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熱帯植物図鑑2

Tropical Plants Flower Book 2

熱帯植物は熱帯地方に育つ植物・カラフルで明るい熱帯植物花図鑑を手に出かけましょう

更新2024.04.21

 熱帯植物は熱帯地方で生育する植物で、日本列島でも観察できる植物です。日本列島は一般的には狭いと言われますが、分布する植物は熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、高山植物など、世界でも豊富で多様な植物が分布しています。今日は日本列島付近で観察される熱帯、亜熱帯が原産の植物を熱帯植物花図鑑で紹介いたします。熱帯亜熱帯植物の花写真図鑑と撮影地の地図、熱帯植物情報も用意しました。皆様も熱帯亜熱帯植物花図鑑を片手に熱帯植物花散歩に出かけましょう。

《熱帯亜熱帯植物花図鑑写真・熱帯亜熱帯植物情報・熱帯亜熱帯植物のページ》

デンファレ花

デンファレ

 ラン科デンドロビウム属ファレノプシス(Cooktown Orchid Dendrobium phalaenopsis)は北オーストラリア原産の単子葉、多年生草本、着生植物です。デンドロビウム属ファレノプシスは、一般的にはデンファレと呼ばれます。デンファレは種子叉は株分けで増えます。デンファレは棒状の偽球茎が特徴で、節のある茎が特徴です。デンファレの葉は楕円形、長楕円形で平行脈。デンファレは茎の先端近くから長い花茎を伸ばし多数の花を穂状に付けるのが特徴です。デンファレの花はラン科特有の花被片6(外花被片3+内花被片3)で、内花被片2(側花弁)は大きく、唇弁は前方に突き出します。

オオハマボウ花写真

大浜朴オオハマボウ

 アオイ科フヨウ属オオハマボウ(大浜朴Beach Hibiscus Hibiscus tilliaceus)は熱帯の沿岸部が原産の双子葉、常緑、小高木です。オオハマボウは沖縄ではユウナとも呼ばれ海岸に夏を告げる花として親しまれています。オオハマボウは、主に種子、挿し木で増えます。オオハマボウは、成長すると10m以上になることもあります。オオハマボウの葉は長さ7~15cm程で大きな卵円形で、先が尖っています。オオハマボウの花はフヨウ属特有の花で、黄色(オレンジ色)のハイビスカスに似た大きな花が印象的です。オオハマボウの花はがく片5、花弁5、雄蕊多数雌蕊に合着、花柱5、子房5室です。オオハマボウは花期後、実を付けます。

コダチヤハズカズラ花画像

木立矢筈葛コダチヤハズカズラ

 キツネノゴマ科ヤハズカズラ属コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛Bush clockvine Thunbergia erecta 他)は熱帯西アフリカが原産の双子葉、常緑、灌木です。コダチヤハズカズラは主に種子、挿し木で増えます。コダチヤハズカズラは成長しても2m程です。コダチヤハズカズラの葉は単葉で対生です。コダチヤハズカズラの花はキツネノゴマ科特有の花で、葉脇に付き青紫色、筒状5裂、子房上位、2室です。コダチヤハズカズラは花期後実(さく果)を付けます。コダチヤハズカズラの美しい花は世界中で人気です。コダチヤハズカズラをコダチヤハズカズラ花写真、コダチヤハズカズラ花観察地図、コダチヤハズカズラ花情報でお楽しみ下さい。

グズマニア花画像

撃天鳳梨グズマニア

 沖縄開陽北公園にある熱帯ドリームセンターを花散歩していると、色とりどりのグズマニアの花が咲いていました。パイナップル科グズマニア属(撃天鳳梨Scarlet star Guzmania lingulata他)は中央アメリカ熱帯雨林が原産の単子葉、多年生、草本です。グズマニアは観葉植物で赤色、黄色、紫色などの色とりどりの苞葉を楽しみます。グズマニアは着生植物で成長すると30cm~60㎝程の花茎を伸ばし、花茎の先端部に楕円球状の穂状の花序を付けます。グズマニアの花はパイナップル科特有の花で、楕円球状の花序に螺旋状に小花を次々に付けます。グズマニアの花は黄色(白色)でがく片3、花弁3、雌蕊1(子房下位、柱頭3裂)、雄蕊6です。グズマニアをグズマニア花葉写真、グズマニア花葉観察地図、グズマニア花葉情報でお楽しみ下さい。

クサトベラ写真

草海桐クサトベラ

 クサトベラ科クサトベラ属クサトベラ(草海桐Beach Naupaka Scaevola taccada)は熱帯の沿岸部が原産の双子葉、常緑、灌木です。クサトベラは、主に種子、挿し木で増えます。クサトベラの黄緑色の美しい葉は熱帯の沿岸部を明るく飾ります。クサトベラは塩害にも強く、防潮堤や沿岸の街路樹にも適した植物です。クサトベラの葉は互生で茎先に集まって付きます。クサトベラの葉は黄緑色の長倒卵形で美しい葉が印象的です。クサトベラの花はクサトベラ科特有の花で、白色扇形で、花冠5裂です。クサトベラの花果期は4~12月です。クサトベラは花期後白色の実(核果)を付けます。

オキナワスズメウリ実写真

沖縄雀瓜オキナワスズメウリ

 ウリ科オキナワスズメウリ属オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜Striped cucumber Diplocyclos palmatus)は沖縄、マレーシア、ニューギニアなど熱帯亜熱帯が原産の双子葉、1年生、蔓性、草本です。オキナワスズメウリは主に種子で増えます。オキナワスズメウリの葉は掌状で3~7裂し、蔓性の細い茎に葉と巻きひげが付きます。オキナワスズメウリの花はウリ科特有の雌雄同株異花の子房下位で、雄花はがく片5、花弁5裂、雄蕊3(2本は2裂)で、雌花はがく片5で、花弁は5裂で雌蕊3、仮雄蕊3です。オキナワスズメウリは秋に白色のストライプ入りの丸い実(液果)を付けます。オキナワスズメウリの丸い実は緑色から赤色に変化し、とても人気があります。

カトレア花

嘉徳麗雅蘭カトレア

 ラン科カトレア属カトレア(嘉徳麗雅蘭 Cattleya Cattleya labiata 他)は南米が原産の単子葉、常緑、多年草です。カトレアは、主に種子、バルブ(偽鱗茎)で増えます。ラン科の女王と言われるカトレアの美しい花は窓辺や室内を明るく飾ります。カトレアは着生蘭なので、暖かい部屋や温室での鉢植えが適しています。カトレアの葉は、基部の匍匐茎から数枚と発達したバルブから1~2枚の葉を付けます。カトレアの花はラン科特有の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)です。カトレアの花は内花被片3が発達し、特に唇弁が大きく前方に突きだしているのが特徴です。

ルリマツリ花

瑠璃茉理ルリマツリ

 イソマツ科ルリマツリ属アウリクラータ(Plumbago auriculata , Plumbago capensis )はルリマツリと呼ばれ、南アメリカ沿岸地方原産の双子葉、多年生草本又は低木です。ルリマツリは塩分の多い沿岸地方に適応した植物で、海浜植物です。ルリマツリの澄んだ青色の花は園芸植物としても人気が高いです。ルリマツリの花は温暖な、海沿いの青い空に涼しげに咲く花です。ルリマツリの花写真、ルリマツリの花散歩地図、ルリマツリの花情報でお楽しみ下さい。

ランタナの花にとまるツマグロヒョウモン画像

七変化ランタナ

 シチヘンゲとも呼ばれるランタナLantana camaraの原産は、中南米の熱帯地方です。ランタナの花は「七変化」の名が示すように咲きはじめてから、時間とともに花の色が変化する植物です。ランタナの花は熱帯原産らしく、夏空を様々な色で彩る花として人気があります。またランタナには様々な昆虫も、集まります。ランタナの花を写真、ランタナの花散歩地図、ランタナの花情報でお楽しみ下さい。

ピンクノウゼンカズラ花

桃色凌霄花ピンクノウゼンカズラ

 ノウゼンカズラ科ポドラネア属ピンクノウゼンカズラ(桃色凌霄花Pink Trumpet Vine Podranea ricasoliana他)は南アフリカ原産の双子葉、つる性、落葉、低木です。ピンクノウゼンカズラはつる性で成長すると高さ3m~5mになります。日本ではピンクノウゼンカズラは春から初夏につる性の茎に奇数羽状複葉を付け長楕円形の葉を茂らせ、夏に茎の先にトランペット状のピンク色の花を付けます。ピンクノウゼンカズラの花はノウゼンカズラ科特有の筒状(トランペット状)で、がく片5裂、花弁が5裂しています。ピンクノウゼンカズラの花色はピンク色、薄紅色です。ピンクノウゼンカズラの花は涼しげで、世界中で人気のある花です。

コリウス花葉

錦紫蘇コリウス

 シソ科コリウス属コリウス(錦紫蘇Painted Nettle Coleus blumei 他)はマレーシアなど熱帯地方が原産の高さ60~75cm程の、常緑、多年生、草本です。コリウス属の植物は100種以上が知られていますが、日本ではColeus blumeiが良く栽培されています。コリウスは主に種子、挿し木で増えます。コリウスの葉は対生で、楕円形の葉は紫色、赤色、緑色などの変化があり観葉植物として人気があります。コリウスの花はシソ科特有の唇状で、花弁は筒状5裂、花色は青色他です。コリウスの唇状花は花被片5裂、雌蕊1、雄蕊4です。コリウスの色とりどりの葉と青色の小花は庭園や街路を美しく飾ります。

《熱帯植物の特徴・熱帯植物の種類・熱帯植物花情報》

名称 現代 熱帯植物 日本語 南洋植物 英語 Tropical plants 中国語 热带植物
環境 熱帯地方、亜熱帯地方、熱帯雨林、サバナ、ステップ、他
大きい(バナナ、ゴクラクチョウカ、カンナ、ハス)、肉厚(アロエ、ゴムノキ)、針状(サボテン)
被針状(パイナップル、アダン)、光沢(ゲットウ、シェフレラ、)、羽状(ソテツ、ヤシ)
気根(ゴム、ガジュマル、カトレア)、板根(カポック、ラワン、マングローブ)
熱帯は土壌あまりないので、植物はあまり土中に根を広げない
熱帯雨林では茎の長いものが多い(光を巡る競争)。蔓性のものが多い。
サバナステップでは棘のあるものも多い
鳥媒花が多く赤色のものが多い。大型で色鮮やかなものが多い
花色 白色:プルメリア、キョウチクトウ、ハマユウ、コチョウラン、ペンタス、オオバナセンダングサ、他
ピンク:ピンクノウゼンカズラ、ケイトウ、ハイビスカス、カトレア、アンスリウム、サルスベリ、他
青色:バンダ蘭、ヒスイカズラ、トレニア、ルリマツリ、デュランタ、コリウス、アメリカンブルー、他
赤色:アメリカデイゴ、ノウゼンカズラ、アロエ、ハイビスカス、ケイトウ、キョウチクトウ、他
紫色:サルビアレウカンサ、デンファレ、デンドロビウム、ムラサキカタバミ、ハイビスカス、他
黄色:オオハマボウ、ヴェデリア、オンシジウム、パパイア、リュウキュウベンケイ、他
オレンジ色:ゴクラクチョウカ、アラマンダ、カランコエ、ノウゼンカズラ、カンナ、他
気温 20℃~40℃
特徴 熱帯雨林:着生植物(ラン科、オオタニワタリ、)、蔓性(ポトスノウゼンカズラ、ヤハズカズラ)
砂漠海岸:根が発達(ヤシ、ソテツ、サボテン、アロエ)
乾燥地帯:葉が針状(サボテン、ウエストリンギア、)肉厚(ベンケイソウ科、アロエ、)
利用 観葉植物、鉢植え、土手、植え込み、防潮、食用、生薬、観賞、香水、他
芸術 絵画(アダン、ココヤシ、ハイビスカス)、句歌(ヤシの実、パイナップル、カカオ、他)

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モンパノキ画像

紋羽木モンパノキ

 ムラサキ科キダチルリソウ属モンパノキ(紋羽木Octopus bush Heliotropium foertherianum 他)は熱帯・亜熱帯の海岸地方が原産の双子葉、常緑、低木です。モンパノキは主に種子、挿し木で増えます。モンパノキは成長すると3~5m程です。モンパノキの葉は銀緑色の多肉で、表面はビロードの様な細かな毛で覆われています。モンパノキの花はムラサキ科特有の花で円錐集散花序で花被片白色、筒状5裂です。モンパノキは花期後実を付けます。モンパノキの美しい葉は世界中で人気です。

ガジュマル花実画像

細葉榕ガジュマル

 クワ科イチジク属ガジュマル(細葉榕Chinese banyan Ficus microcarpa 他)は熱帯・亜熱帯地方が原産の双子葉、常緑、高木です。ガジュマルは主に種子、挿し木で増えます。ガジュマルは成長すると15~30m程です。ガジュマルの花はイチジク属特有の花で果内壁表面に多数ありますが、外部からは見えません。ガジュマルの花は紫赤色で隠頭花序(イチジク型花序)です。ガジュマルは花期後実(痩果)を付けます。ガジュマルのイチジクに似た赤紫色の花と実は世界中で人気です。

アンスリウム花画像

紅団扇アンスリウム

 サトイモ科アンスリウム属アンスリウム(紅団扇Tailflower Anthurium andreanum 他)は熱帯アメリカが原産の双子葉、常緑、草本です。アンスリウム属には約1000種程がありますが、色鮮やかな仏炎苞と円柱形の肉穂花序の特徴ある花が人気です。アンスリウムは主に株分け、種子で増えます。アンスリウムの茎は短く基部から細長い葉柄で大きな心円形の葉を付けます。アンスリウムの花はサトイモ科特有の花で色鮮やかな仏炎苞と円柱形の肉穂花序の花が特徴です。アンスリウムの花は花被片4、雄蕊4、子房2室です。アンスリウムは花期後実(獎果)を付けます。アンスリウムのエキゾチックな花と葉は世界中で人気です。

バナナ花画像

実芭蕉バナナ

 バショウ科バショウ属バナナ(実芭蕉 Banana Musa × paradisiaca他)は熱帯アジアが原産の単子葉、多年生、常緑、草本です。バナナは成長すると5m程で、仮茎から長さ2m程の長楕円形の葉を付けます。バナナは主に吸芽、株分、地下茎、組織培養などで増えます。バナナは仮茎の先端から花茎を伸ばし、紫色の苞片に包まれた穂状花序の花(薄黄色)を下向きに付けます。バナナの花はバショウ科特有の穂状花序の花で、花被片管状先端5裂(薄黄色)、雌蕊1(子房下位、子房3室)、雄蕊5(6)です。野生のバナナは花期後実(獎果)を付けますが、食用のものは3倍体のため種子はできません。バナナは食用、園芸、観賞用、観葉植物、建築材、繊維としても利用されます。バナナの美しくエキゾチックな花と葉、実は、熱帯亜熱帯地方の花散歩の楽しみです。

ササガニユリ花画像

笹蟹百合ササガニユリ

 ヒガンバナ科ハマオモト属ササガニユリ(笹蟹百合Caribbean spider-lily Hymenocallis caribaea)はカリブ海が原産の熱帯植物で単子葉、多年生、草本です。ササガニユリはハマユウと同じハマオモト属で、葉は幅広で長さは80cm程です。ササガニユリは球根、種子で増えます。ササガニユリの花はヒガンバナ科特有の花で、花被片は6枚で、先端は線状で基部はラッパ状に合弁しています。ササガニユリの花色は白色で雄蕊6、子房3室、柱頭3裂、子房下位です。ササガニユリは花期後実(蒴果:緑色)を付けます。ササガニユリは大きな球根や葉など全草有毒ですが、中国などでは生薬として利用されています。熱帯の海辺を飾るササガニユリの花を写真、ササガニユリ花観察地図、ササガニユリ花情報でお楽しみ下さい。

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ペンタス花写真

草三丹花ペンタス

 アカネ科ペンタス属ペンタス(草三丹花Egyptian Starcluster Pentas lanceolata)は熱帯アフリカ原産の高さ30~70cm程の双子葉、常緑、灌木です。ペンタスは主に種子、挿し木で増え、春から初夏に対生、惰円形(披針形)の葉を付け、夏から秋(熱帯では通年)に茎先に五星形の聚傘花序の花を多数付けます。ペンタスの花色は赤色、白色、紫色で五星形に咲く可愛らしい花は世界中で人気があります。ペンタスの花はアカネ科特有の花で、筒状で五星形です。ペンタスの花はがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊1(柱頭2裂)、雄蕊5です。ペンタスの可愛らしいは街路や庭園を美しく飾ります。

デュランタ花写真

台湾連翹デュランタ

 バーベナ科デュランタ属デュランタ(台湾連翹Skyflower Duranta erecta)は中南米が原産の高さ3~6m程の双子葉、常緑(日本では落葉)、低木です。デュランタは主に種子、挿し木で増え、春から初夏に対生、惰円形(長楕円形)の葉を付け、夏から秋(熱帯では通年)に枝脇から多数の房状の花を多数付けます。デュランタの花色は青色、紫色、藤色で房状に咲く優雅な花は世界中で人気があります。デュランタの花はシソ目特有の花で、筒状で唇状になっています。デュランタの花はがく片5裂、花弁筒状5裂、雄蕊4です。デュランタの華麗な花は街路や庭園を美しく飾ります。

デンドロビウム花画像

石斛蘭デンドロビウム

 ラン科セッコク属デンドロビウム(石斛蘭 Dendrobium Dendrobium nobile 他)は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年草です。セッコク属には、デンドロビウム・ノビルなど1200種程が知られています。デンドロビウムは主に種子、バルブ(偽鱗茎)で増えます。デンドロビウムの美しい花は、早春から春の窓辺や室内を明るく飾ります。デンドロビウムは着生蘭ですが、比較的低温にも強く育てやすいランです。デンドロビウムの葉は、太く発達したバルブから互生の葉を付けます。デンドロビウムの花はラン科特有の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)です。デンドロビウムの花は内花被片3が発達し、特に唇弁が大きく前方に突きだしているのが特徴です。

アロエ花

蘆薈アロエ

 ユリ科アロエ属アロエ(蘆薈Aloe Aloe arborescens他)はアフリカ南部原産の単子葉、多年生、草本です。アロエの仲間は世界中に500種ほど知られていますが、日本ではキダチアロエAloe arborescensが一般的です。冬から春に咲くアロエの赤い花は、暖地の庭園や海岸を美しく飾ります。アロエは主に種子、株分け、挿し木で増えます。キダチアロエは成長すると50cm~3m程になります。アロエの葉は肉厚で、葉の縁に棘があります。アロエの花期は冬から春で総状花序の赤色、オレンジ色の花を咲かせます。アロエの花はユリ科特有の管状花で花被片6(外花被片3+内花被片3)で雌蕊1、雄蕊6、柱頭3裂(子房3室)です。

クワズイモ花写真

食わず芋クワズイモ

 サトイモ科クワズイモ属クワズイモ(食わず芋Night scented-Lily Alocasia odora)は熱帯・亜熱帯アジアが原産の双子葉、常緑、多年生、草本です。クワズイモは主に、種子、根茎で増えます。クワズイモの根茎は海老芋などに似ていますが、食用にはなりません。クワズイモは成長する0.5~2mになり、葉が大きく美しいので観葉植物として人気があります。クワズイモの花はサトイモ科特有の花で黄色実を帯び花軸に密集した肉穂花序の小さな花と、花を取り囲む仏炎苞が特徴です。クワズイモの花は、同じサトイモ科のミズバショウの花とよく似た花構造をしています。クワズイモは花期後、赤色の美しい実を付けます。クワズイモは鉢植え、観賞用の他、薬草として利用されています。日本では、毒草と言われています。

ハマユウの花金沢八景

浜木綿ハマユウ

 ハマユウは日本の南の海岸地方に自生する植物(海浜植物)です。ハマユウの花は白く細い糸のようです。ハマユウの花が咲く頃、南の海では海水浴シーズンを迎えます。ハマユウはヒガンバナ科の植物で根に毒があります。そのためPoison Bulb(毒球根)と評されることもありますが、夏の海岸の夕闇の中白く輝くハマユウの香りは素晴らしいです。夏の空と青い海が似合う、ハマユウの花を写真、ハマユウの花散歩地図、ハマユウの花情報でお楽しみ下さい。

ニオイバンマツリ花写真

匂蕃茉莉ニオイバンマツリ

 ナス科ブルンフェルシア属ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉Yesterday Today and Tomorrow Brunfelsia latifolia)はブラジル原産の双子葉、常緑、小低木です。ニオイバンマツリの樹高は1m~3mで、主に挿し木で増えます。ニオイバンマツリは初夏枝先に、始め紫色で後に白色に変化する香りの良い花を次々に付けます。ニオイバンマツリの花は、ナス科特有の合弁花で、花弁は筒状で5裂しています。ニオイバンマツリの花色は咲き始めは紫色で、後に白色に変化します。ニオイバンマツリの花は両性花でがく片5裂、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。ニオイバンマツリの香りが良く、美しい花は世界中で親しまれています。

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トウガラシ実写真

唐辛子トウガラシ

 ナス科トウガラシ属トウガラシ(唐辛子Pepper Capsicum annuum)は中南米が原産の双子葉、多年生、草本(木本)です。トウガラシは主に種子で増えます。トウガラシは高さ40~80cmになり、茎は多数枝分かれします。トウガラシの葉は互生で、卵円形です。トウガラシの花はナス科特有の合弁花で、花色は白色、花期は夏から秋です。トウガラシの花は下向きに咲き、がく片5、花弁5裂、雌蕊1、雄蕊5で子房2室(3室)です。トウガラシは秋に色とりどりの実(液果)を付けます。トウガラシの実は緑色、黄色、赤色、紫色と変化し、とても人気があります。トウガラシは見た目も美しく、鑑賞的価値がある他、食用、防腐剤、薬用など利用価値が高い植物です。

メランポジウム花写真

メランポジウム

 キク科メランポジウム属メランポジウム(Butter Daisy Melampodium divaricatum)は中南米の熱帯地方が原産の高さ30cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。メランポジウムは主に種子で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の葉を付け、夏から秋に広く分枝した葉脇から黄色く可愛らしい花を咲かせます。メランポジウムの花はキク科特有の花で、管状花と舌状花からできています。メランポジウムの花は外側に黄色い舌状花が取り巻き、中心部に黄色い管状花が密集しています。メランポジウムは暑さにも強く、グランドカバーとしても適しています。

サルスベリの花

百日紅サルスベリ

 夏の強い日差しに負けず涼しげに咲くサルスベリのピンク色の花は夏の楽しみです。サルスベリ(百日紅)の原産は中国南部で台湾、日本、朝鮮半島でも見られる花です。サルスベリ(Lagerstroemia indica)はミソハギ科の落葉樹で高さ6mにもなることがあります。サルスベリの幹は滑らかなので、猿滑(さるすべり)と書かれることがあります。サルスベリの花は花弁が6枚で、独特の縮れがおしゃれです。サルスベリの花を写真、サルスベリの花散歩地図、サルスベリの花情報でお楽しみ下さい。

キョウチクトウ花

夾竹桃キョウチクトウ

 キョウチクトウ科キョウチクトウ属キョウチクトウ(夾竹桃Oleander Nerium oleander)は西南アジアが原産の双子葉、常緑、小高木です。キョウチクトウの樹高は2m~6mで、竹に葉に似た濃緑色の葉を輪生につけます。キョウチクトウは夏に枝先に花茎を伸ばし多数の花を次々に咲かせます。キョウチクトウの花は2.5~5cmで、キョウチクトウ科特有の筒状の合弁花で、回旋状で花弁は5裂(八重も多い)しています。キョウチクトウの花色は赤色、薄紅色、白色、薄黄色です。キョウチクトウの花は花冠筒内側に長い柔毛が伸びているのが特徴で、雌蕊1、雄蕊は5です。キョウチクトウは有毒な植物として知られていますが、医薬品としても多方面で利用されています。

トレニア花

夏菫トレニア

 ゴマノハグサ科トレニア属トレニア(夏菫Wishbone flower Torenia fournieri)はインドシナ半島が原産の双子葉、多年生、草本です。トレニアは高さ15cm~50cm程に育ちます。トレニアは主に種子で増え、春から夏に種子から発芽し、初夏から夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしトレニア属特有の筒状の花を次ぎつきにつけます。トレニアの花色は紫色、紅色、白色などがあります。トレニアの花はトレニア属特有の筒状の花で、左右相称で筒状花で、花弁は5裂(上唇2裂、下唇3裂)しています。トレニアは秋に種子を付けます。トレニアの筒状の紫色、ピンク色の花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

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サルビアレウサンカ花

サルビアレウカンサ

 シソ科アキギリ属サルビアレウカンサ(Mexcan bush sage Salvia leucantha)はメキシコ亜熱帯から熱帯地方が原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアレウカンサは高さ1.3m程に育ちます。サルビアレウカンサは主に種子で増え春から夏に種子から発芽し、夏に対生の葉を茂らせ、秋に穂状の花茎を伸ばしビロード状の毛で覆われた長唇状の花を次ぎつきにつけます。サルビアレウカンサの花色はがく片は紫色で、花は白色、紫色、ピンク色などがあります。サルビアレウカンサの花はシソ科特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊5、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアレウカンサは晩秋に種子を付けます。サルビアレウカンサのビロード状の毛で覆われた紫色の花色は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

コチョウラン花

胡蝶蘭コチョウラン

 ラン科コチョウラン属コチョウラン(胡蝶蘭Moth Orchid Phalaenopsis aphrodite)は東アジア原産の単子葉、多年生草本です。コチョウラン属には約60種ほどあります。コチョウランは種子叉は株分けで増えます。コチョウランの葉は楕円形、長楕円形で平行脈。コチョウランの花はラン科特有の花被片6(外花被片3+内花被片3)で、内花被片2(側花弁)は大きく、唇弁は前方に突き出します。コチョウランのずい柱は短く花粉塊2です

トベラ花写真

トベラ

 トベラ科トベラ属トベラ(扉Japanese Cheesewood Pittosporum tobira)は、日本など東アジア沿岸が原産の双子葉、常緑、小高木(潅木)です。トベラは主に種子、挿し木で増え簡単に常緑の美しい生垣や庭木に仕立てることができます。トベラは初夏に香りの良い花を咲かせます。トベラの花色は白色(黄色)で、香りが良いのが特徴です。トベラの花はトベラ科特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊1、雄蕊5です。トベラの花は香りも良く世界中で人気があります。またトベラの葉は美しく光沢があるので、世界中で庭木や生垣として人気があります。

シャリンバイ花

車輪梅シャリンバイ

 バラ科シャリンバイ属シャリンバイ(車輪梅Rhaphiolepis indica var. umbellata)は温暖な東アジア沿岸地方の原産で双子葉、常緑低木樹の植物です。シャリンバイはバラ科で、花がウメ(梅)に似ているので車輪梅と漢字でかかれます。シャリンバイは温暖な海岸地方に自生しています。初夏に咲くシャリンバイの花はとても美しく、秋から冬に稔る黒紫色の実もきれいです。シャリンバイの花と実は四季の花実散歩の楽しみです。シャリンバイ花実写真、シャリンバイの花実散歩地図、シャリンバイの花実情報でお楽しみ下さい。

ムラサキカタバミ花写真

紫片喰ムラサキカタバミ

 カタバミ科カタバミ属ムラサキカタバミ(紫片喰Lavendersorrel Oxalis corymbosa)は南アフリカ原産の双子葉、多年生、草本です。ムラサキカタバミは冬を地下の鱗茎で過ごし、春に三出複葉のハート形の三つ葉を茂らせ、初夏から夏に葉の間から花柄を伸ばし傘形花序の花を次々に咲かせます。ムラサキカタバミの花色は紫色、赤色、白色などです。ムラサキカタバミの花は、カタバミ科特有の花でがく片5、花弁5、雌蕊5(5心皮)、雄蕊10です。道端や土手に咲くムラサキカタバミのかわいらしい花は初夏から夏の花散歩の楽しみです。

シンビジウム花写真

大花惠蘭シンビジウム

 ラン科シンビジウム属シンビジウム(大花惠蘭 Boat Orchid Cymbidium sp.)は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年草です。シンビジウムは、主に種子、バルブ(偽鱗茎)で増えます。早春に咲くシンビジウムの美しい花は庭先や窓辺、室内を明るく飾ります。シンビジウムは比較的暑さ寒さにも強く、鉢植えや露地栽培にも適した植物です。シンビジウムの葉は、バルブの基部から線状の長い葉を付けます。シンビジウムの花はラン科特有の花で、花弁6(外花被片3、内花被片3)です。シンビジウムの花期は1~4月です。

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バンダの花

沖縄花図鑑

 沖縄県は日本の最も西に位置し、海洋性気候で1年中温暖な地域として知られている県です。沖縄を花散歩すると熱帯、亜熱帯、温帯の植物が観察できます。また沖縄は孤島列島で、大陸や本州とは異なる進化を遂げた植物も多く見られます。さらに沖縄では、海洋性の植物や海浜植物も多く観察できます。沖縄の花を写真図鑑と沖縄の花観察地図、沖縄の花情報で案内いたします。皆様も沖縄花図鑑を片手に、沖縄花散歩を楽しんでください。

ハイビスカス花画像

常夏オアフ島の動植物

 常夏の島ハワイ諸島の一つ、オアフ島は観光地や高級リゾート地として有名です。ワイキキ海岸には世界中から青い海を求めて人々がやってきます。そんなワイキキ海岸をホノルル動物園に向かって10分も散歩すると、熱帯の植物や動物を観察することができます。そんなオアフ島の動植物を写真と地図、資料で紹介しましょう。

ヒスイカズラ花画像

熱帯植物園東南植物楽園

 沖縄県沖縄市知花にある東南植物楽園は、熱帯亜熱帯の植物を露地栽培して展示している植物園です。東南植物楽園は開園が1968年と沖縄の植物園では最も古く、ヤシの木なども見事な樹形に育っています。東南植物楽園は、植物園区と水上楽園区に分かれています。東南植物楽園を写真、地図、交通アクセス、東南植物楽園見学資料、東南植物楽園に咲く花、植物写真で案内します。

台北花画像

原色台北の色図鑑

 亜熱帯地方にある、台北は一年中温暖で花が咲き誇る街です。街は一日中活気に満ちています。買い物、エネルギッシュな夜市、エステなど期待を裏切りません。故宮博物院などの世界でも有数な文化財や古い寺院なども充実しています。また最近では素晴らしい泉質の温泉やロープウエーで手軽に自然を親しむ山歩きなども人気です。新幹線や地下鉄、新交通なども整備され、バラエティー豊富な散策も便利になりました。今日は台北の素晴らしい色を、図鑑にしてみました。気軽に写真を眺めてみてください。

カトレア花画像

蘭花熱帯ドリームセンター

 沖縄県国頭郡本部町にある熱帯ドリームセンターは、沖縄海洋博公園内にある熱帯植物園です。広さ約6ヘクタールの広さの熱帯ドリームセンターには2000株を越えるラン科の植物の展示の他、様々な熱帯亜熱帯の植物を展示しています。熱帯ドリームセンターは花や植物好きの方には見逃せない施設です。熱帯ドリームセンターを写真、地図、交通アクセス、熱帯ドリームセンター見学資料で案内します。

芦ノ湖畔のウツギ花画像

各地日本各地の花図鑑

 日本列島は以外に広く、各地域の自然や花植物は変化に富んでいます。東は北海道、西は沖縄県まで経度差が約31度あります。日本では国内に時差は使用していませんが、実際は2時間の時差があります。緯度差は約26度あり、沖縄県や小笠原諸島の亜熱帯・熱帯の植物から北海道や山間部では亜寒帯・寒帯の植物や高山植物が分布しています。意外に広く変化に富んだ日本列島各地の花植物を、写真図鑑と花観察地図で案内いたします。

沖縄守礼門前に咲くハイビスカス花画像

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熱帯植物花図鑑1はさらに魅力的な熱帯植物が掲載されています。ゆっくりご覧ください

 熱帯亜熱帯植物花図鑑2を、楽しんでもらえたでしょうか?熱帯植物は色鮮やかで、エキゾチックなものが多いです。熱帯亜熱帯植物花図鑑のページの写真は、全て現地取材して1枚1枚撮影したものです。1枚でも気に入った写真があれば光栄です。熱帯亜熱帯植物花図鑑の地図を片手に、皆様も熱帯亜熱帯植物花散歩を楽しんでください。よろしかったら高山植物も眺めていってください。

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