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秋の公園花図鑑

Flower Book of Autumn Season' Park

近所の秋の公園に咲く花は素朴でで涼しげ・秋の公園花図鑑を片手に秋の公園花散歩を楽しみましょう

更新2024.9.02

 秋の公園に咲く花は、素朴で涼し気です。秋の公園に咲く花は派手ではありませんが、詩的で味わい深いです。日本各地の公園に咲く秋の花を、秋の公園花写真図鑑でご案内します。日本各地の身近な公園に咲く秋の花を写真図鑑と、秋の花の観察地の地図でご覧下さい。秋の公園に咲く赤色、青色、白色、黄色、紫色、オレンジ色、ピンク色の味わい深い秋の花を写真図鑑でお楽しみください。皆様も秋の公園花図鑑を片手に、地元の秋の公園で小さな秋を見つけましょう。

《秋の花公園図鑑写真・秋の花公園図鑑案内・秋の花公園図鑑お勧めのページ》

センニチコウ花

千日紅センニチコウ

 秋に横浜山下公園を花散歩していると、紫色のセンニチコウの花が涼し気な噴水を背景に咲いていました。ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。センニチコウをセンニチコウ花写真、センニチコウの花散歩地図、センニチコウの花情報でお楽しみ下さい。

メランポジウム花画像

黄帝菊メランポジウム

 秋に横浜海の公園を花散歩していると、黄色のメランポジウムの花が松林を背景に咲いていました。キク科メランポジウム属メランポジウム(Butter Daisy Melampodium divaricatum)は中南米の熱帯地方が原産の高さ30cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。メランポジウムは主に種子で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の葉を付け、夏から秋に広く分枝した葉脇から黄色く可愛らしい花を咲かせます。メランポジウムの花はキク科特有の花で、管状花と舌状花からできています。メランポジウムの花は外側に黄色い舌状花が取り巻き、中心部に黄色い管状花が密集しています。メランポジウムは暑さにも強く、グランドカバーとしても適しています。

オヤマリンドウ花写真

御山竜胆オヤマリンドウ

 初秋に中部山岳国定公園内にある八方尾根を花散歩していると、青色のオヤマリンドウの花がミヤマアキノキリンソウと並んで咲いていました。リンドウ科リンドウ属オヤマリンドウ(御山竜胆Pasture GentianGentiana makinoi)は日本の亜高山帯、高原が原産の双子葉、多年生、草本です。オヤマリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は長楕円形で筒状で花は青色、青紫色などです。オヤマリンドウの花は、がく片5、花弁筒状5裂、5星形、雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。オヤマリンドウは花期後、実を付けます。オヤマリンドウをオヤマリンドウ花観察地図、オヤマリンドウ花情報、オヤマリンドウ花写真で案内します。オヤマリンドウの青色の可愛らしい花をお楽しみください。

タムラソウ花画像

田村草タムラソウ

 初秋に中部山岳国定公園内にある上高地田代湿原を花散歩していると、タムラソウの紫色の花が秋色の湿原を背景に咲いていました。キク科タムラソウ属タムラソウ(田村草Plumeless saw-wort Serratula coronata 他)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。タムラソウは成長すると70〜150cm程で、紫色のアザミに似た棘の無い花を咲かせます。タムラソウは主に種子で増えます。タムラソウの茎は直立し、葉は羽状で全裂しています。タムラソウは夏の終わりから秋に花茎を伸ばし、花茎の先にアザミの花に似た頭状花序の花を咲かせます。タムラソウの花は赤紫色で、キク科特有の頭状花序の花で筒状花のみでできています。タムラソウは花期後実(痩果)を付けます。タムラソウは秋の高原の花で薬草、漢方薬としても利用されます。タムラソウの赤紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

ススキ画像

ススキ

 秋に富士箱根伊豆国立公園内にある仙石原を花散歩していると、ススキの穂が秋の陽を浴び輝いて見えました。ススキはイネ科、ススキ属の植物で、夏から秋に花茎を伸ばし20〜30cmほどの赤紫色の花穂の花(尾花)を咲かせます。ススキは花が咲いた後、白い毛の生えた種子(枯れ尾花)をつけます。ススキの花と種子は万葉の時代から、たくさんの詩に読まれています。ススキは秋の七草にも選ばれていています。ススキの秋風に揺れる様子が、古くから好まれています。ススキの花を写真、ススキの花観察地図、ススキの花情報でお楽しみ下さい。

ノコンギク花画像

野菊

 初秋に中部山岳国定公園内にある上高地梓川畔を花散歩していると、薄紫色の野菊の花が梓川の清流を背景に咲いていました。秋の野辺に咲く野菊の花は派手ではありませんが、美しく風情があります。日本には野菊といわれる植物はたくさんあります(約350種の自生種、150種の帰化植物)。野菊は分類上はキク科ですが、その分類は定義付けを含めて難しいです。このページでは野菊の難しい分類ではなく、野菊の魅力を皆様に紹介したいと思います。野菊の花写真、野菊の花散歩地図、野菊の花情報でお楽しみ下さい。

シュウカイドウ花写真

秋海棠シュウカイドウ

 秋に鎌倉源氏山公園に続く化粧坂を花散歩していると、薄紅色のシュウカイドウの花が咲いていました。ベゴニア科ベゴニア属シュウカイドウ(秋海棠Hardy Begonia Begonia grandis)はマレーシア、中国南部など比較的多湿の地方が原産の高さ60〜75cm程の双子葉、多年生、草本です。シュウカイドウは主に種子、むかご、挿し葉で増えます。シュウカイドウの花はベゴニア属特有の雌雄同株異花で、雄花はがく片2、花弁2、球状の雄蕊多数で、雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。シュウカイドウの薄紅色の美しい花色は、秋の渓谷や山沿いの斜面を美しく飾ります。

ワレモコウ花

吾亦紅ワレモコウ

 初秋に中部山岳国定公園内にある八方尾根を花散歩していると、赤紫色のワレモコウの花が白馬三山を背景に咲いていました。バラ科ワレモコウ属ワレモコウ(吾亦紅Great Burnet Sanguisorba officinalis)はユーラシア大陸の寒冷地原産の双子葉、多年生、草本です。ワレモコウは寒冷な高原を好み、秋に赤紫色の穂状の花を咲かせるのが特徴です。ワレモコウは初夏から夏に地下茎から互生の羽状複葉の根生葉を茂らせ、夏〜秋に1m程の花茎を伸ばし花茎の先に円形、長円形の赤紫色の穂状の花を咲かせます。ワレモコウの花はがく片4、花弁は無く、花柱細長、雄蕊4です。ワレモコウの花はガーネットのような美しさで、世界中から愛されています。

シャリンバイ実画像

車輪梅シャリンバイ

 秋に富士箱根伊豆国立公園内にある白浜海岸を花散歩していると、シャリンバイの実が青い海を背景に稔っていました。バラ科シャリンバイ属シャリンバイ(車輪梅Rhaphiolepis indica var. umbellata)は温暖な東アジア沿岸地方が原産の双子葉、常緑、低木樹の植物です。シャリンバイはバラ科で、花がウメ(梅)に似ているので車輪梅と漢字でかかれます。シャリンバイは、温暖な海岸地方に自生しています。初夏に咲くシャリンバイの花はとても美しく、秋から冬に稔る黒紫色の実もきれいです。シャリンバイの花と実は四季の花実散歩の楽しみです。シャリンバイ花実写真、シャリンバイの花実散歩地図、シャリンバイの花実情報でお楽しみ下さい。

フジバカマ花画像

藤袴フジバカマ

 秋に京都円山公園を花散歩していると、薄紫色のフジバカマの花が緑の芝生を背景に咲いていました。フジバカマ(藤袴)はキク科ヒヨドリバナ属の双子葉植物です。フジバカマEupatorium japonicumは日本、中国、朝鮮半島、に分布する山野草で、秋に散房状に薄い藤紫色の花を咲かせます。フジバカマは万葉の時代から好まれていて、秋の七草として知られています。またフジバカマは薬草や香水(中国)、としても使用されています。フジバカマの花を写真、フジバカマの花散歩地図、フジバカマの花情報でお楽しみ下さい。

ヤナギランの花・志賀高原

柳蘭ヤナギラン

 初秋に上信越高原国立公園にある志賀高原焼額山を花散歩していると、薄紅色のヤナギランの花が咲いていました。夏から秋の高原に揺れるヤナギランの花は山高原散歩の楽しみです。アカバナ科ヤナギランは北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに広く分布する植物です。日本ではヤナギランは北海道、本州の亜高山帯から山地に分布します。夏の高原に涼しげに揺れるヤナギランの赤(薄紫)色の上品な花は人気が高い花です。ヤナギランの花を写真、ヤナギランの花散歩地図、ヤナギランの花情報でお楽しみ下さい。

コウテイダリア花

皇帝天竺牡丹コウテイダリア

 秋に横浜港の見える丘公園を花散歩していると、薄紫色のコウテイダリアの花が咲いていました。キク科ダリア属コウテイダリア(皇帝天竺牡丹Bell tree dahlia Dahlia imperialis)は中央アメリカ高原地帯原産の双子葉、多年生、草本です。コウテイダリアは球根で冬を過ごし、夏から秋に中空の太い茎を伸ばし8m〜10mに成長します。コウテイダリアの葉は対生、羽状複葉です。コウテイダリアは秋に紫色、薄紫色の美しい散房状の頭状花(直径7.5cm〜15cm)を多数を次々に咲かせるのが特徴です。コウテイダリアの花はキク科特有の花で、周辺部の薄紫色の舌状花(8)と中心部の黄色い管状花(多数)から成ります。コウテイダリアは晩秋に種子を付けます。コウテイダリアの薄紫色の花は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

イソギク花画像

イソギク

 秋に観音崎公園を花散歩していると、黄色のイソギクの花が青い海を背景に咲いていました。キク科キク属イソギク(磯菊Chrysanthemum pacificum)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。イソギクは静岡県から千葉県の太平洋沿岸地方に自生する海浜植物です。イソギクの葉は楕円形で葉の裏側に白い毛が密生しています。イソギクの葉は表側から見ると白い縁取りのように見えて、とてもおしゃれです。イソギクは秋から冬にかけて、多数の黄色い頭状花を散房状に咲かせます。イソギクはキク科特有の舌状花がないので、黄色い筒状花が密集して見えます。イソギク花写真、イソギクの花散歩地図、イソギクの花情報でお楽しみ下さい。

ハギの花浄光明寺

中秋中秋の花図鑑

 中秋は旧暦の8月15日で、満月の日です。東アジア一帯では中秋節と呼ばれ、満月の夜に花やお餅を飾り収穫の秋を祝います。中秋節の起源は古代中国と言われ、中秋の名月を愛でながら宴を楽しんだようです。日本でも平安時代頃から貴族を中心に名月を愛でながら酒宴や舟遊びを楽しんだようです。中秋の名月の頃の花は、味わい深く涼し気です。中秋の名月に秋の花を飾り、十五夜の月を愛でましょう。

カワラナデシコ花画像

七草秋の七草図鑑

 「秋の七花」は古代、万葉の時代より親しまれてきました。秋の七草は山上憶良の詠んだ二首の歌が由来と言われ、キキョウ、ススキ、オミナエシ、クズ、ハギ、ナデシコ、フジバカマが一般的に挙げられます。「秋の七草」は「春の七草」が食用になるものが多いのに対し、観賞用や薬草に適するものが多いようです。秋の七草は感傷的でもの悲しい雰囲気のものもありますが、多くの句や詩に詠まれていることが多い植物です。秋の七花図鑑を片手に、秋の花散歩に出かけましょう。

《秋の公園花の特徴・秋の公園花の種類・秋の公園花情報》

名称 現代 秋の花 日本語 秋花 英語 Autum Flowers 中国語 秋花
August 、September、Nobember、 八月、九月、十月、 葉月、長月、神無月
西洋 ヒャクニチソウ、トレニア、サルビア、マリーゴールド、ダリア、焼き栗、他
日本 キキョウ、ススキ、オミナエシ、クズ、ハギ、ムラサキシキブ、秋の七草、他
中国 フヨウ、キンモクセイ、シュウカイドウ、ケイトウ、菊花、月餅、他
韓国 ヒガンバナ、ムクゲ、フヨウ、ハギ、センニチコウ、焼き芋、他 
花色 白色:チャノキ、ハクチョウソウ、フヨウ、コスモス、フジバカマ、白菊、他
ピンク:コウテイダリア、シモツケ、トレニア、フヨウ、センニチコウ、他
青色:キキョウ、オヤマリンドウ、ツルリンドウ、トリカブト、デュランタ、他
赤色:ダリア、ナデシコ、ヒャクニチソウ、ケイトウ、ヒガンバナ、ゼラニウム、他
紫色:サルビアレウカンサ、トレニア、ホトトギス、センニチコウ、シュウメイギク
オレンジ色:バラ、ヒャクニチソウ、キヌガサギク、キバナコスモス、他
黄色:アキノキリンソウ、キクイモ、イソギク、オミナエシ、メランポジウム、他
気温 15℃〜25℃
特徴 短日花(アサガオ、野菊、コスモス、サルビア、他)
低温を好む(リンドウ、ツワブキ、菊花、アキノキリンソウ、他)
多湿を好む(シュウカイドウ、スイレン、ワレモコウ、オミナエシ、他)
乾燥を好む(サルビア、ペチュニア、センニチコウ、他)
利用 庭園、庭木、茶花、生け花、観賞用、漢方薬、食用、栗、柿、林檎、バイオエネ、他
芸術 誕生花(リンドウ、コスモス)、絵画(コスモス、林檎、栗)、音楽(紅葉、枯葉)、他

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オミナエシの花

女郎花オミナエシ

 初秋に横浜アメリカ山公園を花散歩していると、黄色のオミナエシの花がマリンタワーを背景に咲いていました。オミナエシはオミナエシ科オミナエシ属の多年生双子葉植物です。オミナエシPatrinia scabiosifoliaは日本、朝鮮半島、中国、東シベリアの日当たりの良い草地に分布する山野草で、夏から秋に花茎を立て黄色い星型の合弁花を咲かせます。オミナエシの花は秋の七草の一つで古くから好まれていて、万葉集や源氏物語の中でも詩に詠まれています。オミナエシの花を写真、オミナエシの花散歩地図、オミナエシの花情報でお楽しみ下さい。

ツリガネニンジン花画像

釣鐘人参ツリガネニンジン

 初秋に中部山岳国定公園内にある八方尾根を花散歩していると、赤紫色のツリガネニンジンの花が山小屋を背景に咲いていました。キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンは成長すると50〜150cm程で紫色の筒状(釣鐘)の花を付けます。ツリガネニンジンは主に種子で増え、初夏から夏に直線状に茎を伸ばし、輪生の葉(3〜6)を茂らせます。ツリガネニンジンは夏から秋に紫色の釣鐘状の花を輪生に付けます。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ツリガネニンジンの釣鐘状の涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ヨウシュヤマゴボウ実画像

洋種山牛蒡ヨウシュヤマゴボウ

 秋に横須賀しょうぶ園を花散歩していると、黒紫色のヨウシュヤマゴボウの実が稔っていました。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡Pokeweed Phytolacca americana)はアメリカ合衆国が原産の双子葉、多年生、草本です。ヨウシュヤマゴボウは全草有毒で成長すると1m〜2mになります。ヨウシュヤマゴボウは冬は葉を落葉させ、初夏から夏に長楕円形の長さ15cm程の葉を茂らせます。ヨウシュヤマゴボウは夏から秋に長さ4〜12cm程の総状花序の花を開花させます。ヨウシュヤマゴボウの花はヤマゴボウ科特有の花で、がく片5、花弁は無く、雄蕊8〜10、心皮(花柱)合生8〜12の花を花序の下から次々に咲かせます。ヨウシュヤマゴボウは秋に黒紫色の有毒の実を付けます。ヨウシュヤマゴボウの妖艶な花と実は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

秋色アジサイ花画像

秋色紫陽花秋色アジサイ

 秋に横浜公園内にある彼我庭園を花散歩していると、アジサイの花が感じの良い色合いの秋色に染まっていました。秋色紫陽花は、アジサイの花が夏から秋にアジサイの花(がく片)が枯れかかった時に見せる様子を表現した言葉です。秋色紫陽花という花の名はありませんが、アジサイが夏から秋に織り成す美しい様子を写真と観察地図で案内いたします。秋色紫陽花は大人の色の花として、最近人気があります。秋色アジサイを秋色紫陽花花写真、秋色紫陽花花観察地図、秋色アジサイ花情報でお楽しみ下さい。

タマアジサイ花画像

玉紫陽花タマアジサイ

 秋に鎌倉源氏山公園に続く化粧坂を花散歩していると、タマアジサイの花が咲いていました。アジサイ科アジサイ属タマアジサイ(玉紫陽花Hydrangea involucrata)は日本、台湾が原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。タマアジサイは成長すると1m〜2mになります。タマアジサイは冬は葉を落葉させ、春から夏に倒卵形、楕円形で縁に鋸歯がある長さ10〜25cmの長く大きな葉を茂らせます。夏から秋に分枝した枝先に直径2cm程の、球形に近い苞に覆われた蕾を付け、7月から9月に開花します。タマアジサイの花はアジサイ科特有の花で、中心部に青色から青紫色に見える両性花が咲き、両性花を取り囲むように4枚の白色から薄青色の装飾花が数個咲きます。タマアジサイの涼しげな花は、夏から秋の花として人気があります。

シモツケ花写真

下野シモツケ

 秋に横浜港の見える丘公園を花散歩していると、薄紅色のシモツケの花が秋バラを背景に咲いていました。バラ科シモツケ属シモツケ(下野Japanese Spiraea Spiraea japonica)は日本など東アジアが原産の高さ1.2〜2m程の双子葉、落葉、低木です。シモツケは主に挿し木で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の鋸葉のある葉を付け、夏から秋に枝先に多数の花を総状花序に付けます。シモツケの花はバラ科特有の花で、直径5〜8o程度の小さなものです。シモツケの花はがく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数です。シモツケの可愛らしい花は夏から秋の山野を美しく飾ります。

トリカブト花写真

鳥兜トリカブト

 初秋に中部山岳国定公園内にある上高地梓川畔を花散歩していると、青紫色のトリカブトの花が河童橋を背景に咲いていました。キンポウゲ科トリカブト属(鳥兜Monkushood Aconitum)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。トリカブト属の植物は、世界中で250種以上が知られています。トリカブトは、主に種子、根塊で増えます。トリカブトは毒草として有名ですが、青紫色の花は美しく、レイジンソウ(伶人草)と呼ばれている種類もあります。トリカブトは冬を根塊で過ごし、春から初夏に茎を直立させ、互生の切れ込みのある葉を茂らせます。トリカブトは夏に茎先、葉脇に青紫色の烏帽子に似た花を咲かせます。トリカブトの花はキンポウゲ科特有の花で、青紫色(青色、紫色)の花でがく片5、花弁2、雄蕊多数、雌蕊3〜5です。トリカブトは花期後、実を付けます。

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カラスウリ実

烏瓜カラスウリ

 秋に京都嵐山にある亀山公園を花散歩していると、スギの枝に絡みついて稔るオレンジ色カラスウリの実が観察できました。ウリ科カラスウリ属カラスウリ(烏瓜Trichosanthes cucumeroides)はアジア原産の双子葉、多年生、つる性、草本です。カラスウリは塊根で冬を越し、春から初夏につる性の茎を伸ばし他の草木に絡み付き生育します。初夏から夏に雌雄異株のレース状に縁取られた白い花をつけます。カラスウリの花はウリ科特有の、筒状の合弁花で5裂しています。カラスウリの夕方から咲く上品な花は、初夏を告げる花として人気があります。秋に稔る黄色、赤色の実(果実)は秋らしい飾りとして人気があります。

サルビア花画像

緋衣草サルビア

 秋に仙台郊外にある国営みちのく杜の湖畔公園を花散歩していると、赤色のサルビアの花が池に架かる石橋を背景に咲いていました。シソ科アキギリ属サルビア(緋衣草Scarlet sage Salvia splendens)はブラジル高原地帯(標高2000m〜3000m)原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアは日本では高さ50cm程ですが、野生種は1.5m〜8mにもなります。サルビアは主に種子で増え春種子から発芽し、初夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に穂状の花茎を伸ばし長唇状の花を次ぎつきにつけます。サルビアの花色は主に赤色ですが、紫色、白色などもあります。サルビアの花はシソ科特有の花で、がく片5、花弁5、雄蕊5、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアは秋に種子を付けます。サルビアの赤い花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

ノコンギク花上高地

野紺菊ノコンギク

 初秋に中部山岳国定公園内にある上高地梓川畔を花散歩していると、薄紫色のノコンギクの花が梓川の清流を背景に咲いていました。キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクは初夏から夏に横に伸びた地下茎から根生葉を茂らせ、秋に高さ50cm〜1m花茎を延ばし枝先に散房状の頭花を多数咲かせます。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。ノコンギクの薄紫色の花は美しく、秋の山麓や野辺を飾ります。

ホトトギス花画像

杜鵑草ホトトギス

 秋に横浜公園内にある彼我庭園を花散歩していると、紫色のホトトギスの花が石橋を背景に咲いていました。ユリ科ホトトギス属ホトトギス(Tricyrtis hita 他)は東アジア原産の単子葉、多年生草本です。ホトトギスは滝や谷川、崖などの薄暗い環境を好み、夏から秋に紫色、黄色の花を咲かせます。ホトトギスの葉は互生で、楕円形です。ホトトギスが谷川沿いでひっそりと咲く姿は秋の哀愁を感じさせます。ホトトギス花写真、ホトトギスの花散歩地図、ホトトギスの花情報でお楽しみ下さい。

ムクゲ花

木槿ムクゲ

 秋に横須賀うみかぜ公園を花散歩していると、薄紅色のムクゲの花がヤシの木並木を背景に咲いていました。アオイ科フヨウ属ムクゲ(木槿Hibiscus syriacus)は東アジア原産の双子葉、落葉低木です。ムクゲはインド中国が原産の植物ですが、日本へは古い時代に渡来し、観賞用や茶花として好まれています。ムクゲはハイビスカス(フヨウ)の仲間です。ハイビスカスは夏から秋にかけて、白色、赤色、紫色などの直径10cm〜18cmほどのハイビスカスに似た花を咲かせます。ムクゲ花写真、ムクゲの花散歩地図、ムクゲの花情報でお楽しみ下さい。

ツルボ花画像

蔓穂ツルボ

 初秋に観音崎公園を花散歩していると、紫色のツルボの花が咲いていました。ユリ科ツルボ属ツルボ(蔓穂Scilla scilloides)は東アジア(日本、朝鮮半島、中国)原産の単子葉、多年生草本です。ツルボは主に海岸地方や土手、畑のあぜ道などに分布しています。ツルボの葉は線状で、秋に真直ぐな30cmほどの花茎を伸ばし総状花序の薄紫色の花を咲かせます。ツルボの薄紅紫色の花は、秋の訪れを告げる花です。ツルボの鱗茎は2〜3cm程の球形で、デンプン質を含みます。

ヘクソカズラ花画像

屁糞葛ヘクソカズラ

 秋に横浜平潟湾から野島公園に向けて花散歩していると、ヘクソカズラの花が海を背景に咲いていました。アカネ科ヘクソカズラ(屁糞葛Paederia scandens)の花は、万葉集にも詠まれている私たちに身近な花です。ヘクソカズラは日本全国、アジア、ポリネシア、ハワイ諸島などに自生する双子葉、つる性の多年草です。ヘクソカズラは葉や茎に悪臭がありますが、夏から秋に咲くラッパ状の白く中心が赤紫色のおしゃれな花は、とても綺麗です。

モクセイ花画像

木犀モクセイ

 秋の夕刻に大阪中之島公園を花散歩していると、キンモクセイの花がビルを背景に咲いていました。モクセイ(木犀)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木、双子葉植物です。モクセイOsmanthus fragransの原産は中国(中国名桂花)で、古い時代に日本にもたらされました。モクセイは成長すると3〜5mになる常緑小高木で、秋に黄色又は白色、橙色の香りの良い花を咲かせます。モクセイの変種には日本で一般的な黄色い花を咲かせるキンモクセイ、白い花を咲かせるギンモクセイなどがあります。モクセイ(キンモクセイ)をモクセイ花写真、モクセイの花散歩地図、モクセイの花情報でお楽しみ下さい。

シュウメイギク花画像

秋明菊シュウメイギク

 秋に横浜イタリア山庭園を花散歩していると、八重咲のシュウメイギクの花が夕日を浴びて咲いていました。シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、草本、双子葉植物です。シュウメイギクAnemone hupehensis の原産は中国(中国名秋牡丹)で、古い時代に日本にもたらされました。シュウメイギクは高さ90cm〜120cmで秋に白又は赤紫色の花を咲かせます。シュウメイギクをシュウメイギク花写真、シュウメイギクの花散歩地図、シュウメイギクの花情報でお楽しみ下さい。

サルビアレウカンサ花

紫絨鼠尾草サルビアレウカンサ

 秋に横浜アメリカ山公園を花散歩していると、紫色のサルビアレウカンサの花がマリンタワーを背景に咲いていました。シソ科アキギリ属サルビアレウカンサ(紫絨鼠尾草Mexcan bush sage Salvia leucantha)はメキシコ亜熱帯から熱帯地方が原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアレウカンサの花色はがく片は紫色で、花は白色、紫色、ピンク色などがあります。サルビアレウカンサの花はシソ科特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊2、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアレウカンサは晩秋に種子を付けます。サルビアレウカンサのビロード状の毛で覆われた紫色の花色は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

キバナコスモス花画像

黄花秋桜キバナコスモス

 秋に札幌大通公園を花散歩していると、オレンジ色キバナコスモスの花が札幌テレビ塔を背景に咲いていました。キク科コスモス属キバナコスモス(黄花秋桜Cosmos sulphurenus)はメキシコ原産で双子葉、越年生草本(1年生草本)です。キバナコスモスはコスモス(オオハルシャギク)と同じコスモス属ですが、繁殖力も強く育てやすい植物です。キバナコスモスは高さ60cm〜100cmほどで、夏から秋にかけて長い期間黄色(オレンジ色)い花を咲かせます。青い夏空や秋空に映える、キバナコスモスの黄色く明るい花は雑草のようにたくましい植物です。長い期間楽しめる、キバナコスモスの花は夏秋の花散歩の楽しみです。

カワラナデシコ花画像

河原撫子カワラナデシコ

 ナデシコ科ナデシコ属カワラナデシコ(河原撫子Carnation Dianthus superbus他)は日本中国など東アジア原産の双子葉、多年生、草本の植物です。カワラナデシコの花色は赤色、白色、紅色、ピンク色、薄紫色などです。カワラナデシコの花はナデシコ科特有の花で、苞片2対、がく片5(長筒型5裂)、花弁5、雄蕊10、雌蕊花柱2です。カワラナデシコは花期後長さ3cm程の円柱状の果実ができ、黒色の種子(瞿麦子)を利用します。カワラナデシコをカワラナデシコ花写真、カワラナデシコ花観察地図、カワラナデシコ花情報でお楽しみ下さい。

キキョウの花

桔梗キキョウ

 キキョウはキキョウ科キキョウ属の双子葉植物です。キキョウPlatycodon glandiflorusは日本、中国、朝鮮半島、東シベリアに分布する山野草で、夏から秋に青色(白色)の星型の花を咲かせます。キキョウは万葉の時代から好まれていて、秋の七草として知られています。キキョウの花を写真、キキョウの花散歩地図、キキョウの花情報でお楽しみ下さい。

ムラサキシキブ実画像

紫式部ムラサキシキブ

 秋に横浜フランス山公園を花散歩していると、紫色のムラサキシキブの実がフランス領事館の遺構を背景に稔っていました。ムラサキシキブはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の双子葉植物です。ムラサキシキブ属の植物は日本全国、朝鮮半島に分布する山野草で、夏に葉腋から1対の散房花序の薄紫色の花を咲かせます。ムラサキシキブの花と実は古くから好まれていています。ムラサキシキブの花と実を写真、ムラサキシキブの花実散歩地図、ムラサキシキブの花実情報でお楽しみ下さい。

ハナミズキ紅葉

花水木ハナミズキ

 秋に京都宝ヶ池公園を花散歩していると、ハナミズキの赤色の実が稔っていました。ミズキ科ミズキ属ハナミズキ(花水木Cornus florida)は、北アメリカ原産の落葉小高木です。ハナミズキは日本では街路樹として植えられていて、春から初夏に白色又は赤色の総苞の中心にある小さな黄緑色の花を咲かせます。ハナミズキは秋に紅葉し赤い実を稔らせます。ハナミズキ花実紅葉写真、ハナミズキの花実紅葉散歩地図、ハナミズキの花実紅葉情報でお楽しみ下さい。

ヒャクニチソウ花写真

百日草ヒャクニチソウ

 秋に横浜公園内を花散歩していると、赤色のヒャクニチソウの花が咲いていました。キク科ヒャクニチソウ属ヒャクニチソウ(百日草Elegant zinnia Zinnia elegans)は北アメリカ(メキシコ)原産の双子葉、1年生草本です。ヒャクニチソウは高さ30cm〜80cm程で、夏の終わりから秋に頭状花序の直径5cm〜7cm程の花を付けます。ヒャクニチソウの花期は夏から秋で、花色は赤色、黄色、オレンジ色、白色などです。ヒャクニチソウの花はキク科特有の頭状花序の花で、舌状花と筒状花からできています。ヒャクニチソウは秋に茶色い痩果を付けます。ヒャクニチソウをヒャクニチソウ花写真、ヒャクニチソウ花観察地図、ヒャクニチソウ花実情報でお楽しみ下さい。

タカネマツムシソウ花画像

松虫草マツムシソウ

 初秋に中部山岳国定公園内にある八方尾根を花散歩していると、薄紫色のタカネマツムシソウの花がアルプスの峰々を背景に咲いていました。マツムシソウ科マツムシソウ属マツムシソウ(松虫草Japanese Scabiosa Scabiosa japonica 他)は日本が原産の双子葉、一年生(多年生)、草本です。マツムシソウは成長すると10〜80cm程で、紫色のキクに似た頭状花序の花を付けます。マツムシソウは主に種子で増え、夏に直線状に茎を伸ばし、対生で羽状の葉を茂らせます。マツムシソウは夏から秋に紫色の頭状花序の花を付けます。マツムシソウの花はキク科に似た頭状花序の花で、総苞片葉状で、花弁筒状5裂、雌蕊長、雄蕊2〜4です。マツムシソウは花期後実(痩果)を付けます。マツムシソウは園芸、観賞用、薬草、生薬としても利用されます。マツムシソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ケイトウ花画像

鶏頭ケイトウ

 秋の横浜グランモール公園を花散歩していると、紫色のケイトウの花がビルを背景に咲いていました。ヒユ科ケイトウ属ケイトウ(鶏頭Plumed Cock's comb Celosia argentea 他)は熱帯地方が原産の双子葉、一年生、草本です。ケイトウは成長すると30〜100cm程で、赤色、オレンジ色、紫色、白色他の鶏頭や燃える炎に似た花を咲かせます。ケイトウは温暖な気候を好み、主に種子で増えます。ケイトウは、春から初夏に発芽し、披針形で互生の葉を茂らせ、夏から秋に直線状に花茎を伸ばし、穂状花序の花を咲かせます。ケイトウの花はヒユ科特有の小さな花の集合で、花被片5、雄蕊5、花柱1です。ケイトウは花期後実(胞果、種子多数)を付けます。ケイトウは夏から秋の花で、鶏頭や炎に似たエキゾチックな花と葉が人気です。ケイトウの花と美しい葉色は、秋の花散歩の楽しみです。

ハギ花画像

ハギ

 秋に札幌創生川公園を花散歩していると、白色のハギの花が水路を背景に咲いていました。ハギはマメ科ハギ属Lespedeza の植物で、世界に40種ほど知られています。東アジアに分布するハギは特にJapanese cloverとも呼ばれています。ハギ属Lespedezaの種類は多いので全てを紹介できませんが、秋に赤色(白色、黄色)の小さなマメ科特有の花をつけるものが多いです。特にミヤギノハギLespedeza thunbergiiの花は、秋風に揺れる様子が古くから好まれています。ハギの花を写真、ハギの花散歩地図、ハギの花情報でお楽しみ下さい。

キヌガサギク花画像

衣笠菊キヌガサギク

 秋にくりはま花の国を花散歩していると、オレンジ色キヌガサギクの花が咲いていました。キク科ルドベキア属キヌガサギク(衣笠菊Black-Eyed-Susan Rudbeckia hirta 他)はアラゲハンゴンソウとも呼ばれ北アメリカ中東部が原産の双子葉、一年生(多年生)、草本です。キヌガサギクは成長すると30〜100cm程で黄色(オレンジ色、紫色)のキク科特有の直径7〜10cm程の大きな花を咲かせます。キヌガサギクは主に種子で増えます。キヌガサギクは、春に発芽し、披針形、倒卵形の互生で表面がざらつく葉を茂らせ、夏から秋に毛に覆われた花茎を伸ばし、頭状花序の花を咲かせます。キヌガサギクの花はキク科特有の舌状花(黄色)と管状花(黒色、紫黒色)からできています。キヌガサギクは花期後実(痩果)を付けます。キヌガサギクは夏から秋の花で黄色く明るい花が人気です。

クズ花写真

クズ

 初秋に中部山岳国定公園内にある白馬山麓を花散歩していると、紫色のクズの花が咲いていました。マメ科クズ属クズ(葛Asian arrowroot Pueraria montana)は東アジアが原産の双子葉、多年生、草本のつる性の植物です。クズは初秋から秋に紫色(赤色)の、総状花序の花を付けます。クズの花はマメ科特有の花で、がく片5、花弁5(竜骨弁2、翼弁2、旗弁1)、雄蕊10、雌蕊1です。クズは花期後マメ科特有の、莢果を付けます。クズの花を写真、クズの花観察地図、クズの花情報で案内いたします。

キクイモ花写真

菊芋キクイモ

 秋に横浜新港中央広場(港湾緑地)を花散歩していると、黄色のキクイモの花が横浜赤レンガ倉庫を背景に咲いていました。キク科ヒマワリ属キクイモ(菊芋Jerusalem artichoke Helianthus tuberosus 他)は、双子葉、多年生、草本で、原産は北アメリカです。キクイモの花はヒマワリに似た形状で、塊茎で冬を越し春から初夏に対生の葉を付けます。キクイモは夏に高さ2m程の茎を伸ばし、直径5〜10cm程の頭状花序の黄色の花を咲かせます。キクイモの花はキク科特有の頭状花序で、周辺部に舌状花、中心部に管状花があります。キクイモは花期後多数の痩果を付けます。キクイモの花を写真、キクイモ花観察地図、キクイモの花情報でお楽しみ下さい。

チャノキ花画像

茶樹チャノキ

 秋に高松市にある栗林公園を花散歩していると、白色のチャノキの花が咲いていました。ツバキ科ツバキ属チャノキ(茶樹Camellia sinensis)は、中国南部原産の双子葉常緑樹の植物です。チャノキは東アジア、インド、台湾、日本などでも栽培され、緑茶、紅茶、ウーロン茶などに加工され世界中で飲用されています。チャノキの若芽にはカフェインが多く含まれ嗜好品としても好まれています。またチャノキは秋から冬に白色(薄黄色)の爽やかな花を咲かせます。チャノキ花写真、チャノキ花散歩地図、チャノキ花情報でお楽しみ下さい。

イワギキョウ花画像

岩桔梗イワギキョウ

 初秋に中部山岳国立公園にある畳平を花散歩していると、お花畑の砂礫地に青色の高山植物のイワギキョウの花が咲いていました。キキョウ科ホタルブクロ属イワギキョウ(岩桔梗Alaska Harebell Campanula lasiocarpa 他)は日本やシベリ、アラスカなどの寒冷地が原産の双子葉、多年生、草本です。イワギキョウはロゼット状に鋸歯のある根生葉を茂らせ、夏から秋に10cm程の花茎を伸ばし、花茎の先にキキョウに似た大きな花を横から上向きに咲かせます。イワギキョウの花は青紫色で、キキョウ科特有の花で、がく片5、花弁先端5裂、雄蕊5、雌蕊1(先端3裂)です。イワギキョウは花期後実(刮ハ)を付けます。イワギキョウは夏から秋の高原の花で、ベル状の涼しげな花が人気です。イワギキョウの青紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

ミヤマアキノキリンソウ花

深山秋麒麟草ミヤマアキノキリンソウ

 初秋に中部山岳国立公園にある畳平を花散歩していると、お花畑のに黄色のミヤマアキノキリンソウの花が咲いていました。キク科アキノキリンソウ属ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草Woundwort Solidago vigaurea ver. leiocarpa)は日本、北アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型変種で高さ15cm〜50cm程に育ちます。ミヤマアキノキリンソウは、初夏から夏に互生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしキク属特有の総状の花を次ぎつきにつけます。ミヤマアキノキリンソウの花色は黄色で、散房状です。ミヤマアキノキリンソウの花はキク科特有の周辺部の舌状花と中心部の筒状花からなります。ミヤマアキノキリンソウは秋に種子を付けます。ミヤマアキノキリンソウの黄色く明るい花は秋の高山を華やかに飾ります。

ツルリンドウ花(白色)画像

蔓竜胆ツルリンドウ

 初秋に上信越高原国立公園にある志賀高原長池畔を花散歩していると、白色のツルリンドウの花が咲いていました。リンドウ科ツルリンドウ属ツルリンドウ(蔓竜胆Tripterospermum japonicum)は日本、朝鮮半島、台湾が原産の双子葉、多年生、蔓性、草本です。ツルリンドウは、主に種子、根茎で増えます。ツルリンドウは、薬草、漢方薬として知られています。ツルリンドウは冬を根茎で過ごし、初夏に蔓性の茎を伸ばし、対生の披針形の葉を茂らせます。ツルリンドウは夏の終わりから秋に茎先に先端が5裂した花を咲かせます。ツルリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は螺旋に巻いた筒状長楕円形で、開くと五星形です。ツルリンドウの花は雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。ツルクリンドウは花期後、赤色の実を付けます。ツルリンドウの花をツルリンドウ花写真、ツルリンドウ花観察地図、ツルリンドウ花情報でお楽しみ下さい。

ホソバヒャクニチソウ花

細葉百日草ホソバヒャクニチソウ

 秋に横浜山下公園を花散歩していると、黄色のホソバヒャクニチソウの花が氷川丸を背景に咲いていました。キク科ヒャクニチソウ属ホソバヒャクニチソウ(細葉百日草Narrowleaf zinnia Zinnia linearis)は北アメリカ(メキシコ北部、アメリカ合衆国)原産の双子葉、1年生草本です。ホソバヒャクニチソウ(ジニア・リネアリス)はヒャクニチソウ属の中では小さな種類で成長しても20cm〜30cmです。ホソバヒャクニチソウは種子叉は挿し木で増えます。ホソバヒャクニチソウの葉は互生で細く直線的に見えます。ホソバヒャクニチソウの花はキク科特有の頭状花序の花で、舌状花と筒状花からできています。

メドーセージ花山下公園

深藍鼠尾草メドーセージ

 秋に横浜山下公園を花散歩していると、青色のメドーセージの花が噴水を背景に咲いていました。シソ科アキギリ属メドーセージ(Hummingbird sage Salvia guaranitica)は南米原産の双子葉、多年生、草本です。メドーセージは高さ1.2m〜1.5m程に育ちます。メドーセージは主に種子、宿根、地下茎で増え、日本では初夏に宿根から茎を伸ばしミントグリーン色の葉を茂らせます。メドーセージは夏から秋に穂状の花茎を伸ばし濃青色の長唇状の花を次ぎつきにつけます。メドーセージの花色はがく片は濃紫色で、花は濃青色です。メドーセージの花はシソ科特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊2、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で2裂(上唇1、下唇1)に見えます。メドーセージは晩秋に種子を付けます。メドーセージの濃青色の花色は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

ヒガンバナ花画像

彼岸花ヒガンバナ

 秋に横浜港の見える丘公園を花散歩していると、赤色のヒガンバナの花が四阿を背景に咲いていました。ヒガンバナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、単子葉植物です。ヒガンバナLycoris radiataの原産は中国で、稲作とともに日本に帰化したと考えられています。ヒガンバナは秋の彼岸の頃30〜50cmほどの花茎を伸ばし、赤い放射状の花を咲かせます。ヒガンバナ花をヒガンバナ写真、ヒガンバナの花散歩地図、ヒガンバナの花情報でお楽しみ下さい。

フヨウの花

芙蓉フヨウ

 秋に横浜山下公園を花散歩していると、白色のフヨウの花がマリンタワーを背景に咲いていました。アオイ科フヨウ属フヨウ(芙蓉Hibiscus mutabilis)は双子葉落葉小低木で、夏から秋に大型のハイビスカスに似た華やかな花を咲かせます。フヨウ(芙蓉Hibiscus)の花は古くから中国や日本で絵画や文学の題材にもされ、親しまれています。フヨウの花写真、フヨウの花散歩地図、フヨウの花情報でお楽しみ下さい。

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ナナカマド実

七竈ナナカマド

 初秋に中部山岳国定公園内にある白馬山麓を花散歩していると、オレンジ色のナナカマドの実がスキージャンプ台を背景に稔っていました。バラ科ナナカマド属ナナカマド(七竈Japanese Rowan Sorbus commixta)は日本サハリンなど東アジアの寒冷地原産の双子葉、落葉、高木です。ナナカマドは寒冷な環境を好み、秋に赤色の美しい実を付け葉が赤く紅葉するのが特徴です。ナナカマドは成長すると樹高10m近くなります。ナナカマドは初夏に、奇数羽状複葉を枝先に付け、枝先に散房状の白い花を多数咲かせます。ナナカマドの花はバラ科特有の花でガク片5枚、花弁5枚、雌蕊は複数が融合、柱頭は3〜5裂、雄蕊20です。ナナカマドは秋に赤い実を稔らせ葉は赤く紅葉します。ナナカマドの実と紅葉は美しく、世界中から愛されています。

コスモス花画像

秋桜コスモス

 秋に大阪服部緑地公園を花散歩していると、紫色のコスモスの花が一面に咲いていました。コスモス(オオハルシャギク大波斯菊)はキク科コスモス属の一年草、双子葉植物です。コスモス(秋桜Cosmos bipinnatus)の原産はメキシコの1600m〜2800mの高原で、ヨーロッパを経由して明治時代に日本にもたらされました。コスモス(オオハルシャギク)は高さ30cm〜200cmで秋に赤紫色の花を咲かせます。コスモス(オオハルシャギク)をコスモス花写真、コスモスの花散歩地図、コスモスの花情報でお楽しみ下さい。

クリ実画像

クリ

 秋に横浜戸塚区まさかりが淵近くを花散歩していると、クリの実が稔っていました。ブナ科クリ属クリ(栗Japanese chestnut Castanea crenata)は、日本から朝鮮半島南部が原産の双子葉、落葉、高木の植物です。クリの木は成長すると15m程になり、春に長楕円形の葉を付けます。クリは初夏に黄みを帯びた白色の、雌雄異花の香りのある花を咲かせます。クリの花はブナ属特有の花で雄花は7〜20cmの穂状で多数の花を付けます。雌花は7〜15cmの穂状で雄花に比べ花は少なく子房3室です。クリは花期後夏に、結実すると棘のある実を付けます。秋にいがのある殻斗が開き、中から硬い茶色い果実が現れます。クリ花実を写真、クリ花実観察地図、クリ花実情報でお楽しみ下さい。

ダリア花

天竺牡丹ダリア

 秋に横浜アメリカ山公園を花散歩していると、赤色のダリアの花が咲いていました。キク科ダリア属(天竺牡丹dahlia Dahlia)は中央アメリカ高原地帯原産の双子葉、多年生、草本です。ダイアには約36種ほどあり園芸品種は世界中で多数作出されています。ダリアは球根で冬を過ごし、初夏から秋に中空の茎を伸ばします。ダリアの葉は対生、羽状複葉です。ダリアは夏から秋に美しい散房状の頭状花を咲かせます。ダリアの花はキク科特有の花で、周辺部の様々な色の舌状花と中心部の黄色い管状花(多数)から成ります。ダリアは晩秋に種子を付けます。ダリアの花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

サルビアレウカンサ花画像

秋花秋の花に戻る

 暑い夏が過ぎ秋風が日本列島に吹き出し、高原から秋の花が咲きだしました。秋の花は夏の花に比べて華やかさはありませんが、深みのある色と風情は素晴らしいです。日本列島各地に咲く秋の花を、写真図鑑と秋の花観察地図で案内いたします。味わい深い秋の花を、秋の花写真図鑑でお楽しみください。皆様も秋の花図鑑を片手に、秋の花散歩に出かけましょう。

ハンゴンソウ花画像

初秋の花に戻る

 初秋の花は、涼しげで爽やかです。日本列島に咲く初秋の花を、写真図鑑と初秋の花観察地図で案内いたします。美しい日本列島の初秋を感じながら、初秋の花図鑑を片手に、日本各地を初秋の花散歩してみましょう。初秋の花図鑑で普段見ることのできない花々や、美しい風景に出会えたら幸せですね。初秋の花々の写真図鑑と撮影地の地図を用意しました。

サザンカ花画像

初冬の花に戻る

 日本列島の初冬の花は、バラエティーに富んでいます。日本列島に咲く初冬の花を、写真図鑑で案内いたします。青空の広がる太平洋側と日本海側で、初冬に咲く花も異なります。雪国では冬に花は咲きませんが、氷の花、霧氷などを楽しむことができます。美しい日本列島の初冬を楽しみながら、日本各地を初冬の花散歩してみましょう。初冬の花の写真図鑑と撮影地の地図、交通アクセスも用意しました。

ポインセチア花画像

クリスマスの花に戻る

 クリスマスの時期は冬至も過ぎ各地で華やかな花が咲きだします。またクリスマスの頃に稔る美しく色鮮やかな実は見事です。今日はクリスマスの時期に見頃を迎える、花や実を皆様に写真図鑑で案内いたします。クリスマスの時期に咲くの花と実の写真図鑑と撮影地の地図も用意しました。皆様もクリスマスの花図鑑を片手に、クリスマスの花散歩に出かけましょう。

秋バラ画像

季節の花に戻る

 美しい日本列島の季節の風に吹かれながら、日本各地の季節の花図鑑を楽しんでみましょう。日本列島は以外に広く、各地域の自然や花植物は変化に富んでいます。東は北海道、西は沖縄県まで経度差が約31度あります。日本では国内に時差は使用していませんが、実際は2時間の時差があります。緯度差は約26度あり、沖縄県や小笠原諸島の亜熱帯・熱帯の植物から北海道や山間部では亜寒帯・寒帯の植物や高山植物が分布しています。日本列島に咲く各季節の花を、写真図鑑と各季節の花観察地図で案内いたします。

 秋の公園花図鑑を、楽しんでもらえたでしょうか?身近な公園に咲く秋の花は味わい深く、爽やかで涼しげです。秋の花公園図鑑のページの写真は全て、私たちが現地取材して撮影記録したものです。1枚でも秋の公園花図鑑の写真の中で、皆様が気に入ったものがあれば光栄です。秋の花公園図鑑の地図を片手に、秋の公園花散歩を楽しんでください。

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