、ポトス)、着生(オオタニワタリ、着生ラン)
大型で色鮮やかなものが多い。赤色の花(鳥媒花)が多い。台北の固有種も多い
花色 白色:コチョウラン、ハマユウ、オオバナセンダングサ、プルメリア、キョウチクトウ、他
青色:ベンガルヤハズカズラ、バンダ蘭、デュランタ、ヒスイカズラ、ローズマリー、他
赤色:ハイビスカス、アメリカデイゴ、サンタンカ、ノウゼンカズラ、アロエ、他
紫色:サルスベリ、ハイビスカス、デンファレ、コチョウラン、ペンタス、他
オレンジ色:ゴクラクチョウカ、アリアケカズラ、パイナップル実、ハイビスカス、他
黄色:オオハマボウ、クワズイモ、ランタナ、トベラ、プルメリア、ベンケイ、他
気温 20℃~40℃
特徴 着生植物(ラン科、オオタニワタリ、コケ類、)
蔓性(ポトス、ノウゼンカズラ、ヤハズカズラ、アリアケカズラ)
海岸:根が発達(ヤシ、ソテツ、アダン、オオハマボウ)
湿地・池(クワズイモ、ハス、スイレン)
利用 観葉植物、鉢植え、土手、植え込み、防潮、食用、生薬、観賞、香水、他
芸術 絵画(アダン、ラン科、ハイビスカス)、句歌(ヤシの実、パイナップル、ユウナ、サトウキビ、他)

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《台北花図鑑写真★お勧めの台北の花植物★台北の花植物案内》

台北ガジュマル画像

細葉榕ガジュマル

 台北市栄星公園を花散歩していると、ガジュマルの気根が印象的でした。 クワ科イチジク属ガジュマル(細葉榕Chinese banyan Ficus microcarpa 他)は熱帯・亜熱帯地方が原産の双子葉、常緑、高木です。ガジュマルは主に種子、挿し木で増えます。ガジュマルは成長すると15~30m程です。ガジュマルの花はイチジク属特有の花で果内壁表面に多数ありますが、外部からは見えません。ガジュマルの花は紫赤色で隠頭花序(イチジク型花序)です。ガジュマルは花期後実(痩果)を付けます。ガジュマルのイチジクに似た赤紫色の花と実は世界中で人気です。

台北アンスリウム花画像

紅団扇アンスリウム

 サトイモ科アンスリウム属アンスリウム(紅団扇Tailflower Anthurium andreanum 他)は熱帯アメリカが原産の双子葉、常緑、草本です。アンスリウム属には約1000種程がありますが、色鮮やかな仏炎苞と円柱形の肉穂花序の特徴ある花が人気です。アンスリウムは主に株分け、種子で増えます。アンスリウムの茎は短く基部から細長い葉柄で大きな心円形の葉を付けます。アンスリウムの花はサトイモ科特有の花で色鮮やかな仏炎苞と円柱形の肉穂花序の花が特徴です。アンスリウムの花は花被片4、雄蕊4、子房2室です。アンスリウムは花期後実(獎果)を付けます。アンスリウムのエキゾチックな花と葉は世界中で人気です。

台北バナナ実画像

実芭蕉バナナ

 台北市の北にある淡水までMRTに乗り、紅毛城を訪問すると、庭にバナナの実が稔っていました。バショウ科バショウ属バナナ(実芭蕉 Banana Musa × paradisiaca他)は熱帯アジアが原産の単子葉、多年生、常緑、草本です。バナナは成長すると5m程で、仮茎から長さ2m程の長楕円形の葉を付けます。バナナは主に吸芽、株分、地下茎、組織培養などで増えます。バナナは仮茎の先端から花茎を伸ばし、紫色の苞片に包まれた穂状花序の花(薄黄色)を下向きに付けます。バナナの花はバショウ科特有の穂状花序の花で、花被片管状先端5裂(薄黄色)、雌蕊1(子房下位、子房3室)、雄蕊5(6)です。野生のバナナは花期後実(獎果)を付けますが、食用のものは3倍体のため種子はできません。バナナは食用、園芸、観賞用、観葉植物、建築材、繊維としても利用されます。バナナの美しくエキゾチックな花と葉、実は、熱帯亜熱帯地方の花散歩の楽しみです。

台北タコノキ実画像

蛸木タコノキ

 台北市にある台北植物園を花散歩していると、タコノキの実が稔っていました。タコノキ科タコノキ属タコノキ(蛸木Screw Pine Pandanus boninensis 他)は小笠原諸島から東南アジアの海岸地方が原産の単子葉、常緑、小高木です。タコノキは成長すると10m程で気根の伸ばしながら横に広がり成長し、一面の群落を造ります。タコノキの花は雌雄異株で花期は夏です。タコノキは花期後秋から冬にオレンジ色(赤色)のパイナップルに似た実を付けます。熱帯の海岸をエキゾチックに飾るタコノキの実は熱帯の海辺の花散歩の楽しみです。

台北オオハマボウ花画像

大浜朴オオハマボウ

 台北市の北にある淡水までMRTに乗り、淡水の海辺をを花散歩していると、オオハマボウの黄色の花が出迎えてくれました。 アオイ科フヨウ属オオハマボウ(大浜朴Beach Hibiscus Hibiscus tilliaceus)は熱帯の沿岸部が原産の双子葉、常緑、小高木です。オオハマボウは沖縄ではユウナとも呼ばれ海岸に夏を告げる花として親しまれています。オオハマボウは、主に種子、挿し木で増えます。オオハマボウは、成長すると10m以上になることもあります。オオハマボウの葉は長さ7~15cm程で大きな卵円形で、先が尖っています。オオハマボウの花はフヨウ属特有の花で、黄色(オレンジ色)のハイビスカスに似た大きな花が印象的です。オオハマボウの花はがく片5、花弁5、雄蕊多数雌蕊に合着、花柱5、子房5室です。オオハマボウは花期後、実を付けます。

台北サンタンカ花画像

山丹花サンタンカ

 台北市栄星公園を花散歩していると、サンタンカの花が咲いていました。アカネ科イクソラ属サンタンカ(山丹花Chinese Ixora Ixora chinensis)は熱帯アジアが原産の双子葉、常緑、低木(灌木)です。サンタンカは主に、挿し木で増えます。サンタンカはイクソラ属に属し、世界中で500種程が知られています。日本ではイクソラ属の植物は沖縄県に帰化しているサンタンカ(Ixora chinensis)が代表的です。サンタンカは成長する0.5~2mになり、美し頂生花が人気です。サンタンカの花は赤色、オレンジ色、黄色、白色などで、傘房花序の形の良い花を次々に咲かせます。サンタンカの花はアカネ科に特有のがく片4裂、花弁4、雄蕊4、雌蕊1、子房下位です。サンタンカは花期後球形の実を付けます。サンタンカは生け垣、観賞用の他、漢方薬などにも利用されています。

台北ツツジ花画像

躑躅ツツジ

 台北市南部にあるロープウエーの猫空纜車で木柵の茶園を花散歩していると、ツツジの花が咲いていました。ツツジ科(躑躅科Heath Family Ericaceae)は主に、温帯から寒帯に分布する双子葉植物です。ツツジ科の植物は世界中に約124属、4250種存在する大きな科です。ツツジ科の多くは灌木で、花は筒状の合弁花でがく片、花弁は5のものが多いです。ツツジ科の筒状の華やかで、美しい花は世界中で愛されています。ツツジ科の植物をツツジ科花写真図鑑、ツツジ科花観察地図、ツツジ科花情報でお楽しみ下さい。

台北チャノキ花画像

茶樹チャノキ

 台北市南部にあるロープウエーの猫空纜車で木柵の茶園を花散歩していると、チャノキの花が咲いていました。ツバキ科ツバキ属チャノキ(茶樹Camellia sinensis)は、中国南部原産の双子葉、常緑樹、小高木の植物です。チャノキは東アジア、インド、台湾、日本などでも栽培され、緑茶、紅茶、ウーロン茶などに加工され世界中で飲用されています。チャノキの若芽にはカフェインが多く含まれ嗜好品としても好まれています。またチャノキは秋から冬に白色(薄黄色)の爽やかな花を咲かせます。

台北ヘゴ画像

日陰杪欏ヒカゲヘゴ

 台北市にある台北植物園を花散歩していると、ヒカゲヘゴが観察できました。へゴ科へゴ属ヒカゲヘゴ(日陰杪欏Pen tree Cyathea lepifera他)は沖縄県、台湾、中国南部が原産の木生シダ植物です。ヒカゲヘゴは主に胞子、地下茎で増えます。ヒカゲヘゴの茎は木生で樹高6m程で、葉は茎の先端に放射状に生えます。ヒカゲヘゴの葉は長さ2m程で、葉柄の先に2回羽状複葉の大きな葉を付けます。ヒカゲヘゴは葉の裏側に、胞子嚢群が付きます。ヒカゲヘゴの木陰は涼しく、熱帯樹林を演出します。ヒカゲヘゴをヒカゲヘゴ葉樹写真、ヒカゲヘゴ葉樹観察地図、ヒカゲヘゴ葉樹情報でお楽しみ下さい。

台北ヴェデリア花画像

米国浜車ウェデリア

 台北市花博公園を花散歩しいていると、ヴェデリアの黄色の花が道端に咲いていました。キク科ウェデリア属ウェデリア(米国浜車Wedelia Sphagneticola trilobata他)は双子葉、常緑、草本の植物で、熱帯中米沿岸地方が原産の植物です。ウェデリアはグランドカバーとして人気ですが繁殖力が強く、要注意外来生物として注意が必要です。ウェデリアの花期は通年で、花色は黄色です。ウェデリアの花はキク科特有の頭状花序で、中心部の管状花と外周部の舌状花でできています。熱帯原産のウェデリアの黄色く明るい花を、写真と観察場所の地図、撮影年月日で案内いたします。

台北シェフレラ実画像

鵞掌藤シェフレラ

  ウコギ科シェフレラ属シェフレラ(鵞掌藤Dwarf umbrella tree Schefflera arboricola)は台湾、中国南部が原産の双子葉、常緑、小低木です。シェフレラは主に種子、挿し木で増えます。シェフレラは成長すると3m程になります。シェフレラの葉は12~18cm程で7~9裂し、肉厚で団扇や傘のように広がっています。シェフレラは夏に円錐花序の花穂を伸ばし、白色の球状に多数集まった小さな花を咲かせます。シェフレラの花はウコギ科特有の花で、花弁5で雌蕊1(先端5裂)、雄蕊5です。シェフレラの実(果実)は球状に集まり、黄色、オレンジ色、赤色、紫色、濃紫色と変化して行きます。

台北ゲットウ葉像

月桃ゲットウ

 台北市大安森林公園を花散歩していると、ゲットウの美しい葉が茂っていました。ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ(月桃Shell Ginger Alpinia zerumbet)は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。ゲットウは主に、種子で増えます。ゲットウは花や葉が美しく、香りが良いので世界中で人気です。ゲットウは成長する1.5~2mになり、常緑の美しい葉と美しい花が人気です。ゲットウの花はショウガ科特有の円錐花序の筒状花で、がく片筒状3裂、花弁筒状3裂で、雄蕊(唇状)6、雌蕊1は合着し唇状になっています。ゲットウの花は、同じショウガ科のショウガの花とよく似た花構造をしています。ゲットウは花期後、赤色、オレンジ色の美しい実を付けます。ゲットウは庭園、鉢植え、観賞用の他、薬草(漢方薬)として利用されています。ゲットウの葉には芳香成分が含まれ、月桃餅や化粧品など多方面に利用されています。

《台北花図鑑写真★お勧めの台北の花植物★台北の花植物案内》

台北クワズイモ葉画像

食わず芋クワズイモ

 台北市の北部にある有名な温泉地である地熱谷を花散歩していると、クワズイモの大きな葉が湯気の湧き上がる源泉を背景に茂っていました。サトイモ科クワズイモ属クワズイモ(食わず芋Night scented-Lily Alocasia odora)は熱帯・亜熱帯アジアが原産の双子葉、常緑、多年生、草本です。クワズイモは主に、種子、根茎で増えます。クワズイモの根茎は海老芋などに似ていますが、食用にはなりません。クワズイモは成長する0.5~2mになり、葉が大きく美しいので観葉植物として人気があります。クワズイモの花はサトイモ科特有の花で黄色実を帯び花軸に密集した肉穂花序の小さな花と、花を取り囲む仏炎苞が特徴です。クワズイモの花は、同じサトイモ科のミズバショウの花とよく似た花構造をしています。クワズイモは花期後、赤色の美しい実を付けます。クワズイモは鉢植え、観賞用の他、薬草として利用されています。日本では、毒草と言われています。

パイナップル実画像

鳳梨パイナップル

 パイナップル科アナナス属パイナップル(鳳梨Pineapple Ananas comosus他)はブラジルが原産の単子葉、多年生、草本です。パイナップルは成長すると60cm~1m程の花茎を伸ばし、花茎の先端部に楕円球状の穂状の花序を付けます。パイナップルの花はパイナップル科特有の花で、楕円球状の花序に螺旋状に100以上の小花を次々に付けます。パイナップルの花は紫色でがく片3、花弁3、雌蕊1(子房下位、柱頭3裂)、雄蕊6です。パイナップルをパイナップル花実葉写真、パイナップル花実葉観察地図、パイナップル花実葉情報でお楽しみ下さい。

台北ハス花画像

ハス

 ハス科ハス属ハス(蓮Lotus Nelumbo nucifera)はアジアが原産の双子葉、多年生、水生草本です。ハスは温暖な浅い湖沼の沼地に成育します。ハスは冬を湖沼の泥沼中の地下茎(蓮根)で過ごし、夏に1~2m程単生の茎を延ばし、茎の端頂に直径25~90cm程の大きな葉を1個茂らせます。ハスは夏に単生の花茎を伸ばし、花茎の端頂に直径10~20cm程の大きな花を咲かせます。ハスの花色は赤色、薄紅色、白色で香りも良いです。ハスの花はがく片2~5、花弁10~30、雄蕊多数です。ハスの雌蕊は漏斗形の花床が特徴で、5~30の心皮が集合してできています。ハスは地下茎、茎、葉、花、種子などが食用、飲用、菓子、医薬品などとして多方面で利用されています。

パパイヤ実画像

蕃瓜樹パパイヤ

 パパイヤ科パパイヤ属パパイヤ(蕃瓜樹Papaya Carica papaya 他)は熱帯中南米が原産の双子葉、常緑、低木です。パパイヤは主に種子で増えます。パパイヤは成長すると5~10m程です。パパイヤの葉は大きく茎の上部に付きます。パパイヤの花はパパイヤ科特有の薄黄色の花で、雌雄異株と雌雄同株の場合があります。パパイヤのがく片は5、花被片5、雌蕊5、雄蕊5~10です。パパイヤは花期後実(獎果:Berry)を付けます。パパイヤの実は食用となり、世界中で栽培されています。

台北オオバナノセンダングサ花画像

大花栴檀草オオバナセンダングサ

 台北市南部にあるロープウエーの猫空纜車で木柵の茶園を花散歩していると、オオバナセンダングサの花が咲いていました。キク科センダングサ属オオバナノセンダングサ(大花栴檀草Spanish needles Bidens alba 他)は熱帯・亜熱帯地方が原産の双子葉、1年生、草本です。アワユキセンダングサとも呼ばれるオオバナノセンダングサは白色の花で鑑賞的価値もありますが、繁殖力が旺盛で侵略的外来生物とされています。オオバナノセンダングサは主に種子で増えます。オオバナノセンダングサは成長すると30~100cm程です。オオバナノセンダングサの花はキク科特有の花で白色の舌状花と黄色い管状花からできています。オオバナノセンダングサの舌状花は白色で5~7枚、管状花は黄色です。オオバナノセンダングサは花期後実(痩果)を付けます。

台北オンシジウム花画像

オンシジウム

 台北市大安森林公園を花散歩していると、露地栽培されたオンシジウムの花が咲いていました。ラン科オンシジウム属オンシジウム(Dancing Lady Orchid Oncidium)は中南米原産の単子葉、多年生草本、着生植物です。オンシジウム属は、約330種ほどが知られていて主に株分けで増えます。オンシジウムは英語名Dancing Lady Orchidの様に、長くしなやかな花茎に小さな花が舞うように咲くのが特徴です。オンシジウムの葉は楕円形、長楕円形で平行脈。オンシジウムはバルブ状の茎の基部から長い花茎を伸ばし多数の小さな花を総状に付けます。オンシジウムの花色は黄色のものが多いですが、ピンク色のものもあります。オンシジウムの花はラン科特有の花被片6(外花被片3+内花被片3)で、唇弁が大きく広がっています。オンシジウムの花の唇弁の基部に突起があります。

《台北花図鑑写真★お勧めの台北の花植物★台北の花植物案内》

プルメリア花画像

熱帯熱帯植物図鑑

 日本列島は一般的には狭いと言われますが、分布する植物は熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、高山植物など、世界でも豊富で多様な植物が分布しています。今日は日本列島付近で観察される熱帯、亜熱帯が原産の植物を紹介いたします。熱帯亜熱帯花散歩で、普段見ることのできない花々や美しい風景に出会えたら幸せですね。熱帯亜熱帯植物の写真と撮影地の地図、交通アクセスも用意しました。皆様も熱帯亜熱帯植物花散歩に出かけましょう。

コマクサ花画像

各地各地の花図鑑

 日本列島は以外に広く、各地域の自然や花植物は変化に富んでいます。東は北海道、西は沖縄県まで経度差が約31度あります。日本では国内に時差は使用していませんが、実際は2時間の時差があります。緯度差は約26度あり、沖縄県や小笠原諸島の亜熱帯・熱帯の植物から北海道や山間部では亜寒帯・寒帯の植物や高山植物が分布しています。意外に広く変化に富んだ日本列島各地の花植物を、写真図鑑と花観察地図で案内いたします。

台北ポインセチア花画像

花散歩台北花旅

 台北市は中華民国にある常夏の街です。一年中花が絶えません。市内には素晴らしい泉質の北投温泉や、世界有数の博物館である故宮博物院など魅力的な観光スポットが多く、MRTなどの交通も発達しています。また下町には活気あふれる、濱江市場などもあります。そして、毎晩開かれる夜市のエネルギーには圧倒されます。エキゾチックな寺院やエステなどで心身を癒すのも良いですね。もちろん、本格的な中華料理や珍しい果物、スイーツなども楽しみです。また、台北から列車やバスで九份まで足を伸ばせば、旅情を味わうことができます。それでは、楽しく奥が深い台北花旅に出かけましょう。

 台北花図鑑を楽しんでもらえたでしょうか?台北花図鑑のページの写真は全て現地取材して1枚1枚撮影したものです。1枚でも気に入った写真があれば光栄です。台北花図鑑の地図を片手に、皆様も台北花散歩を楽しんでください。よろしかったら高山植物図鑑も眺めていってください。

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