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ニッコウキスゲ散歩

Flower Walking with Nikkokisuge Hemerocallis esculenta

夏の草原や湿原を黄色く明るい花で飾るニッコウキスゲ・ニッコウキスゲの花は高原に夏を告げます

 ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ(日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculenta)は日本など東アジアが原産の単子葉、多年生、草本です。ニッコウキスゲの花はユリ科特有の花で、ラッパ状(筒状で先端は開き6裂)です。ニッコウキスゲの花は花被片6、雄蕊6、雌蕊1、子房3室です。ニッコウキスゲは花期後、さく果を付けます。ニッコウキスゲの花をニッコウキスゲ花写真、ニッコウキスゲ花観察地図、ニッコウキスゲ花情報でお楽しみ下さい。

★ニッコウキスゲ花写真・ニッコウキスゲ花観察地図・ニッコウキスゲ花情報★

ニッコウキスゲ花写真

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

ニッコウキスゲ花観察地図長野県車山高原地図Nagano Kurumayama Highland Map

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は主に種子、株分けで増えます。多年草であるニッコウキスゲは地下茎(根茎)で冬を過ごし、初夏に細長い根出葉を叢生し、線状の細長い葉を2列に並んで付けます。夏に葉心から1本の花茎(高さ60~80cm)を直立し、上部は2分岐し各先端に3~4個の黄色(黄橙色)の花を総状に付けます。夏の初めに車山(標高1928m)山麓の車山高原(標高1850m付近)を花散歩していると、黄橙色のニッコウキスゲの花が咲いていました(撮影2014.7.22)。車山高原に咲くニッコウキスゲの明るい花は高原に初夏の訪れを告げます。

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.23)

ニッコウキスゲ花観察地図長野県八方尾根地図Nagano Happoone Map

 ニッコウキスゲ(Hemerocallis esculenta)は日本など東アジアの高原や寒冷地が原産の単子葉、多年生、草本です。ニッコウキスゲはゼンテイカ(禅庭花)とも呼ばれ、高原に夏を告げる花として親しまれています。夏に八方尾根黒菱平(標高1680m)にある鎌池周辺の湿原を花散歩していると、湿原にニッコウキスゲの黄橙色の花が咲いていました(撮影2006.7.23)。八方尾根に咲くニッコウキスゲの花は、涼しげで高貴に見えます。

ニッコウキスゲ花画像

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は夏に葉心から1本の花茎(高さ60~80cm)を直立し、上部は2分岐し各先端に3~4個の黄色(オレンジ色)の花を総状に付けます。ニッコウキスゲの花はユリ科特有の花で、ラッパ状(筒状で先端は開き6裂)です。ニッコウキスゲの花は花被片6、雄蕊6、雌蕊1、子房3室です。夏に車山高原(標高1850m付近)を花散歩していると、広々とした草原に黄色のニッコウキスゲの花が咲いていました。

《ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculenta の花情報・学名意味》

植物名 ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ 漢字日光黄萱 禅庭花 英語Nikkokisuge 中国語北萱草
学名 Hemerocallis esculenta Hemerocallis dumortieri 他 
科名 ユリ科 Liliaceae
属名 ワスレグサ属 Hemerocallis
花期 夏の花
花色 黄色 オレンジ色
原産 東アジア(日本、中国、ロシア)、寒冷地、高原
観察 長野県 群馬県 岐阜県 北海道 他
特徴 ユリ科、種子で増える、単子葉、多年生、草本、地下茎、根出葉、葉線形、茎直立、花期夏
花色(黄色、黄橙色)花茎の先に筒状花、花被片6、雄蕊6、雌蕊1、子房3室、花期後さく果
高原、庭園、観賞用、薬草、漢方薬、食用、
利用 庭園、観賞用、薬草、漢方薬(日光黄萱)、食用(金針花、黄花菜)、
学名
意味
ニッコウキスゲ=日光黄萱=Nikkokisuge 中国語北萱草=北方のカンゾウ(萱草)
属名Hemerocallis=Latin word from 'hemera(day)'+'kalos(beautiful)'=ラテン語で「1日花」の意味
種名esculenta=Latin word from 'esculent' meaning 'edible'=「食用になる」の意味

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《ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculentaの花写真・花観察地図》

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.23)

 ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの花はユリ科Liliaceae特有の花構造で、黄色(黄橙色)の横に大きくラッパ状(筒状で先端は開き6裂)に開いた花が特徴です。ニッコウキスゲの花は直径6~8cm程で、花被片6、雄蕊6、雌蕊1、子房上位、子房3室です。夏の初めに白馬八方尾根八方池山荘付近(標高1830m)付近を花散歩していると、ニッコウキスゲの花が花開いていました(撮影2006.7.23) 。白馬八方尾根八方池山荘付近(標高1830m)付近に咲くニッコウキスゲの花は、6本の雄蕊と黒っぽく見える葯、長く伸びた雌蕊1がはっきりと観察できました。

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.23)

ニッコウキスゲ花観察地図八方池地図Hakuba Happoike Pond Map

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)の花色は、よく見ると個体によって異なります。またニッコウキスゲは咲き始めと、萎(しお)れかけた時期では花色は微妙に異なります。ニッコウキスゲの黄色く見える個体は爽やかで、黄橙色に見える個体は高貴に見えます。また黄金色に見えるものもあります。夏に八方池に近い八方尾根を花散歩していると、爽やかな花色のニッコウキスゲの花が咲いていました(撮影2006.7.23)。爽やかな花色のニッコウキスゲの花も清々しく涼しげです。

《ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculentaの花写真・花観察地図》

ニッコウキスゲ花写真

日光市内に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.5.6)

 ニッコウキスゲ(禅庭花)は、日本を代表する植物の一つです。ニッコウキスゲ=日光黄萱(漢字)=Nikkokisuge(英名)で、日光の名が付けられています。ニッコウキスゲは奥日光戦場ヶ原付近で多く自生してていた(現在はあまり観察されない)ことから付けられた名だそうです。奥日光戦場ヶ原(標高約1400m)付近でのニッコウキスゲの見ごろは6月中旬から下旬ですが、標高の低い日光市内(標高543m)では5月上旬から咲きだします。初夏に日光市内を花散歩していると、ニッコウキスゲの花が咲きだしていました(撮影2006.5.6)。ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの花の見ごろは標高が低いほど早く、標高が高いほど遅くなるようです。

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根に咲くニッコウキスゲの花と花蜂写真(撮影2006.7.23)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は、虫媒花で昆虫たちが花粉を運びます。ニッコウキスゲは一般的に高原や山地、北国の草原に生育する植物なので、短い夏に成長して花を咲かせなくてはなりません。ニッコウキスゲは地下茎(根茎)で冬を過ごし、初夏になり暖かくなると一気に根生葉と花茎を伸ばし大きく目立つ花を付けます。ニッコウキスゲは短い夏に大きく目立つ花を付け、甘い蜜で昆虫たちを引きつけます。夏に信州唐松岳の山麓の八方尾根(標高約1700m付近)を花散歩していると、ニッコウキスゲの花に花蜂がとまっていました(撮影2006.7.23) 。八方尾根に咲くニッコウキスゲと花蜂は、短い夏を惜しんでいるように見えました。

ニッコウキスゲ花写真

安曇野ちひろ美術館に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.25)

ニッコウキスゲ花観察地図安曇野ちひろ美術館地図Nagano Azumino Chihiro Museum Map

 ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの黄色(黄橙色)の明るい花は、園芸植物としても人気です。ニッコウキスゲは寒冷な気候を好むのであまり暑い環境は好まないようですが、庭園や公園などでも栽培が可能です。夏に大糸線信濃松川駅(標高約613m)に近い安曇野ちひろ美術館と安曇野ちひろ公園を花散歩していると、ニッコウキスゲの花が咲いていました(撮影2006.7.25)。安曇野ちひろ美術館に咲くニッコウキスゲの花は少し盛りは過ぎていましたが、安曇野の青空を背景に黄金色に輝いて見えました。

ニッコウキスゲ花写真

横手山に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2007.8.15)

ニッコウキスゲ花観察地図群馬県横手山地図Gunma Mt.Yokote Map

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)の花は標高が低いほど早く咲きだし、標高が高いほど遅く咲きだします。夏の終わりに長野県と群馬県の県境にある渋峠(標高2172m)から、横手山(標高約2307m)に向けて山歩きをしていると、標高2200m付近に咲くニッコウキスゲの花が見頃でした(撮影2007.8.15)。横手山で夏の終わりに見る、ニッコウキスゲの黄色(黄橙色)の花も風情があります。

《ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculentaの花写真・花観察地図》

ニッコウキスゲ花写真

ニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの属名Hemerocallis(ワスレグサ属)=Latin word from 'hemera(day)'+'kalos(beautiful)'=ラテン語で「1日で咲き終わる美しい花(ユリ)」=「1日花」の意味です。Hemerocallis(ワスレグサ属)の植物は、世界中で19種程が知られています。Hemerocallis(ワスレグサ属)の植物は、「1日で咲き終わる美しいユリ科の花」なので英語ではDaylilyと呼ばれています。夏に車山高原(標高1850m付近)を花散歩していると、ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの花が咲いていましたが、昨日咲いたニッコウキスゲの花殻も残っていました(撮影2014.7.22)。夏の車山高原に咲くニッコウキスゲHemerocallis esculentaは、美しいDaylilyです。

ニッコウキスゲ花写真

ニッコウキスゲ花写真撮影(撮影2007.8.15)

  ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの種名esculenta=Latin word from 'esculent' meaning 'edible'=ラテン語で「食用になる」の意味です。ニッコウキスゲは、日本各地や世界各地で食用にされています。台湾や中国ではニッコウキスゲの仲間のを金針花や萱草と呼び花芽を中華料理の材料として利用しています。台北市にある迪化街を花散歩していると、乾燥した金針花が大量に売られているのを見ることがありました。夏の終わりに横手山を花散歩していると、ニッコウキスゲの花が咲いていましたが、何故かおいしそうに見えました(撮影2007.8.15)。なお金針花は乾燥せず生で食すると、若干の毒素(Colchicine)を含みます。

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根鎌池湿原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.23)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は、高山の湿原でもよく観察されます。夏の初めに八方尾根黒菱平(標高1680m)にある鎌池周辺の湿原を花散歩していると、ニッコウキスゲの花が見頃でした(撮影2006.7.23)。日本有数の湿原として知られる尾瀬ヶ原の湿原(標高1400m~1660m)でも、7月中旬にニッコウキスゲの花が見ごろになります。ただ尾瀬ヶ原では近年ニホンジカによる食害(と思われる)によって、ニッコウキスゲの花があまり観察されなくなってきています。

《ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculentaの花写真・花観察地図》

ニッコウキスゲ花画像

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲは主に株分け、種子で増えます。ニッコウキスゲは地下茎(根茎)で冬を過ごし、初夏に細長い根出葉を叢生し、線状の細長い葉を2列に並んで付けます。ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの優雅な花は、広々とした湿原や草原に似合う花です。夏に車山高原(標高約1870m付近)を花散歩していると広々とした草原を背景に、ニッコウキスゲの花が咲いていました(撮影2014.7.22)。車山高原に咲くニッコウキスゲの花は、草原の女王の風格があります。

ニッコウキスゲ花写真

八方尾根に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2006.7.23)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は観賞植物として有名ですが、漢方薬(日光黄萱)としても知られています。ニッコウキスゲは中国では北萱草と呼び、高原(山)の植物として重宝されています。夏に八方尾根を花散歩していると、ニッコウキスゲの花に昆虫が止まっているのが観察できました(撮影2006.7.23)。八方尾根に咲くニッコウキスゲの葉は萱(かや)の葉の様に見えました。

ニッコウキスゲ花写真

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲHemerocallis esculentaの黄色(黄橙色)の明るい花は、観賞植物として世界中で人気です。ニッコウキスゲの仲間はHemerocallis(ヘメロカリス)と呼ばれ35000程の品種が知られています。ニッコウキスゲHemerocallis esculentaHemerocallis(ヘメロカリス)の原種として、様々な品種の基となっています。夏に車山高原を花散歩していると、たくさんの見物客がニッコウキスゲの花を楽しんでいました(撮影2014.7.22)。

ニッコウキスゲ花写真

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)の花弁の幅も、個体によって異なります。ニッコウキスゲの花弁はユリ科Liliaceaeに一般的な6枚です。八方尾根に咲くニッコウキスゲの花は花弁の幅が狭く見えましたが、車山高原に咲くニッコウキスゲの花は幅広く堂々と見えました(撮影2014.7.22)。撮影方向によってくニッコウキスゲの花弁の様子も違って見えるかもしれませんが、ずいぶん違って見えるものですね。車山高原に咲くニッコウキスゲの花は、濃い橙色に見えました。

ニッコウキスゲ花写真

車山高原に咲くニッコウキスゲ花写真(撮影2014.7.22)

 ニッコウキスゲHemerocallis esculentaは高原の湿原や草原に咲く、ユリ科の華やかな花です。ニッコウキスゲは標高によって咲く時期が異なるので、山や高原で見ごろが過ぎていても少し標高の高い場所に移動してみると見頃の花を探せるかもしれません。皆様も写真の撮影時期と地図を参考に、ニッコウキスゲ花散歩を楽しんでみてください。

ニッコウキスゲ花写真

ニッコウキスゲ花写真(撮影2007.8.15)

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)は、薬草や漢方薬(日光黄萱)、観賞用として世界中で人気の植物です。夏の信州横手山(標高約2200m付近)を花散歩していると、黄色(オレンジ色)のニッコウキスゲ(日光黄萱)の花が夏空に輝いて見えました(撮影2007.8.15)。志賀高原横手山に咲く黄色のニッコウキスゲ(日光黄萱)の花は、夏山シーズンを祝しているように見えました。ニッコウキスゲ(日光黄萱)と同じユリ科のクルマユリの花と、同じ部分と異なる部分を見比べてみるのも良いですね。

 ニッコウキスゲ(日光黄萱)花散歩を、楽しんでもらえたでしょうか?夏の高原や北国の草原を明るくかざるニッコウキスゲ(日光黄萱)の花は初夏から夏の花散歩の楽しみです。皆様もこのページの地図を片手に、ニッコウキスゲ(日光黄萱)花散歩を楽しんでください。ニッコウキスゲ(日光黄萱)花散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ニッコウキスゲ(日光黄萱)の花が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらノコギリソウ花散歩も眺めていってください。

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