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秋の図鑑2

Autumn Season Flower Book 2

秋の花は味わい深く爽やかで涼しげ・秋の花図鑑2を片手に秋の花散歩に出かけましょう

更新2024.02.13

 立秋が過ぎると高山や高原では秋となり、秋の花が見頃となります。秋の花は夏の花に比べて華やかさはありませんが、深みのある色と風情は素晴らしいです。日本列島各地に咲く秋の花を、写真図鑑と秋の花観察地図で案内いたします。味わい深い秋の花を、秋の花写真図鑑2でお楽しみください。このページは秋の花図鑑の続きのページです。

《秋の花図鑑写真・秋の花図鑑案内・秋の花図鑑ページ》

サルビア花画像

緋衣草サルビア

 シソ科アキギリ属サルビア(緋衣草Scarlet sage Salvia splendens)はブラジル高原地帯(標高2000m〜3000m)原産の双子葉、多年生、草本です。サルビアは日本では高さ50cm程ですが、野生種は1.5m〜8mにもなります。サルビアは主に種子で増え春種子から発芽し、初夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に穂状の花茎を伸ばし長唇状の花を次ぎつきにつけます。サルビアの花色は主に赤色ですが、紫色、白色などもあります。サルビアの花はシソ科特有の花で、がく片5、花弁5、雄蕊5、雌蕊先端2裂ですが、合弁しているためにがく片2裂、花弁は長唇状で4裂(上唇1、下唇3裂)に見えます。サルビアは秋に種子を付けます。サルビアの赤い花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

ワレモコウ花

吾亦紅ワレモコウ

 バラ科ワレモコウ属ワレモコウ(吾亦紅Great Burnet Sanguisorba officinalis)はユーラシア大陸の寒冷地原産の双子葉、多年生、草本です。ワレモコウは寒冷な高原を好み、秋に赤紫色の穂状の花を咲かせるのが特徴です。ワレモコウは初夏から夏に地下茎から互生の羽状複葉の根生葉を茂らせ、夏〜秋に1m程の花茎を伸ばし花茎の先に円形、長円形の赤紫色の穂状の花を咲かせます。ワレモコウの花はがく片4、花弁は無く、花柱細長、雄蕊4です。ワレモコウの花はガーネットのような美しさで、世界中から愛されています。

サガギク花

嵯峨菊サガギク

 キク科キク属サガギク(嵯峨菊Chrysanthemum grandiflorum cv. Saga)は嵯峨天皇の時代に大覚寺大沢の池に自生していた野菊を品種改良してできたと言われている双子葉、多年生草本の品種です。サガギクは長さ10cmほどの管状の繊細な花弁(舌状花)をたくさん付けます。サガギクは宮殿から見やすいように、2mほどの高さに仕立てられます。サガギクの優雅で繊細な花は秋の嵯峨野花散歩の楽しみです。サガギク花写真、サガギクの花散歩地図、サガギクの花情報でお楽しみ下さい。

タムラソウ花画像

田村草タムラソウ

 キク科タムラソウ属タムラソウ(田村草Plumeless saw-wort Serratula coronata 他)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。タムラソウは成長すると70〜150cm程で、紫色のアザミに似た棘の無い花を咲かせます。タムラソウは主に種子で増えます。タムラソウの茎は直立し、葉は羽状で全裂しています。タムラソウは夏の終わりから秋に花茎を伸ばし、花茎の先にアザミの花に似た頭状花序の花を咲かせます。タムラソウの花は赤紫色で、キク科特有の頭状花序の花で筒状花のみでできています。タムラソウは花期後実(痩果)を付けます。タムラソウは秋の高原の花で薬草、漢方薬としても利用されます。タムラソウの赤紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

シュウカイドウ花画像

秋海棠シュウカイドウ

 ベゴニア科ベゴニア属シュウカイドウ(秋海棠Hardy Begonia Begonia grandis)はマレーシア、中国南部など比較的多湿の地方が原産の高さ60〜75cm程の双子葉、多年生、草本です。シュウカイドウは主に種子、むかご、挿し葉で増えます。シュウカイドウの花はベゴニア属特有の雌雄同株異花で、雄花はがく片2、花弁2、球状の雄蕊多数で、雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。シュウカイドウの薄紅色の美しい花色は、秋の渓谷や山沿いの斜面を美しく飾ります。

シャリンバイ実画像

車輪梅シャリンバイ

 バラ科シャリンバイ属シャリンバイ(車輪梅Rhaphiolepis indica var. umbellata)は温暖な東アジア沿岸地方が原産の双子葉、常緑、低木樹の植物です。シャリンバイはバラ科で、花がウメ(梅)に似ているので車輪梅と漢字でかかれます。シャリンバイは、温暖な海岸地方に自生しています。初夏に咲くシャリンバイの花はとても美しく、秋から冬に稔る黒紫色の実もきれいです。シャリンバイの花と実は四季の花実散歩の楽しみです。シャリンバイ花実写真、シャリンバイの花実散歩地図、シャリンバイの花実情報でお楽しみ下さい。

フジバカマの花

藤袴フジバカマ

 フジバカマ(藤袴)はキク科ヒヨドリバナ属の双子葉植物です。フジバカマEupatorium japonicumは日本、中国、朝鮮半島、に分布する山野草で、秋に散房状に薄い藤紫色の花を咲かせます。フジバカマは万葉の時代から好まれていて、秋の七草として知られています。またフジバカマは薬草や香水(中国)、としても使用されています。フジバカマの花を写真、フジバカマの花散歩地図、フジバカマの花情報でお楽しみ下さい。

ヤナギランの花・志賀高原

柳蘭ヤナギラン

 夏から秋の高原に揺れるヤナギランの花は山高原散歩の楽しみです。アカバナ科ヤナギランは北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに広く分布する植物です。日本ではヤナギランは北海道、本州の亜高山帯から山地に分布します。夏の高原に涼しげに揺れるヤナギランの赤(薄紫)色の上品な花は人気が高い花です。ヤナギランの花を写真、ヤナギランの花散歩地図、ヤナギランの花情報でお楽しみ下さい。

サザンカ花

山茶花サザンカ

 ツバキ科ツバキ属サザンカ(山茶花Camellia sasanqua)は日本を含む東アジア原産の双子葉、樹高5mに成長する常緑広葉樹の植物です。サザンカの葉は光沢があり、鋸歯があります。サザンカは木枯らしの吹き出す晩秋から冬の寒い季節に白色、赤色の同属のツバキに似た花を咲かせます。サザンカの花は直径5cm〜7cmほどで、5〜7枚の花弁、顎片5〜多数を付け、中心に雌しべと多数の雄しべが密集しています。サザンカの花はツバキのように花弁が基部で繋がらず、ばらばらに散るのが特徴です。寒い季節に咲くサザンカの華やかな花は、晩秋から冬の花散歩の楽しみです。

コウテイダリア花

皇帝天竺牡丹コウテイダリア

 キク科ダリア属コウテイダリア(皇帝天竺牡丹Bell tree dahlia Dahlia imperialis)は中央アメリカ高原地帯原産の双子葉、多年生、草本です。コウテイダリアは球根で冬を過ごし、夏から秋に中空の太い茎を伸ばし8m〜10mに成長します。コウテイダリアの葉は対生、羽状複葉です。コウテイダリアは秋に紫色、薄紫色の美しい散房状の頭状花(直径7.5cm〜15cm)を多数を次々に咲かせるのが特徴です。コウテイダリアの花はキク科特有の花で、周辺部の薄紫色の舌状花(8)と中心部の黄色い管状花(多数)から成ります。コウテイダリアは晩秋に種子を付けます。コウテイダリアの薄紫色の花は美しく、秋の庭園を華やかに飾ります。

ジャノヒゲの実

蛇の髭ジャノヒゲ

 スズラン亜科ジャノヒゲ属ジャノヒゲ(蛇の髭Ophiopogon japonicus)は、リュウノヒゲ(竜の髯)とも呼ばれ日本や東アジアに自生する植物です。ジャノヒゲは単子葉類常緑多年草で、夏から秋に薄紫色、白色の涼しげな花を咲かせます。またジャノヒゲは晩秋から冬に青色、瑠璃色のきれいな実を稔らせます。ジャノヒゲの花実写真、ジャノヒゲの花実散歩地図、ジャノヒゲの花実情報でお楽しみ下さい。

イソギク花画像

磯菊イソギク

 キク科キク属イソギク(磯菊Chrysanthemum pacificum)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。イソギクは静岡県から千葉県の太平洋沿岸地方に自生する海浜植物です。イソギクの葉は楕円形で葉の裏側に白い毛が密生しています。イソギクの葉は表側から見ると白い縁取りのように見えて、とてもおしゃれです。イソギクは秋から冬にかけて、多数の黄色い頭状花を散房状に咲かせます。イソギクはキク科特有の舌状花がないので、黄色い筒状花が密集して見えます。イソギク花写真、イソギクの花散歩地図、イソギクの花情報でお楽しみ下さい。

《秋の花の特徴・秋の花の種類・秋の花情報》

名称 現代 秋の花 日本語 秋花 英語 Autum Flowers 中国語 秋花
August 、September、Nobember、 八月、九月、十月、 葉月、長月、神無月
西洋 ヒャクニチソウ、トレニア、サルビア、マリーゴールド、ダリア、他
日本 キキョウ、ススキ、オミナエシ、クズ、ハギ、ムラサキシキブ、他
中国 フヨウ、キンモクセイ、シュウカイドウ、ケイトウ、菊花、他
韓国 ヒガンバナ、ムクゲ、フヨウ、ハギ、センニチコウ、他 
花色 白色:チャノキ、ハクチョウソウ、フヨウ、コスモス、フジバカマ、白菊、他
ピンク:コウテイダリア、シモツケ、トレニア、フヨウ、センニチコウ、他
青色:キキョウ、オヤマリンドウ、ツルリンドウ、トリカブト、デュランタ、他
赤色:ダリア、ナデシコ、ヒャクニチソウ、ケイトウ、ヒガンバナ、ゼラニウム、他
紫色:サルビアレウカンサ、トレニア、ホトトギス、センニチコウ、シュウメイギク
オレンジ色:バラ、ヒャクニチソウ、キヌガサギク、キバナコスモス、他
黄色:アキノキリンソウ、キクイモ、イソギク、オミナエシ、メランポジウム、他
気温 15℃〜25℃
特徴 短日花(アサガオ、野菊、コスモス、サルビア、他)
低温を好む(リンドウ、ツワブキ、菊花、アキノキリンソウ、他)
多湿を好む(シュウカイドウ、スイレン、ワレモコウ、オミナエシ、他)
乾燥を好む(サルビア、ペチュニア、センニチコウ、他)
利用 庭園、庭木、茶花、生け花、観賞用、漢方薬、食用、栗、柿、林檎、バイオエネ、他
芸術 誕生花(リンドウ、コスモス)、絵画(コスモス、林檎、栗)、音楽(紅葉、枯葉)、他

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《秋の花図鑑写真・秋の花図鑑案内・秋の花図鑑ページ》

オミナエシの花

女郎花オミナエシ

 オミナエシはオミナエシ科オミナエシ属の多年生双子葉植物です。オミナエシPatrinia scabiosifoliaは日本、朝鮮半島、中国、東シベリアの日当たりの良い草地に分布する山野草で、夏から秋に花茎を立て黄色い星型の合弁花を咲かせます。オミナエシの花は秋の七草の一つで古くから好まれていて、万葉集や源氏物語の中でも詩に詠まれています。オミナエシの花を写真、オミナエシの花散歩地図、オミナエシの花情報でお楽しみ下さい。

ツリガネニンジン花画像

釣鐘人参ツリガネニンジン

 キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンは成長すると50〜150cm程で紫色の筒状(釣鐘)の花を付けます。ツリガネニンジンは主に種子で増え、初夏から夏に直線状に茎を伸ばし、輪生の葉(3〜6)を茂らせます。ツリガネニンジンは夏から秋に紫色の釣鐘状の花を輪生に付けます。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ツリガネニンジンの釣鐘状の涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ゴマナ花画像

胡麻菜ゴマナ

 キク科シオン属ゴマナ(胡麻菜Aster glehnii var. hondoensis他)は日本など東アジア北部、高原が原産の双子葉、多年生、草本です。ゴマナは白色の頭状花序の花を散房状に付け100〜150cmになります。ゴマナは冬は横に広がる根茎で過ごし、初夏から夏に茎を伸ばし、互生長楕円形のざらつく葉を茂らせます。ゴマナは夏から秋に白色の頭状花序の花を散房状に付けます。ゴマナの花はキク科特有の花で、白色の舌状花と黄色い管状花でできています。ゴマナは花期後痩果を付けます。ゴマナは食用、としても利用されます。ゴマナの素朴で爽やかな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

クガイソウ花画像

九蓋草クガイソウ

 オオバコ科クガイソウ属クガイソウ(九蓋草Herb Weiling Ascitesgrass Veronicastrum sibiricum)は日本など東アジア北部が原産の双子葉、多年生、草本です。クガイソウは穂状の総状花序の花が美しく成長すると80〜150cmになります。クガイソウは冬はひげ根に覆われた根茎で過ごし、初夏から夏に円形の直立する茎を伸ばし、4〜8枚の輪生の葉を茂らせます。クガイソウは夏から秋に長さ10〜25cm程の円錐状の総状花序の薄紫色、白色の花を多数開花させます。クガイソウの花はクガイソウ属特有の花で、花冠は筒状で先が4裂し、雄蕊は2本です。クガイソウは花期後刮ハを付けます。クガイソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ヤマオダマキ花画像

山苧環ヤマオダマキ

 キンポウゲ科オダマキ属ヤマオダマキ(山苧環 Columbine Aquilegia buergeriana 他)は日本が原産の双子葉、多年生、草本です。ヤマオダマキは成長すると30〜70cm程で黄色(紫色)の透明感のある花を付けます。ヤマオダマキは冬根茎で過ごし、初夏から夏に茎を伸ばし、2回3出複葉の葉を茂らせます。ヤマオダマキは夏から秋に黄色の花を付けます。ヤマオダマキの花はキンポウゲ科特有の花で、がく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数でできています。ヤマオダマキは花期後5室の袋果を付けます。ヤマオダマキは観賞用としても利用されます。ヤマオダマキの透明感のある爽やかな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ヨウシュヤマゴボウ花画像

洋種山牛蒡ヨウシュヤマゴボウ

 ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡Pokeweed Phytolacca americana)はアメリカ合衆国が原産の双子葉、多年生、草本です。ヨウシュヤマゴボウは全草有毒で成長すると1m〜2mになります。ヨウシュヤマゴボウは冬は葉を落葉させ、初夏から夏に長楕円形の長さ15cm程の葉を茂らせます。ヨウシュヤマゴボウは夏から秋に長さ4〜12cm程の総状花序の花を開花させます。ヨウシュヤマゴボウの花はヤマゴボウ科特有の花で、がく片5、花弁は無く、雄蕊8〜10、心皮(花柱)合生8〜12の花を花序の下から次々に咲かせます。ヨウシュヤマゴボウは秋に黒紫色の有毒の実を付けます。ヨウシュヤマゴボウの妖艶な花と実は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

《秋の花図鑑写真・秋の花図鑑案内・秋の花図鑑ページ》

秋色アジサイ花

秋色紫陽花秋色アジサイ

 秋色紫陽花は、アジサイの花が夏から秋にアジサイの花(がく片)が枯れかかった時に見せる様子を表現した言葉です。秋色紫陽花という花の名はありませんが、アジサイが夏から秋に織り成す美しい様子を写真と観察地図で案内いたします。秋色紫陽花は大人の色の花として、最近人気があります。秋色アジサイを秋色紫陽花花写真、秋色紫陽花花観察地図、秋色アジサイ花情報でお楽しみ下さい。

タマアジサイ花画像

玉紫陽花タマアジサイ

 アジサイ科アジサイ属タマアジサイ(玉紫陽花Hydrangea involucrata)は日本、台湾が原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。タマアジサイは成長すると1m〜2mになります。タマアジサイは冬は葉を落葉させ、春から夏に倒卵形、楕円形で縁に鋸歯がある長さ10〜25cmの長く大きな葉を茂らせます。夏から秋に分枝した枝先に直径2cm程の、球形に近い苞に覆われた蕾を付け、7月から9月に開花します。タマアジサイの花はアジサイ科特有の花で、中心部に青色から青紫色に見える両性花が咲き、両性花を取り囲むように4枚の白色から薄青色の装飾花が数個咲きます。タマアジサイの涼しげな花は、夏から秋の花として人気があります。

シモツケ花写真

下野シモツケ

 バラ科シモツケ属シモツケ(下野Japanese Spiraea Spiraea japonica)は日本など東アジアが原産の高さ1.2〜2m程の双子葉、落葉、低木です。シモツケは主に挿し木で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の鋸葉のある葉を付け、夏から秋に枝先に多数の花を総状花序に付けます。シモツケの花はバラ科特有の花で、直径5〜8o程度の小さなものです。シモツケの花はがく片5、花弁5、心皮5、雄蕊多数です。シモツケの可愛らしい花は夏から秋の山野を美しく飾ります。

メランポジウム花写真

黄帝菊メランポジウム

 キク科メランポジウム属メランポジウム(Butter Daisy Melampodium divaricatum)は中南米の熱帯地方が原産の高さ30cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。メランポジウムは主に種子で増え、春から初夏に互生、惰円形(長楕円形)の葉を付け、夏から秋に広く分枝した葉脇から黄色く可愛らしい花を咲かせます。メランポジウムの花はキク科特有の花で、管状花と舌状花からできています。メランポジウムの花は外側に黄色い舌状花が取り巻き、中心部に黄色い管状花が密集しています。メランポジウムは暑さにも強く、グランドカバーとしても適しています。

キンレンカ花写真

金蓮花キンレンカ

 ノウゼンハレン科キンレンカ属キンレンカ(金蓮花Garde Nastuatium Tropaeolum majus)はナスタチウムとも呼ばれ、中南米の高原地帯が原産の高さ30cm〜100cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。キンレンカは主に種子で増え、春から初夏に互生円形の葉を付け、夏に葉脇から単生の花を咲かせます。キンレンカの花はキンレンカ属特有の花で、花弁5枚が基部で合着し、そのうち1枚は距と呼ばれる長い蜜壺になっています。キンレンカの花はがく片5、花弁5、雌蕊1(柱頭3裂)、雄蕊8です。キンレンカは食用、薬草、漢方薬としても利用されています。

トウヤクリンドウ花写真

当薬竜胆トウヤクリンドウ

 リンドウ科リンドウ属トウヤクリンドウ(当薬竜胆Gentiana algida)は日本などユーラシア大陸、北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。トウヤクリンドウは、主に種子、根茎で増えます。トウヤクリンドウは、薬草、漢方薬として知られています。トウヤクリンドウは冬を根茎で過ごし、初夏に茎を直立させ、対生の披針形の葉を茂らせます。トウヤクリンドウは夏の終わりから秋に茎先に先端が5裂した花を咲かせます。トウヤクリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は螺旋に巻いた筒状長楕円形で、開くと五星形です。雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。トウヤクリンドウは花期後、実を付けます。

トリカブト花写真

鳥兜トリカブト

 キンポウゲ科トリカブト属(鳥兜Monkushood Aconitum)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。トリカブト属の植物は、世界中で250種以上が知られています。トリカブトは、主に種子、根塊で増えます。トリカブトは毒草として有名ですが、青紫色の花は美しく、レイジンソウ(伶人草)と呼ばれている種類もあります。トリカブトは冬を根塊で過ごし、春から初夏に茎を直立させ、互生の切れ込みのある葉を茂らせます。トリカブトは夏に茎先、葉脇に青紫色の烏帽子に似た花を咲かせます。トリカブトの花はキンポウゲ科特有の花で、青紫色(青色、紫色)の花でがく片5、花弁2、雄蕊多数、雌蕊3〜5です。トリカブトは花期後、実を付けます。

ウツボグサ花画像

空穂草ウツボグサ

 シソ科ウツボグサ属ウツボグサ(靫草、空穂草Heal-all Prunella vulgaris 他)は日本など北半球が原産の双子葉、多年生、草本です。ウツボグサは成長すると20〜30cm程で紫色の穂状の花を付けます。ウツボグサは主に種子で増え、初夏から夏に匍匐茎を伸ばし、対生の葉を茂らせます。ウツボグサは夏から秋に紫色の穂状の花を付けます。ウツボグサの花はシソ科特有の花で、がく片2裂、花弁筒状5裂(上唇2が合着、下唇3裂)、雄蕊4でできています。ウツボグサは花期後実を付けます。ウツボグサは薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ウツボグサの穂状のユニークな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ナンキンハゼ紅葉

南京櫨ナンキンハゼ

 トウダイグサ科ナンキンハゼ属ナンキンハゼ(南京櫨Chinese tallow Triadica sebifera)は東アジア原産の双子葉、落葉、高木です。ナンキンハゼは成長すると15mにもなります。春から初夏に菱形の明るい緑色の美しい葉を茂らせ、初夏から夏に雌雄同株の黄緑色の穂状花序の花を咲かせます。ナンキンハゼの花はトウダイグサ科特有の雌雄異花で雄花は穂状花序上部に雌花は花序基部にできます。ナンキンハゼの柱頭は3裂し、子房は3裂しています。ナンキンハゼは秋に緑色、熟すると黒色の朔果を付けます。ナンキンハゼの朔果は熟すると3裂し、白蝋成分に覆われた白い種子を付けます。

カラスウリ実

烏瓜カラスウリ

 ウリ科カラスウリ属カラスウリ(烏瓜Trichosanthes cucumeroides)はアジア原産の双子葉、多年生、つる性、草本です。カラスウリは塊根で冬を越し、春から初夏につる性の茎を伸ばし他の草木に絡み付き生育します。初夏から夏に雌雄異株のレース状に縁取られた白い花をつけます。カラスウリの花はウリ科特有の、筒状の合弁花で5裂しています。カラスウリの夕方から咲く上品な花は、初夏を告げる花として人気があります。秋に稔る黄色、赤色の実(果実)は秋らしい飾りとして人気があります。

《秋の花図鑑写真・秋の花図鑑案内・秋の花図鑑ページ》

トレニア花

夏菫トレニア

 ゴマノハグサ科トレニア属トレニア(夏菫 Wishbone flower Torenia fournieri)はインドシナ半島が原産の双子葉、多年生、草本です。トレニアは高さ15cm〜50cm程に育ちます。トレニアは主に種子で増え、春から夏に種子から発芽し、初夏から夏に対生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしトレニア属特有の筒状の花を次ぎつきにつけます。トレニアの花色は紫色、紅色、白色などがあります。トレニアの花はトレニア属特有の筒状の花で、左右相称で筒状花で、花弁は5裂(上唇2裂、下唇3裂)しています。トレニアは秋に種子を付けます。トレニアの筒状の紫色、ピンク色の花色は美しく、夏から秋の庭園を華やかに飾ります。

ノコンギク花上高地

野紺菊ノコンギク

 キク科シオン属ノコンギク(野紺菊Aster microcephalus ver. ovatus)は日本原産の双子葉、多年生、草本です。ノコンギクは野辺や山麓に自生する植物で、秋に紫色、薄紫色、白色の美しい散房状の頭状花多数を次々に咲かせるのが特徴です。ノコンギクは初夏から夏に横に伸びた地下茎から根生葉を茂らせ、秋に高さ50cm〜1m花茎を延ばし枝先に散房状の頭花を多数咲かせます。ノコンギクの花はキク科特有の花で周辺部の薄紫色の舌状花と中心部の黄色い管状花から成ります。ノコンギクは秋に痩果を付けますが先端に冠毛があるのが特徴です。ノコンギクの薄紫色の花は美しく、秋の山麓や野辺を飾ります。

ホトトギス花

杜鵑草ホトトギス

 ユリ科ホトトギス属ホトトギス(Tricyrtis hita 他)は東アジア原産の単子葉、多年生草本です。ホトトギスは滝や谷川、崖などの薄暗い環境を好み、夏から秋に紫色、黄色の花を咲かせます。ホトトギスの葉は互生で、楕円形です。ホトトギスが谷川沿いでひっそりと咲く姿は秋の哀愁を感じさせます。ホトトギス花写真、ホトトギスの花散歩地図、ホトトギスの花情報でお楽しみ下さい。

ムクゲの花

木槿ムクゲ

 アオイ科フヨウ属ムクゲ(木槿Hibiscus syriacus)は東アジア原産の双子葉、落葉低木です。ムクゲはインド中国が原産の植物ですが、日本へは古い時代に渡来し、観賞用や茶花として好まれています。ムクゲはハイビスカス(フヨウ)の仲間です。ハイビスカスは夏から秋にかけて、白色、赤色、紫色などの直径10cm〜18cmほどのハイビスカスに似た花を咲かせます。ムクゲ花写真、ムクゲの花散歩地図、ムクゲの花情報でお楽しみ下さい。

ツルボ花

蔓穂ツルボ

 ユリ科ツルボ属ツルボ(蔓穂Scilla scilloides)は東アジア(日本、朝鮮半島、中国)原産の単子葉、多年生草本です。ツルボは主に海岸地方や土手、畑のあぜ道などに分布しています。ツルボの葉は線状で、秋に真直ぐな30cmほどの花茎を伸ばし総状花序の薄紫色の花を咲かせます。ツルボの薄紅紫色の花は、秋の訪れを告げる花です。ツルボの鱗茎は2〜3cm程の球形で、デンプン質を含みます。

センニチコウ花

千日紅センニチコウ

 ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。センニチコウをセンニチコウ花写真、センニチコウの花散歩地図、センニチコウの花情報でお楽しみ下さい。

ハクチョウソウ花

白鳥草ハクチョウソウ

 アカバナ科ガウラ属ハクチョウソウ(白鳥草Gaura lindheimeri)はヤマモモソウとも呼ばれ、北アメリカ原産の双子葉、多年生草本です。ハクチョウソウは根茎又は種子で殖え、1〜2mの花茎を伸ばし夏から秋に白色又は赤色の白鳥が飛ぶ姿のような4枚の花弁の花を咲かせます。涼風に揺れるハクチョウソウの花は涼しげで夏から秋に人気の花です。ハクチョウソウをハクチョウソウ花写真、ハクチョウソウのの花散歩地図、ハクチョウソウの花情報でお楽しみ下さい。

ヤブランの花

藪蘭ヤブラン

 スズラン亜科ヤブラン属ヤブラン(藪蘭Liriope muscari)は、日本や東アジアの森林下草として自生する植物です。ヤブランは単子葉類常緑多年草で、夏から秋にジャノヒゲの花に似た薄紫色の涼しげな花を咲かせます。またヤブランは晩秋から冬に緑色、黒色のきれいな実を稔らせます。庭を彩る園芸用下草としても人気のヤブランの花実写真、ヤブランの花実散歩地図、ヤブランの花実情報でお楽しみ下さい。

ヘクソカズラの花

屁糞葛ヘクソカズラ

 アカネ科ヘクソカズラ(屁糞葛Paederia scandens)の花は、万葉集にも詠まれている私たちに身近な花です。ヘクソカズラは日本全国、アジア、ポリネシア、ハワイ諸島などに自生する双子葉、つる性の多年草です。ヘクソカズラは葉や茎に悪臭がありますが、夏から秋に咲くラッパ状の白く中心が赤紫色のおしゃれな花は、とても綺麗です。

モクセイの花

木犀モクセイ

 モクセイ(木犀)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木、双子葉植物です。モクセイOsmanthus fragransの原産は中国(中国名桂花)で、古い時代に日本にもたらされました。モクセイは成長すると3〜5mになる常緑小高木で、秋に黄色又は白色、橙色の香りの良い花を咲かせます。モクセイの変種には日本で一般的な黄色い花を咲かせるキンモクセイ、白い花を咲かせるギンモクセイなどがあります。モクセイ(キンモクセイ)をモクセイ花写真、モクセイの花散歩地図、モクセイの花情報でお楽しみ下さい。

シュウメイギクの花

秋明菊シュウメイギク

 シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、草本、双子葉植物です。シュウメイギクAnemone hupehensis の原産は中国(中国名秋牡丹)で、古い時代に日本にもたらされました。シュウメイギクは高さ90cm〜120cmで秋に白又は赤紫色の花を咲かせます。シュウメイギクをシュウメイギク花写真、シュウメイギクの花散歩地図、シュウメイギクの花情報でお楽しみ下さい。

ゼラニウム花画像

天竺葵ゼラニウム

 フウロソウ科テンジクアオイ属ゼラニウム(天竺葵Zonal geranium Pelargonium zonale他)は南アフリカが原産の双子葉、多年生、常緑草本の植物です。ゼラニウムの花色は赤色、白色、紅色、ピンク色などです。ゼラニウムの花はフウロソウ科特有の花でがく片5、花弁5、雄蕊10、子房合着5心皮(5室)で雌蕊5裂しています。ゼラニウムは花期後長さ3cm程の尖った実(刮ハ)を付けます。ゼラニウムをゼラニウム花写真、ゼラニウム花観察地図、ゼラニウム花情報でお楽しみ下さい。

《秋の花図鑑写真・秋の花図鑑案内・秋の花図鑑ページ》

カワラナデシコ花画像

七草秋の七草図鑑

 「秋の七花」は古代、万葉の時代より親しまれてきました。秋の七草は山上憶良の詠んだ二首の歌が由来と言われ、キキョウ、ススキ、オミナエシ、クズ、ハギ、ナデシコ、フジバカマが一般的に挙げられます。「秋の七草」は「春の七草」が食用になるものが多いのに対し、観賞用や薬草に適するものが多いようです。秋の七草は感傷的でもの悲しい雰囲気のものもありますが、多くの句や詩に詠まれていることが多い植物です。秋の七花図鑑を片手に、秋の花散歩に出かけましょう。

タチバナ花画像

図鑑万葉植物図鑑

 万葉集は7世紀前半から759年までの約130年間の日本最古の和歌集です。万葉集には天皇から庶民まで各階層、東北から九州まで各地域の和歌約4500首が収められています。万葉集には植物が詠われているものも多く、約180首が挙げられます。当時万葉集に詠われた植物名が不明なものもありますが、万葉に読まれた植物をいくつか紹介したいと思います。万葉の植物を写真と花観察地図、万葉の花情報で案内いたします。

中秋ススキ画像

中秋中秋の花図鑑

 中秋は旧暦の8月15日で、満月の日です。東アジア一帯では中秋節と呼ばれ、満月の夜に花やお餅を飾り収穫の秋を祝います。中秋節の起源は古代中国と言われ、中秋の名月を愛でながら宴を楽しんだようです。日本でも平安時代頃から貴族を中心に名月を愛でながら酒宴や舟遊びを楽しんだようです。中秋の名月の頃の花は、味わい深く涼し気です。中秋の名月に秋の花を飾り、十五夜の月を愛でましょう。

ネモフィラ花写真

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 日本列島各地に咲く、色とりどりの花は華やかで美しいです。約300種類の日本列島に咲く花を、花の色ごとに分類しまとめてみました。日本列島に咲く色とりどりの花を、花色ごとにお楽しみください。日本列島各地に咲く花を、多数の写真で花色ごとにまとめてあります。日本の花色を、多数の花写真図鑑でお楽しみください。

ペチュニア花写真

分類科の花図鑑に戻る

 各地に咲く、科ごとの花は華やかで美しいです。日本列島に咲く花を、花の科ごとに分類しまとめてみました。日本列島に咲く科ごとの花を、豊富な写真図鑑でお楽しみください。日本列島各地に咲く花を、多数の写真図鑑で科ごとにまとめてあります。日本に咲く花の科ごとの花図鑑を、お楽しみください。

ハマナス実画像

各地日本各地の花図鑑

 日本列島は以外に広く、各地域の自然や花植物は変化に富んでいます。東は北海道、西は沖縄県まで経度差が約31度あります。日本では国内に時差は使用していませんが、実際は2時間の時差があります。緯度差は約26度あり、沖縄県や小笠原諸島の亜熱帯・熱帯の植物から北海道や山間部では亜寒帯・寒帯の植物や高山植物が分布しています。意外に広く変化に富んだ日本列島各地の花植物を、写真図鑑と花観察地図で案内いたします。

サルビアレウカンサ花画像

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 秋の花図鑑2を、楽しんでもらえたでしょうか?秋の花は味わい深く、爽やかで涼しげです。秋の花図鑑2のページの写真は全て、私たちが現地取材して撮影記録したものです。1枚でも秋の花図鑑2の写真の中で、皆様が気に入ったものがあれば光栄です。秋の花図鑑2の地図を片手に、秋の花散歩を楽しんでください。

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