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中秋の図鑑

Mid-Autumn Festival Flowers Book

中秋の名月(2024年は9月17日)の頃の花は、味わい深く涼し気です・中秋の名月に、秋の花を飾りましょう

更新2024.9.11

 中秋は旧暦の8月15日で、満月の日(2024年は9月17日)です。東アジア一帯では中秋節と呼ばれ、満月の夜に花やお餅を飾り収穫の秋を祝います。中秋節の起源は古代中国と言われ、中秋の名月を愛でながら宴を楽しんだようです。日本でも平安時代頃から貴族を中心に、中秋の名月を愛でながら酒宴や舟遊びを楽しんだようです。中秋の名月の頃の花は、味わい深く涼し気です。中秋の名月に秋の花を飾り、十五夜の月を愛でましょう。

《中秋にお勧めの花図鑑・中秋の花写真・中秋の花案内》

ススキ画像

ススキ

 ススキはイネ科、ススキ属の植物で、夏から秋に花茎を伸ばし20〜30cmほどの赤紫色の花穂の花(尾花)を咲かせます。ススキは花が咲いた後、白い毛の生えた種子(枯れ尾花)をつけます。ススキの花と種子は万葉の時代から、たくさんの詩に読まれています。ススキは秋の七草にも選ばれていています。ススキの秋風に揺れる様子が、古くから好まれています。ススキの花を写真、ススキの花観察地図、ススキの花情報でお楽しみ下さい。

キキョウの花

桔梗キキョウ

 キキョウはキキョウ科キキョウ属の双子葉植物です。キキョウPlatycodon glandiflorusは日本、中国、朝鮮半島、東シベリアに分布する山野草で、夏から秋に青色(白色)の星型の花を咲かせます。キキョウは万葉の時代から好まれていて、秋の七草として知られています。キキョウの花を写真、キキョウの花散歩地図、キキョウの花情報でお楽しみ下さい。

カワラナデシコ花画像

河原撫子カワラナデシコ

 ナデシコ科ナデシコ属カワラナデシコ(河原撫子Carnation Dianthus superbus他)は日本中国など東アジア原産の双子葉、多年生、草本の植物です。カワラナデシコの花色は赤色、白色、紅色、ピンク色、薄紫色などです。カワラナデシコの花はナデシコ科特有の花で、苞片2対、がく片5(長筒型5裂)、花弁5、雄蕊10、雌蕊花柱2です。カワラナデシコは花期後長さ3cm程の円柱状の果実ができ、黒色の種子(瞿麦子)を利用します。カワラナデシコをカワラナデシコ花写真、カワラナデシコ花観察地図、カワラナデシコ花情報でお楽しみ下さい。

トウガラシ実画像

唐辛子トウガラシ

 ナス科トウガラシ属トウガラシ(唐辛子Pepper Capsicum annuum)は中南米が原産の双子葉、多年生、草本(木本)です。トウガラシの花はナス科特有の合弁花で、花色は白色、花期は夏から秋です。トウガラシの花は下向きに咲き、がく片5、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5で子房2室(3室)です。トウガラシは秋に色とりどりの実(液果)を付けます。トウガラシの実は緑色、黄色、赤色、紫色と変化し、とても人気があります。トウガラシは見た目も美しく、鑑賞的価値がある他、食用、防腐剤、薬用など利用価値が高い植物です。トウガラシをトウガラシ花実写真、トウガラシ花実観察地図、トウガラシ花実情報でお楽しみ下さい。

ツユクサ花画像

露草ツユクサ

 ツユクサ科ツユクサ属ツユクサ(露草Asiatic Dayflower Commelina communis)は日本など東アジアが原産の高さ15〜50cm程の単子葉、一年生、草本です。ツユクサは主に種子で増え、春から初夏に匍匐性の茎に基部に苞葉のある流線型の葉を付けます。初夏から秋に茎脇から1〜4の花序の花芽を収納した苞葉を付け、早朝に半開きの苞葉から1個の青色の花を咲かせます。ツユクサの花色は澄んだ青色(稀に白色)で、愛らしい形の花は世界中で人気があります。ツユクサの花はツユクサ科特有の花で、花弁が3枚です。ツユクサの花はがく片3、花弁3(青色2、白1)、雌蕊1、雄蕊6です。ツユクサの青色で可愛らしいは初夏から秋の野辺や道端を美しく飾ります。ツユクサをツユクサ花写真、ツユクサ花観察地図、ツユクサ花情報でお楽しみ下さい。

ヒガンバナの花

彼岸花ヒガンバナ

 ヒガンバナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、単子葉植物です。ヒガンバナLycoris radiataの原産は中国で、稲作とともに日本に帰化したと考えられています。ヒガンバナは秋の彼岸の頃30〜50cmほどの花茎を伸ばし、赤い放射状の花を咲かせます。ヒガンバナ花をヒガンバナ写真、ヒガンバナの花散歩地図、ヒガンバナの花情報でお楽しみ下さい。

鎌倉ハギ花画像

ハギ

 ハギはマメ科ハギ属Lespedeza の植物で、世界に40種ほど知られています。東アジアに分布するハギは特にJapanese cloverとも呼ばれています。ハギ属Lespedezaの種類は多いので全てを紹介できませんが、秋に赤色(白色、黄色)の小さなマメ科特有の花をつけるものが多いです。特にミヤギノハギLespedeza thunbergiiの花は、秋風に揺れる様子が古くから好まれています。ハギの花を写真、ハギの花散歩地図、ハギの花情報でお楽しみ下さい。

キヌガサギク花画像

衣笠菊キヌガサギク

 キク科ルドベキア属キヌガサギク(衣笠菊Black-Eyed-Susan Rudbeckia hirta 他)はアラゲハンゴンソウとも呼ばれ北アメリカ中東部が原産の双子葉、一年生(多年生)、草本です。キヌガサギクは成長すると30〜100cm程で黄色(オレンジ色、紫色)のキク科特有の直径7〜10cm程の大きな花を咲かせます。キヌガサギクは主に種子で増えます。キヌガサギクは、春に発芽し、披針形、倒卵形の互生で表面がざらつく葉を茂らせ、夏から秋に毛に覆われた花茎を伸ばし、頭状花序の花を咲かせます。キヌガサギクの花はキク科特有の舌状花(黄色)と管状花(黒色、紫黒色)からできています。キヌガサギクは花期後実(痩果)を付けます。キヌガサギクは夏から秋の花で黄色く明るい花が人気です。

クズ花写真

クズ

 マメ科クズ属クズ(葛Asian arrowroot Pueraria montana)は東アジアが原産の双子葉、多年生、草本のつる性の植物です。クズは初秋から秋に紫色(赤色)の、総状花序の花を付けます。クズの花はマメ科特有の花で、がく片5、花弁5(竜骨弁2、翼弁2、旗弁1)、雄蕊10、雌蕊1です。クズは花期後マメ科特有の、莢果を付けます。クズの花を写真、クズの花観察地図、クズの花情報で案内いたします。

オヤマリンドウ花写真

御山竜胆オヤマリンドウ

 リンドウ科リンドウ属オヤマリンドウ(御山竜胆Pasture GentianGentiana makinoi)は日本の亜高山帯、高原が原産の双子葉、多年生、草本です。オヤマリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は長楕円形で筒状で花は青色、青紫色などです。オヤマリンドウの花は、がく片5、花弁筒状5裂、5星形、雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。オヤマリンドウは花期後、実を付けます。オヤマリンドウをオヤマリンドウ花観察地図、オヤマリンドウ花情報、オヤマリンドウ花写真で案内します。オヤマリンドウの青色の可愛らしい花をお楽しみください。

サルビアレウカンサ花画像

紫絨鼠尾草サルビアレウカンサ

 シソ科アキギリ属サルビアレウカンサ(紫絨鼠尾草Mexcan bush sage Salvia leucantha)はメキシコ亜熱帯から熱帯地方が原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアレウカンサの花色はがく片は紫色で、花は白色、紫色、ピンク色などがあります。サルビアレウカンサの花はシソ科特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊2、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアレウカンサは晩秋に種子を付けます。サルビアレウカンサのビロード状の毛で覆われた紫色の花色は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

ヒャクニチソウ花写真

百日草ヒャクニチソウ

 キク科ヒャクニチソウ属ヒャクニチソウ(百日草Elegant zinnia Zinnia elegans)は北アメリカ(メキシコ)原産の双子葉、1年生草本です。ヒャクニチソウは高さ30cm〜80cm程で、夏の終わりから秋に頭状花序の直径5cm〜7cm程の花を付けます。ヒャクニチソウの花期は夏から秋で、花色は赤色、黄色、オレンジ色、白色などです。ヒャクニチソウの花はキク科特有の頭状花序の花で、舌状花と筒状花からできています。ヒャクニチソウは秋に茶色い痩果を付けます。ヒャクニチソウをヒャクニチソウ花写真、ヒャクニチソウ花観察地図、ヒャクニチソウ花実情報でお楽しみ下さい。

タカネマツムシソウ花画像

松虫草マツムシソウ

 マツムシソウ科マツムシソウ属マツムシソウ(松虫草Japanese Scabiosa Scabiosa japonica 他)は日本が原産の双子葉、一年生(多年生)、草本です。マツムシソウは成長すると10〜80cm程で、紫色のキクに似た頭状花序の花を付けます。マツムシソウは主に種子で増え、夏に直線状に茎を伸ばし、対生で羽状の葉を茂らせます。マツムシソウは夏から秋に紫色の頭状花序の花を付けます。マツムシソウの花はキク科に似た頭状花序の花で、総苞片葉状で、花弁筒状5裂、雌蕊長、雄蕊2〜4です。マツムシソウは花期後実(痩果)を付けます。マツムシソウは園芸、観賞用、薬草、生薬としても利用されます。マツムシソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ノコンギク花画像

野菊

 秋の野辺に咲く野菊の花は派手ではありませんが、美しく風情があります。日本には野菊といわれる植物はたくさんあります(約350種の自生種、150種の帰化植物)。野菊は分類上はキク科ですが、その分類は定義付けを含めて難しいです。このページでは野菊の難しい分類ではなく、野菊の魅力を皆様に紹介したいと思います。野菊の花写真、野菊の花散歩地図、野菊の花情報でお楽しみ下さい。

モクセイの花

木犀モクセイ

 モクセイ(木犀)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木、双子葉植物です。モクセイOsmanthus fragransの原産は中国(中国名桂花)で、古い時代に日本にもたらされました。モクセイは成長すると3〜5mになる常緑小高木で、秋に黄色又は白色、橙色の香りの良い花を咲かせます。モクセイの変種には日本で一般的な黄色い花を咲かせるキンモクセイ、白い花を咲かせるギンモクセイなどがあります。モクセイ(キンモクセイ)をモクセイ花写真、モクセイの花散歩地図、モクセイの花情報でお楽しみ下さい。

シュウメイギクの花

秋明菊シュウメイギク

 シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、草本、双子葉植物です。シュウメイギクAnemone hupehensis の原産は中国(中国名秋牡丹)で、古い時代に日本にもたらされました。シュウメイギクは高さ90cm〜120cmで秋に白又は赤紫色の花を咲かせます。シュウメイギクをシュウメイギク花写真、シュウメイギクの花散歩地図、シュウメイギクの花情報でお楽しみ下さい。

ケイトウ花画像

鶏頭ケイトウ

 ヒユ科ケイトウ属ケイトウ(鶏頭Plumed Cock's comb Celosia argentea 他)は熱帯地方が原産の双子葉、一年生、草本です。ケイトウは成長すると30〜100cm程で、赤色、オレンジ色、紫色、白色他の鶏頭や燃える炎に似た花を咲かせます。ケイトウは温暖な気候を好み、主に種子で増えます。ケイトウは、春から初夏に発芽し、披針形で互生の葉を茂らせ、夏から秋に直線状に花茎を伸ばし、穂状花序の花を咲かせます。ケイトウの花はヒユ科特有の小さな花の集合で、花被片5、雄蕊5、花柱1です。ケイトウは花期後実(胞果、種子多数)を付けます。ケイトウは夏から秋の花で、鶏頭や炎に似たエキゾチックな花と葉が人気です。ケイトウの花と美しい葉色は、秋の花散歩の楽しみです。

カキノキ実画像

柿木カキノキ

 カキノキ科カキノキ属カキノキ(柿木Persimmon Diospyros kaki 他)は中国大陸が原産の双子葉、落葉、高木です。カキノキは成長すると10〜15m程で、オレンジ色の食用になる美しい実を付けます。カキノキは主に種子、挿し木で増えます。カキノキは、春から初夏に楕円形の長さ10cm程の大きく美しい葉を付け、初夏から夏に黄色(白色)のあまり目立たない花を咲かせます。カキノキの花はカキノキ科特有の花で雌雄同株です。カキノキの花はがく片4、花弁筒状先端4裂、雌蕊先端4裂の特徴ある花です。カキノキは花期後オレンジ色の実を付けます。カキノキの実と紅葉する葉は美しく世界中で人気があります。カキノキの実と葉は秋から冬の花散歩の楽しみです。カキノキをカキノキ花実葉写真、カキノキ花実葉観察地図、カキノキ花実葉情報でお楽しみ下さい。

《中秋の花の特徴・中秋の花の種類・中秋の花情報》

名称 日本語 中秋花 英語 Mid-Autumn Festival Flowers 中国語 中秋節花
季節 中秋節、台風、秋の七草、彼岸、墓参り、敬老の日、月見、秋夕、他
地域 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ベトナム、マレーシア、シンガポール、他
日本 キキョウ、ハギ、ススキ、ヒガンバナ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、月見、他
中国 キク、フヨウ、シュウメイギク、ケイトウ、シュウカイドウ、キンモクセイ、月餅、他
韓国 キク、ムクゲ、フヨウ、キンモクセイ、コスモス、チョウセンアサガオ、秋夕、他 
花色 白色:シュウメイギク、チャノキ、キク、フヨウ、コスモス、野菊、他
ピンク:シュウカイドウ、コウテイダリア、コスモス、オシロイバナ、他
青色:メドーセージ、キキョウ、デュランタ、リンドウ、トリカブト、他
赤色:バラ、ケイトウ、サルビア、ダリア、フヨウ、ゼラニウム、他
紫色:コスモス、サルビアレウカンサ、クズ、アゲラタム、ホトトギス、他
オレンジ色:マリーゴールド、ヒャクニチソウ、ガーベラ、カラスウリ実、他
黄色:キクイモ、キク、メランポジウム、キバナコスモス、アキノキリンソウ、他
気温 20℃〜30℃
特徴 ・中秋の名月に飾る植物(ススキ、キキョウ、シュウメイギク、他)
・中秋の名月の供える食品(団子、月餅、栗、芋、酒、他)
・中秋の名月を愛でる歌、絵画(俳句、短歌、ドライフラワー、切絵、他)
・中秋の名月の行事(酒宴、舟遊び、灯籠、俳諧、踊り、他)
利用 庭園、庭木、茶花、生け花、観賞用、漢方薬、食用、行事、創薬、他
芸術 絵画、写真、ドライフラワー、歌謡、月見、秋の七草、俳句、短歌、他

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《中秋にお勧めの花図鑑・中秋の花写真・中秋の花案内》

キクイモ花写真

菊芋キクイモ

 キク科ヒマワリ属キクイモ(菊芋Jerusalem artichoke Helianthus tuberosus 他)は、双子葉、多年生、草本で、原産は北アメリカです。キクイモの花はヒマワリに似た形状で、塊茎で冬を越し春から初夏に対生の葉を付けます。キクイモは夏に高さ2m程の茎を伸ばし、直径5〜10cm程の頭状花序の黄色の花を咲かせます。キクイモの花はキク科特有の頭状花序で、周辺部に舌状花、中心部に管状花があります。キクイモは花期後多数の痩果を付けます。キクイモの花を写真、キクイモ花観察地図、キクイモの花情報でお楽しみ下さい。

イワギキョウ花画像

岩桔梗イワギキョウ

 キキョウ科ホタルブクロ属イワギキョウ(岩桔梗Alaska Harebell Campanula lasiocarpa 他)は日本やシベリ、アラスカなどの寒冷地が原産の双子葉、多年生、草本です。イワギキョウはロゼット状に鋸歯のある根生葉を茂らせ、夏から秋に10cm程の花茎を伸ばし、花茎の先にキキョウに似た大きな花を横から上向きに咲かせます。イワギキョウの花は青紫色で、キキョウ科特有の花で、がく片5、花弁先端5裂、雄蕊5、雌蕊1(先端3裂)です。イワギキョウは花期後実(刮ハ)を付けます。イワギキョウは夏から秋の高原の花で、ベル状の涼しげな花が人気です。イワギキョウの青紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

ミヤマアキノキリンソウ花

深山秋麒麟草ミヤマアキノキリンソウ

 キク科アキノキリンソウ属ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草Woundwort Solidago vigaurea ver. leiocarpa)は日本、北アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型変種で高さ15cm〜50cm程に育ちます。ミヤマアキノキリンソウは、初夏から夏に互生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしキク属特有の総状の花を次ぎつきにつけます。ミヤマアキノキリンソウの花色は黄色で、散房状です。ミヤマアキノキリンソウの花はキク科特有の周辺部の舌状花と中心部の筒状花からなります。ミヤマアキノキリンソウは秋に種子を付けます。ミヤマアキノキリンソウの黄色く明るい花は秋の高山を華やかに飾ります。

ツルリンドウ花画像

蔓竜胆ツルリンドウ

 リンドウ科ツルリンドウ属ツルリンドウ(蔓竜胆Tripterospermum japonicum)は日本、朝鮮半島、台湾が原産の双子葉、多年生、蔓性、草本です。ツルリンドウは、主に種子、根茎で増えます。ツルリンドウは、薬草、漢方薬として知られています。ツルリンドウは冬を根茎で過ごし、初夏に蔓性の茎を伸ばし、対生の披針形の葉を茂らせます。ツルリンドウは夏の終わりから秋に茎先に先端が5裂した花を咲かせます。ツルリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は螺旋に巻いた筒状長楕円形で、開くと五星形です。ツルリンドウの花は雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。ツルクリンドウは花期後、赤色の実を付けます。ツルリンドウの花をツルリンドウ花写真、ツルリンドウ花観察地図、ツルリンドウ花情報でお楽しみ下さい。

ホソバヒャクニチソウ花

細葉百日草ホソバヒャクニチソウ

 キク科ヒャクニチソウ属ホソバヒャクニチソウ(細葉百日草Narrowleaf zinnia Zinnia linearis)は北アメリカ(メキシコ北部、アメリカ合衆国)原産の双子葉、1年生草本です。ホソバヒャクニチソウ(ジニア・リネアリス)はヒャクニチソウ属の中では小さな種類で成長しても20cm〜30cmです。ホソバヒャクニチソウは種子叉は挿し木で増えます。ホソバヒャクニチソウの葉は互生で細く直線的に見えます。ホソバヒャクニチソウの花はキク科特有の頭状花序の花で、舌状花と筒状花からできています。

キバナコスモス花

黄花秋桜キバナコスモス

 キク科コスモス属キバナコスモス(黄花秋桜Cosmos sulphurenus)はメキシコ原産で双子葉、越年生草本(1年生草本)です。キバナコスモスはコスモス(オオハルシャギク)と同じコスモス属ですが、繁殖力も強く育てやすい植物です。キバナコスモスは高さ60cm〜100cmほどで、夏から秋にかけて長い期間黄色(オレンジ色)い花を咲かせます。青い夏空や秋空に映える、キバナコスモスの黄色く明るい花は雑草のようにたくましい植物です。長い期間楽しめる、キバナコスモスの花は夏秋の花散歩の楽しみです。

メドーセージ花

深藍鼠尾草メドーセージ

 シソ科アキギリ属メドーセージ(Hummingbird sage Salvia guaranitica)は南米原産の双子葉、多年生、草本です。メドーセージは高さ1.2m〜1.5m程に育ちます。メドーセージは主に種子、宿根、地下茎で増え、日本では初夏に宿根から茎を伸ばしミントグリーン色の葉を茂らせます。メドーセージは夏から秋に穂状の花茎を伸ばし濃青色の長唇状の花を次ぎつきにつけます。メドーセージの花色はがく片は濃紫色で、花は濃青色です。メドーセージの花はシソ科特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊2、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で2裂(上唇1、下唇1)に見えます。メドーセージは晩秋に種子を付けます。メドーセージの濃青色の花色は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

コムラサキシキブの実

紫式部ムラサキシキブ

 ムラサキシキブはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の双子葉植物です。ムラサキシキブ属の植物は日本全国、朝鮮半島に分布する山野草で、夏に葉腋から1対の散房花序の薄紫色の花を咲かせます。ムラサキシキブの花と実は古くから好まれていています。ムラサキシキブの花と実を写真、ムラサキシキブの花実散歩地図、ムラサキシキブの花実情報でお楽しみ下さい。

リンゴ実

林檎リンゴ

 バラ科リンゴ属リンゴ(林檎 Apple Malus domestica)は中央アジア原産の双子葉、落葉、耐寒性、低木です。リンゴは成長すると高さ5m〜12m程になり、春から初夏に長卵形の葉をつけ、枝いっぱいに白色(薄紅色、赤色)の花を咲かせます。リンゴの花は直径2cm〜3cm程で花開くと白色(赤色、薄紅色)になります。リンゴの花はバラ科特有の花で外花被片5、内花被片5(一重咲き)です。リンゴの白色の上品な花は、初夏を告げる花として人気があります。秋に稔るリンゴの実は生食、ジュース、ジャムなどに人気があります。

横浜フヨウ花画像

芙蓉フヨウ

 アオイ科フヨウ属フヨウ(芙蓉Hibiscus mutabilis)は双子葉落葉小低木で、夏から秋に大型のハイビスカスに似た華やかな花を咲かせます。フヨウ(芙蓉Hibiscus)の花は古くから中国や日本で絵画や文学の題材にもされ、親しまれています。フヨウの花写真、フヨウの花散歩地図、フヨウの花情報でお楽しみ下さい。

《中秋にお勧めの花図鑑・中秋の花写真・中秋の花案内》

ナナカマド実

七竈ナナカマド

 バラ科ナナカマド属ナナカマド(七竈Japanese Rowan Sorbus commixta)は日本サハリンなど東アジアの寒冷地原産の双子葉、落葉、高木です。ナナカマドは寒冷な環境を好み、秋に赤色の美しい実を付け葉が赤く紅葉するのが特徴です。ナナカマドは成長すると樹高10m近くなります。ナナカマドは初夏に、奇数羽状複葉を枝先に付け、枝先に散房状の白い花を多数咲かせます。ナナカマドの花はバラ科特有の花でガク片5枚、花弁5枚、雌蕊は複数が融合、柱頭は3〜5裂、雄蕊20です。ナナカマドは秋に赤い実を稔らせ葉は赤く紅葉します。ナナカマドの実と紅葉は美しく、世界中から愛されています。

クリ実画像

クリ

 ブナ科クリ属クリ(栗Japanese chestnut Castanea crenata)は、日本から朝鮮半島南部が原産の双子葉、落葉、高木の植物です。クリの木は成長すると15m程になり、春に長楕円形の葉を付けます。クリは初夏に黄みを帯びた白色の、雌雄異花の香りのある花を咲かせます。クリの花はブナ属特有の花で雄花は7〜20cmの穂状で多数の花を付けます。雌花は7〜15cmの穂状で雄花に比べ花は少なく子房3室です。クリは花期後夏に、結実すると棘のある実を付けます。秋にいがのある殻斗が開き、中から硬い茶色い果実が現れます。クリ花実を写真、クリ花実観察地図、クリ花実情報でお楽しみ下さい。

ダリア花

天竺牡丹ダリア

 キク科ダリア属(天竺牡丹dahlia Dahlia)は中央アメリカ高原地帯原産の双子葉、多年生、草本です。ダイアには約36種ほどあり園芸品種は世界中で多数作出されています。ダリアは球根で冬を過ごし、初夏から秋に中空の茎を伸ばします。ダリアの葉は対生、羽状複葉です。ダリアは夏から秋に美しい散房状の頭状花を咲かせます。ダリアの花はキク科特有の花で、周辺部の様々な色の舌状花と中心部の黄色い管状花(多数)から成ります。ダリアは晩秋に種子を付けます。ダリアの花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

シュウカイドウ花画像

秋海棠シュウカイドウ

 ベゴニア科ベゴニア属シュウカイドウ(秋海棠Hardy Begonia Begonia grandis)はマレーシア、中国南部など比較的多湿の地方が原産の高さ60〜75cm程の双子葉、多年生、草本です。シュウカイドウは主に種子、むかご、挿し葉で増えます。シュウカイドウの花はベゴニア属特有の雌雄同株異花で、雄花はがく片2、花弁2、球状の雄蕊多数で、雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。シュウカイドウの薄紅色の美しい花色は、秋の渓谷や山沿いの斜面を美しく飾ります。

京都平安神宮フジバカマ花画像

藤袴フジバカマ

 フジバカマ(藤袴)はキク科ヒヨドリバナ属の双子葉植物です。フジバカマEupatorium japonicumは日本、中国、朝鮮半島、に分布する山野草で、秋に散房状に薄い藤紫色の花を咲かせます。フジバカマは万葉の時代から好まれていて、秋の七草として知られています。またフジバカマは薬草や香水(中国)、としても使用されています。フジバカマの花を写真、フジバカマの花散歩地図、フジバカマの花情報でお楽しみ下さい。

ワレモコウ花

吾亦紅ワレモコウ

 バラ科ワレモコウ属ワレモコウ(吾亦紅Great Burnet Sanguisorba officinalis)はユーラシア大陸の寒冷地原産の双子葉、多年生、草本です。ワレモコウは寒冷な高原を好み、秋に赤紫色の穂状の花を咲かせるのが特徴です。ワレモコウは初夏から夏に地下茎から互生の羽状複葉の根生葉を茂らせ、夏〜秋に1m程の花茎を伸ばし花茎の先に円形、長円形の赤紫色の穂状の花を咲かせます。ワレモコウの花はがく片4、花弁は無く、花柱細長、雄蕊4です。ワレモコウの花はガーネットのような美しさで、世界中から愛されています。

ヤナギランの花・志賀高原

柳蘭ヤナギラン

 夏から秋の高原に揺れるヤナギランの花は山高原散歩の楽しみです。アカバナ科ヤナギランは北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに広く分布する植物です。日本ではヤナギランは北海道、本州の亜高山帯から山地に分布します。夏の高原に涼しげに揺れるヤナギランの赤(薄紫)色の上品な花は人気が高い花です。ヤナギランの花を写真、ヤナギランの花散歩地図、ヤナギランの花情報でお楽しみ下さい。

オミナエシの花

女郎花オミナエシ

 オミナエシはオミナエシ科オミナエシ属の多年生双子葉植物です。オミナエシPatrinia scabiosifoliaは日本、朝鮮半島、中国、東シベリアの日当たりの良い草地に分布する山野草で、夏から秋に花茎を立て黄色い星型の合弁花を咲かせます。オミナエシの花は秋の七草の一つで古くから好まれていて、万葉集や源氏物語の中でも詩に詠まれています。オミナエシの花を写真、オミナエシの花散歩地図、オミナエシの花情報でお楽しみ下さい。

タムラソウ花画像

田村草タムラソウ

 キク科タムラソウ属タムラソウ(田村草Plumeless saw-wort Serratula coronata 他)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。タムラソウは成長すると70〜150cm程で、紫色のアザミに似た棘の無い花を咲かせます。タムラソウは主に種子で増えます。タムラソウの茎は直立し、葉は羽状で全裂しています。タムラソウは夏の終わりから秋に花茎を伸ばし、花茎の先にアザミの花に似た頭状花序の花を咲かせます。タムラソウの花は赤紫色で、キク科特有の頭状花序の花で筒状花のみでできています。タムラソウは花期後実(痩果)を付けます。タムラソウは秋の高原の花で薬草、漢方薬としても利用されます。タムラソウの赤紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

《中秋にお勧めの花図鑑・中秋の花写真・中秋の花案内》

ツリガネニンジン花画像

釣鐘人参ツリガネニンジン

 キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンは成長すると50〜150cm程で紫色の筒状(釣鐘)の花を付けます。ツリガネニンジンは主に種子で増え、初夏から夏に直線状に茎を伸ばし、輪生の葉(3〜6)を茂らせます。ツリガネニンジンは夏から秋に紫色の釣鐘状の花を輪生に付けます。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ツリガネニンジンの釣鐘状の涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

クガイソウ花画像

九蓋草クガイソウ

 オオバコ科クガイソウ属クガイソウ(九蓋草Herb Weiling Ascitesgrass Veronicastrum sibiricum)は日本など東アジア北部が原産の双子葉、多年生、草本です。クガイソウは穂状の総状花序の花が美しく成長すると80〜150cmになります。クガイソウは冬はひげ根に覆われた根茎で過ごし、初夏から夏に円形の直立する茎を伸ばし、4〜8枚の輪生の葉を茂らせます。クガイソウは夏から秋に長さ10〜25cm程の円錐状の総状花序の薄紫色、白色の花を多数開花させます。クガイソウの花はクガイソウ属特有の花で、花冠は筒状で先が4裂し、雄蕊は2本です。クガイソウは花期後刮ハを付けます。クガイソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ヨウシュヤマゴボウ花画像

洋種山牛蒡ヨウシュヤマゴボウ

 ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡Pokeweed Phytolacca americana)はアメリカ合衆国が原産の双子葉、多年生、草本です。ヨウシュヤマゴボウは全草有毒で成長すると1m〜2mになります。ヨウシュヤマゴボウは冬は葉を落葉させ、初夏から夏に長楕円形の長さ15cm程の葉を茂らせます。ヨウシュヤマゴボウは夏から秋に長さ4〜12cm程の総状花序の花を開花させます。ヨウシュヤマゴボウの花はヤマゴボウ科特有の花で、がく片5、花弁は無く、雄蕊8〜10、心皮(花柱)合生8〜12の花を花序の下から次々に咲かせます。ヨウシュヤマゴボウは秋に黒紫色の有毒の実を付けます。ヨウシュヤマゴボウの妖艶な花と実は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

シモツケ花画像

下野シモツケ

 バラ科シモツケ属シモツケ(下野Japanese Spiraea Spiraea japonica)は日本など東アジアが原産の高さ1.2〜2m程の双子葉、落葉、低木です。シモツケは主に挿し木で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の鋸葉のある葉を付け、夏から秋に枝先に多数の花を総状花序に付けます。シモツケの花はバラ科特有の花で、直径5〜8o程度の小さなものです。シモツケの花はがく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数です。シモツケの可愛らしい花は夏から秋の山野を美しく飾ります。

メランポジウム花写真

黄帝菊メランポジウム

 キク科メランポジウム属メランポジウム(Butter Daisy Melampodium divaricatum)は中南米の熱帯地方が原産の高さ30cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。メランポジウムは主に種子で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の葉を付け、夏から秋に広く分枝した葉脇から黄色く可愛らしい花を咲かせます。メランポジウムの花はキク科特有の花で、管状花と舌状花からできています。メランポジウムの花は外側に黄色い舌状花が取り巻き、中心部に黄色い管状花が密集しています。メランポジウムは暑さにも強く、グランドカバーとしても適しています。

キンレンカ花写真

金蓮花キンレンカ

 ノウゼンハレン科キンレンカ属キンレンカ(金蓮花Garde Nastuatium Tropaeolum majus)はナスタチウムとも呼ばれ、中南米の高原地帯が原産の高さ30cm〜100cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。キンレンカは主に種子で増え、春から初夏に互生円形の葉を付け、夏に葉脇から単生の花を咲かせます。キンレンカの花はキンレンカ属特有の花で、花弁5枚が基部で合着し、そのうち1枚は距と呼ばれる長い蜜壺になっています。キンレンカの花はがく片5、花弁5、雌蕊1(柱頭3裂)、雄蕊8です。キンレンカは食用、薬草、漢方薬としても利用されています。

《中秋にお勧めの花図鑑・中秋の花写真・中秋の花案内》

トレニア花

夏菫トレニア

 ゴマノハグサ科トレニア属トレニア(夏菫 Wishbone flower Torenia fournieri)はインドシナ半島が原産の双子葉、多年生、草本です。トレニアは高さ15cm〜50cm程に育ちます。トレニアは主に種子で増え、春から夏に種子から発芽し、初夏から夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしトレニア属特有の筒状の花を次ぎつきにつけます。トレニアの花色は紫色、紅色、白色などがあります。トレニアの花はトレニア属特有の筒状の花で、左右相称で筒状花で、花弁は5裂(上唇2裂、下唇3裂)しています。トレニアは秋に種子を付けます。トレニアの筒状の紫色、ピンク色の花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

サルビア花画像

緋衣草サルビア

 シソ科アキギリ属サルビア(緋衣草Scarlet sage Salvia splendens)はブラジル高原地帯(標高2000m〜3000m)原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアは日本では高さ50cm程ですが、野生種は1.5m〜8mにもなります。サルビアは主に種子で増え春種子から発芽し、初夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に穂状の花茎を伸ばし長唇状の花を次ぎつきにつけます。サルビアの花色は主に赤色ですが、紫色、白色などもあります。サルビアの花はシソ科特有の花で、がく片5、花弁5、雄蕊5、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアは秋に種子を付けます。サルビアの赤い花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

上高地ノコンギク花画像

野紺菊ノコンギク

 キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクは初夏から夏に横に伸びた地下茎から根生葉を茂らせ、秋に高さ50cm〜1m花茎を延ばし枝先に散房状の頭花を多数咲かせます。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。ノコンギクの薄紫色の花は美しく、秋の山麓や野辺を飾ります。

ホトトギス花

杜鵑草ホトトギス

 ユリ科ホトトギス属ホトトギス(Tricyrtis hita 他)は東アジア原産の単子葉、多年生草本です。ホトトギスは滝や谷川、崖などの薄暗い環境を好み、夏から秋に紫色、黄色の花を咲かせます。ホトトギスの葉は互生で、楕円形です。ホトトギスが谷川沿いでひっそりと咲く姿は秋の哀愁を感じさせます。ホトトギス花写真、ホトトギスの花散歩地図、ホトトギスの花情報でお楽しみ下さい。

ムクゲの花

木槿ムクゲ

 アオイ科フヨウ属ムクゲ(木槿Hibiscus syriacus)は東アジア原産の双子葉、落葉低木です。ムクゲはインド中国が原産の植物ですが、日本へは古い時代に渡来し、観賞用や茶花として好まれています。ムクゲはハイビスカス(フヨウ)の仲間です。ハイビスカスは夏から秋にかけて、白色、赤色、紫色などの直径10cm〜18cmほどのハイビスカスに似た花を咲かせます。ムクゲ花写真、ムクゲの花散歩地図、ムクゲの花情報でお楽しみ下さい。

ツルボ花

蔓穂ツルボ

 ユリ科ツルボ属ツルボ(蔓穂Scilla scilloides)は東アジア(日本、朝鮮半島、中国)原産の単子葉、多年生草本です。ツルボは主に海岸地方や土手、畑のあぜ道などに分布しています。ツルボの葉は線状で、秋に真直ぐな30cmほどの花茎を伸ばし総状花序の薄紫色の花を咲かせます。ツルボの薄紅紫色の花は、秋の訪れを告げる花です。ツルボの鱗茎は2〜3cm程の球形で、デンプン質を含みます。

センニチコウ花

千日紅センニチコウ

 ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。センニチコウをセンニチコウ花写真、センニチコウの花散歩地図、センニチコウの花情報でお楽しみ下さい。

カワラナデシコ花画像

七草秋の七草図鑑

 「秋の七花」は古代、万葉の時代より親しまれてきました。秋の七草は山上憶良の詠んだ二首の歌が由来と言われ、キキョウ、ススキ、オミナエシ、クズ、ハギ、ナデシコ、フジバカマが一般的に挙げられます。「秋の七草」は「春の七草」が食用になるものが多いのに対し、観賞用や薬草に適するものが多いようです。秋の七草は感傷的でもの悲しい雰囲気のものもありますが、多くの句や詩に詠まれていることが多い植物です。秋の七花図鑑を片手に、秋の花散歩に出かけましょう。

 中秋の花図鑑を、楽しんでもらえたでしょうか?中秋の頃に咲く花は夏の華やかさと、秋の味わい深い花色が混在して変化に富んだ花を楽しむことができます。中秋の花図鑑のページの写真は全て、私たちが現地取材して撮影記録したものです。1枚でも中秋の花図鑑の写真の中で、皆様が気に入ったものがあれば光栄です。中秋の花図鑑の地図を片手に、中秋の花散歩やお月見を楽しんでください。また中秋の名月に、中秋の涼し気な花を供えてください。

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