北海道の花図鑑
Flower Book of Hokkaido Japan
北海道の花は可憐で華やか・北海道の花は四季の花散歩の楽しみ
北海道は日本列島で最も北に位置する地域で、亜寒帯や寒帯、高山帯を擁する地域です。北海道は本州に比べ気温湿度が低く温暖差が大きくなっているため、植物の花色などにも多少の変化があります。北海道の植物は花色が鮮やかで、花が大きなものが多く見られます。北海道の固有種の他、牧畜による牧草輸入のため帰化植物も多く見られます。北海道の花を北海道の花写真、北海道の花観察地図、北海道の花情報でお楽しみ下さい。
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浜茄子ハマナス
北海道北浜駅に咲くハマナスの花写真(撮影8月)
夏に北海道オホーツク海に最も近い駅の北浜駅を花散歩していると、オホーツク海を背景にハマナスの花が咲いていました。バラ科バラ属ハマナス(浜茄子Beach Rose Rosa rugosa)は双子葉、落葉、低木で原産は日本、中国、ロシア、朝鮮半島などの東アジアです。バラ科バラ属ハマナス(学名Rosa rugosa)は北日本や東日本の海岸地方で良く見られ、夏に赤いバラの花に似た花を咲かせます。
北海道小樽三角市場に稔るハマナスの実写真(撮影10月)
秋におらる三角市場を花散歩していると、ハマナスの赤色の可愛らしい実が稔っていました。ハマナスの花は香りが良く、夏から秋にかけて赤い実(ローズヒップと呼ばれる)をつけます。花も実もかわいいハマナスの花散歩は夏の楽しみです。
蓮華躑躅レンゲツツジ
北海道五稜郭に咲くレンゲツツジ花写真(撮影6月上旬)
初夏に函館五稜郭を花散歩していると、レンゲツツジの花が五稜郭タワーを背景に咲いていました。ツツジ科ツツジ属レンゲツツジ(蓮華躑躅Rhododendron molle 他)は日本、中国が原産の双子葉、常緑、小低木です。初夏の山地や草原を華やかな花で飾るレンゲツツジの花は初夏に咲く花です。レンゲツツジは主に、挿し木や種子で増えます。レンゲツツジの花はツツジ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。レンゲツツジは有毒ですが、レンゲツツジの美しく華やかな花は園芸植物としても人気があります。
白樺シラカンバ
夏に富良野ニングルテラス近くを花散歩していると、霧の中にシラカンバの林並木が浮かんで見えました。バノキ科カバノキ属シラカンバ(白樺Japanese white birch Betula platyphylla)は日本などアジアの北東部が原産の双子葉、高木、落葉広葉樹です。シラカンバは成長すると高さ30m程の大木になります。シラカンバは春先に互生の葉が芽吹く春に、雌雄同株の雄花と雌花を付けます。シラカンバの雄花(黄褐色)は長枝の先から尾状に数個垂れ下がり、雌花(緑色)は短枝に4 cmほどの細長い棒状の花穂を1個つけます。シラカンバは花期後秋に実(堅果)ができ、薄い翼を持った種子が多数できます。シラカンバは秋に赤茶色に紅葉し、初冬に落葉します。シラカンバは甘味料(キシリトール)、化粧品、飲料、生薬など様々に利用されています。シラカンバをシラカンバ写真、シラカンバ観察地図、シラカンバ情報でお楽しみ下さい。
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植物名 | 北海道の花 漢字 英語 Flower of Hokkaido |
気候 | 亜寒帯、寒帯、高山 |
気温 | -40℃~30℃ |
特性 | 気温差が大きく湿度は小さい |
花期 | 春、初夏、夏、秋 |
花色 | 青色花 赤色花 白色花 黄色花 紫色花 オレンジ色花 |
特徴 | 花が大きく、花色が鮮やかなものが多い |
観察地 | 函館、大沼、洞爺湖、ニセコ、富良野、大雪、網走、摩周湖、屈斜路湖、他 |
特徴 | 固有種の他、牧畜の牧草輸入のため帰化植物が多い、北アメリカ原産のものが多い |
利用 | 食用、鑑賞用、庭園、生薬、薬草、医薬品、他 |
科名 | キク科、マメ科、バラ科、ツツジ科、アヤメ科、他 |
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鈴蘭スズラン
北海道函館朝市近くに咲くスズランの花写真(撮影6月上旬)
スズラン属スズラン(鈴蘭Lily of the valley Convallaria majalis)は日本などユーラシア大陸が原産の単子葉、多年生、草本(宿根草)です。スズランは主に種子、地下茎で増えます。スズランの可愛らしく香りの良い花は世界中で人気があります。スズランは地下茎で冬を過ごし、春に16~20cm程の卵円形の根生葉を数枚伸ばします。初夏に高さ15~30cm程の花茎を伸ばし、鈴型の白色の花を総状花序に咲かせます。函館朝市近くを花散歩していると、スズランの花が咲いていました。
北海道大通公園近くに稔るスズランの赤色の実写真(撮影10月上旬)
スズランの花はユリ科特有の鈴型の筒状花で、花弁は先端6裂で、雄蕊6、雌蕊1です。スズランは花期後、オレンジ色の実を付けます。秋に札幌大通公園近くを花散歩していると、スズランの赤色の可愛らしい実が稔っていました。
紫沈香花ライラック
北海道大沼公園に咲くライラックの花写真(撮影6月)
初夏に大沼国定公園を花散歩していると、紫色のライラックの花が大沼公園の湖沼を背景に咲いていました。モクセイ科ハシドイ属ライラック(紫沈香花Lilac Syringa vulgaris)はヨーロッパバルカン半島原産の双子葉、落葉、低木、広葉樹です。ライラックは成長すると高さ6m~7m程になります。ライラックは春に4cm~12cmの明るい緑色のハート型の葉をつけ、初夏に枝先に15cm~30cmの房状の花穂を付け紫色の花多数を咲かせます。ライラックの花は紫色(白色)で長さ6mm~10mm程の筒状で、先が4裂し5mm~8mmの十字型に広がっています。
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七竈ナナカマド
北海道函館イギリス領事館前に咲くナナカマドの花写真(撮影6月上旬)
初夏に函館イギリス領事館前を花散歩していると、ナナカマドの白色の花が咲いていました。バラ科ナナカマド属ナナカマド(七竈Japanese Rowan Sorbus commixta)は日本サハリンなど東アジアの寒冷地原産の双子葉、落葉、高木です。ナナカマドは初夏に、奇数羽状複葉を枝先に付け、枝先に散房状の白い花を多数咲かせます。ナナカマドの花はバラ科特有の花でガク片5枚、花弁5枚、雌蕊は複数が融合、柱頭は3~5裂、雄蕊20です。
北海道洞爺湖畔に稔るナナカマドの実写真
ナナカマドは秋に赤い実を稔らせ葉は赤く紅葉します。ナナカマドの実と紅葉は美しく、世界中から愛されています。秋に北海道洞爺湖畔を花散歩していると、ナナカマドの赤色の実と紅葉する葉が観察できました。
沢桔梗サワギキョウ
北海道ニセコ神仙沼に咲くサワギキョウの花写真(撮影8月)
夏に北海道ニセコ神仙沼を花散歩していると、サワギキョウの花が神仙沼の水面を背景に咲いていました。サワギキョウ(沢桔梗、学名: Lobelia sessilifolia )は日本の湿原に自生するキキョウ科ミゾカクシ属の多年草植物です。サワギキョウは美しい山野草であるが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られる。
山母子ヤマハハコ
北海道摩周湖畔に咲くヤマハハコ花写真(撮影8月)
夏に摩周湖畔を花散歩していると、白色のヤマハハコの花が摩周湖の湖畔を背景に白く輝いて見えました。キク科ヤマハハコ属ヤマハハコ(山母子Pearly Everlasting Anaphalis margaritacea)は日本などユーラシア、北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。ヤマハハコの花はキク科特有の花で、管状花(筒状花)だけからできています。ヤマハハコの白く真珠のように輝く花は、世界中で愛されています。ヤマハハコの白く可愛いらしい花は、夏の花散歩の楽しみです。
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向日葵ヒマワリ
北海道富良野に咲くヒマワリ花写真(撮影8月)
夏に富良野を花散歩していると、ヒマワリの花が芦別岳を背景にたくさん咲いていました。キク科ヒマワリ属ヒマワリ(向日葵Sunflower Heliathus annuus)は、双子葉、1年生、草本で、原産は北アメリカです。ヒマワリは成長すると1m~3m程になります。ヒマワリの葉は互生で大きく心状卵円形です。ヒマワリの花はキク科特有の頭状花序で、周辺部に黄色い舌状花、中心部に赤茶色の管状花があります。ヒマワリは花期後多数の痩果を付けます。
釣鐘人参ツリガネニンジン
北海道積丹半島に咲くツリガネニンジン花写真(撮影8月)
夏に積丹半島神威岬を花散歩していると、積丹の海を背景にツリガネニンジンの花が観察できました。キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。
這松ハイマツ
北海道美幌峠近くに茂るハイマツと実写真(撮影8月)
夏に北海道美幌峠を花散歩していると、屈斜路湖を背景にハイマツとハイマツの実が観察できました。マツ科マツ属ハイマツ(這松Siberian dwarf pine Pinus pumila)は日本やシベリアの高山や寒冷地が原産の裸子植物、常緑、灌木です。ハイマツは成長しても樹高1~2mで、生育場所を変えながら地を這うように成長します。ハイマツの葉はゴヨウマツ(五葉松)と同じ五葉の針葉で、高山帯の氷雪の中でも光合成を行っています。ハイマツは初夏から夏に雌雄同株の赤色の雄花と雌花を付ます。ハイマツは花期後、松ぼっくり状の3~4cm程の球果を付けます。
深山秋麒麟草ミヤマアキノキリンソウ
北海道積丹半島に咲くミヤマアキノキリンソウ花写真(撮影8月下旬)
夏の終わりに北海道積丹岬を花散歩していると、ミヤマアキノキリンソウの花が積丹の海を背景に咲いていました。キク科アキノキリンソウ属ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草Woundwort Solidago vigaurea ver. leiocarpa)は日本、北アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマアキノキリンソウの花色は黄色で、散房状です。ミヤマアキノキリンソウの花はキク科特有の周辺部の舌状花と中心部の筒状花からなります。ミヤマアキノキリンソウは秋に種子を付けます。ミヤマアキノキリンソウの黄色く明るい花は秋の高山を華やかに飾ります。
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蔦ツタ
北海道小樽運河倉庫に稔るツタの実写真(撮影10月)
秋に小樽運河倉庫群を花散歩していると、倉庫の壁にツタの青紫色の実が稔っているのが観察できました。ブドウ科ツタ属ツタ(蔦Boston Ivy Parthenocissus tricuspidata)は日本など東アジアが原産の双子葉、落葉、つる性、木本です。ツタは、主に種子、挿し木で増えます。ツタはつる性で壁面や古い建築物に絡まり生育します。ツタは秋に落葉し、春に互生の葉を茂らせます。ツタの葉は掌状です。ツタは初夏に小さな5弁の花を咲かせます。ツタの花はブドウ科特有の花で、花弁は緑色で目立ちません。ツタの花は花弁5、雄蕊5、雌蕊1(子房2)です。ツタは花期後、ブドウの実に似た青紫色の実を付けます。
野紺菊ノコンギク
北海道ハリストス教会前に咲くエゾノコンギク花写真(撮影9月下旬)
秋に函館ハリストス教会前を花散歩していると、ノコンギクの亜種のエゾノコンギクの花が咲いていました。キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。
薫衣草ラベンダー
北海道富良野に咲くラベンダー花写真(撮影7月)
シソ科ラベンダー属コモンベンダー(薫衣草Common lavender Lavandula angustifolia)はヨーロッパ地中海が原産の双子葉、常緑、小低木です。ラベンダーは初夏から夏に花茎を伸ばし長さ2~8cm程の花穂を付け、花穂に多数の花が集まって咲きます。ラベンダーの花は、シソ科特有の唇状の合弁花で、花弁は5裂しています。ラベンダーの花冠は2唇形で上唇2裂、下唇3裂しています。雌蕊の下の子房は4裂し、雄蕊は4です。初夏に富良野ファーム富田を花散歩していると、ラベンダーの花蕾が
仙人草クレマチス
北海道函館元町に咲くクレマチス花写真(撮影6月)
初夏に函館元町を花散歩していると、ピンク色のクレマチスの花がカトリック教会を背景に咲いていました。キンポウゲ科センニンソウ属クレマチス(仙人草Clematis Clematis patens他)は日本などが原産の双子葉、蔓性、多年草植物です。クレマチスの花は、キンポウゲ科特有の花でがく片4~8、花弁なし、雌蕊多数(多心皮)、雄蕊多数です。日本原産のクレマチス属にはカザグルマ、センニンソウ、クサボタンなど美しい品種が多く世界から注目されています。クレマチスの美しく華やかな花は、世界中で親しまれています。
北海道花図鑑を楽しんでもらえたでしょうか?北海道の花は花期は短いですが、華やかで可憐なものが多いです。北海道の花を眺めながら花散歩ができると良いですね。なお資料写真図鑑の背景がボケていますが、北海道の花が主役ですのでお許し下さい。なお私たちのページの写真は全て、現地取材で観察撮影したものです。1枚でも皆様が気に入った写真があれば光栄です。よろしかったら高山植物も眺めていってください。
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